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33話

33話




 俺は魔法少女たちと一緒に次々と組織の重要な施設を破壊した。

そして今、俺のことをクビにした戦闘員の隊長に復讐している。

黒い炎に包まれて苦しむ隊長。


「熱い熱い熱いーーーーーー!!だ、誰かーーーーーーーーー!!」


「正義の力、思い知ったかーーーーーーーーー!!」


と言いながら、俺は地面を転がっている隊長に蹴りを入れる。

はあーーーーーーー、スッとしたぜw


「何してるっぴ、遊んでいる暇は無いクマよ。」


と隊長に追い打ちしている俺にクマっぴが言う。

コイツは未来の魔法世界を救うために、桃子たちを俺に売り渡したのだ。

自分たちの平和のためなら中学生5人が不幸になるくらい、たいしたことではないのだろう。

俺も、こいつの魔法世界とやらには興味ないからな。

なので、裏で手を組んだ。


「もう、あとはボスくらいだろう……見たことないけどさw」


「他の協力者たちは、どうしたっぴ?」


「後輩たちなら一応攻め込む事は知らせておいたから、事前に逃げたと思うがな……まあ、巻き込まれて死んでも、どうでもいいしw」


「酷いっぴなあ……」


「とはいえ、アイツらも俺もボスについては色々調べたんだが、何も情報が掴めなかったんだよなあ。幹部や四天王を倒して情報を吐かせようとしたが、その前に自爆したからなあ。取り敢えず囮に使っている魔法少女たち5人が何か掴んでくれるといいが……」


5人の魔法少女たちは、もう以前ほどの戦力は無い。

肉体以上に精神がボロボロだった。

まあ、俺が原因なんだけどw

精神は魔法に影響があり、魔法少女たちの魔法は戦闘員を倒すのがやっとという威力まで落ちていた。

なので面倒だったが組織の幹部や四天王たちは、俺がわざわざ戦って倒したのだ。

戦闘員の隊長が燃えて消し炭になった頃、クマっぴに魔法少女たちから連絡が入る。


「ボスを見つけたっぴ!?」


「おっ、見つけたか。」


「でも……みんな倒されて捕まったそうだっぴ。」


「うわっ、マジかよ……助けるの面倒くせーなー。」


俺は嫌そうにしながらボスがいるらしい場所へと向かった。




 地下へと降りていくエレベーター乗って数分後。

エレベーターを降りると広い空間に出た。

玉座のような所に一人の女性が座っていた。

あれがボスなのだろう。

魔法少女たち5人はボスの後ろの壁に貼り付けにされていた。


「よく来たな戦闘員65535、山田太郎よ。」


「あっ、アイツは!!」


クマっぴがボスの顔を見て驚く。

どうやら知っている奴らしい。


「アイツは元女王候補のマジョルテ。かつては今の女王様と候補を争っていたクマが……争いに負けてからは行方不明だったっぴ、まさか過去の人間世界に居たとは……今わかったっぴ、全ては魔法世界への復讐だったっぴね。」


「ふっ、そうだ。この世界の科学と魔法を融合させて女王を倒すための……」


「あのさー、ババアの復讐に興味ないんでマキで頼むは、そのくだらない話。」


と俺は欠伸をしながらボスのマジョルテに言う。

自分の復讐は八つ当たりの逆恨みで、他人の復讐は興味が無くてどうでもいい俺だった。




続く


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