表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/35

29話

29話




 俺と葵は喫茶店に居た。

人目に付きにくい奥の座席。

テーブルの俺の目の前には、ホットコーヒーが、葵の目の前にはオレンジジュースが置かれている。

テーブルには他に何枚かの画像をプリントした写真。

カラオケボックスで眠らされた後に行われた……


「うぅっ……」


「くくくっ……」


笑顔の俺とは対照的に葵は悲しんでいた。

まあ悲しんで当然だろう、画像には朱音と翠も映っている。

完全に友達に裏切られた、とわかる証拠だった。

俺は、こうなるとわかっていて二人が映るように画像を撮影したのだ。

葵の泣いている姿を見ていると愉快で、本当にざまあーーーーーーーーー!!と思ってしまう。

いやあ、愉快愉快ゆかいゆかい


「うぅ……ぐすっ……」


「で、この画像を1枚500万くらいで買い取って欲しいんだけどさ。」


「!!」


「あっ、言っておくけど、そんな大金持ってないとか言うのは聞かないからね、お小遣いで貰っているのは調査済みだからね。全部教えてくれたから仲のいい親友たちがね。」


俺はいやらしい笑みを浮かべながら言う。

更に絶望して泣き崩れる葵。

いやあ気分がいいねえ、満足満足。


「そうだな……おまけも付けるかな。」


俺は葵に、更にプリントした画像を見せる。

それは寝ている葵に俺が……


「!!」


声もなく赤面する葵。

当然だろうな……

だが、断る選択肢は無い。

断れば画像が世間に公開される。

葵のみではなく、朱音と翠も巻き込んで……

そんな事は仲のいい友達の葵に出来るはずがない。

それも考慮して画像を撮影したんだよなあ。


「わかりました、買わせていただきますので、この画像を……」


「いいぜ、世間には流さないでやるよ。ただし……」


俺は葵に近づいて抱き寄せる。

恥ずかしながらも拒めない葵。


「前金代わりに楽しませてくれよ、寝てる時だと反応が薄くてさ……存分に楽しめなかったんだよなあ……いいよな?」


「……はい。」


断れない葵。

俺は邪悪な笑みを浮かべる。


「じゃあ、行こうか。」


「……」


黙って頷くことしか出来ない葵。

俺は葵を連れて喫茶店を出て行った。

喫茶店の代金は葵が払った。

もちろん、このあとの場所でも葵が代金を払うのだった。

ゲームセンターで遊んだw【建前】




 数日後……

ベルトに入れる白紙のカードが完成した。

試しに書いてアビリティを使ってみたが、問題なく発動し、以前のものと遜色そんしょくない性能だった。

これで俺TUEEEEEEEEEEEEEで最強になったわけだ。

あと思った以上に葵は良かった。

ATMだけでなく玩具としても楽しめた。

また今度アイツで遊ぶか。

ゲームだよw【建前】


「さて、せっかく能力が使い放題になったんだ。少し戦闘で試してみるか。」


アビリティの性能テストと使う練習を兼ねて戦闘をすることにした。

俺は最後の魔法少女であるイエローをターゲットにする。

だが……




続く








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ