28話
28話
翠を絶対服従にさせ、カードの開発をさせた。
翠は天才だから大丈夫だろうと思っていたが問題が起きる。
「材料費だと？」
流石は天才といったところか、設計図は解読して作り方も判明した。
だが、その材料に問題があった。
その中の一つにクマっぴの魔法の世界の材料が使われていて、それを手に入れるには金が掛かるそうだ。
まだ、この世界の金で手に入るだけマシらしいが、思った以上に金額が高い。
「こいつは予想外だな……」
翠に出させてもいいが、中学生が出せる額じゃなかった。
ATMでも襲わせるのもいいが、効率が悪いな。
どこかに金持ちでも居て、大金を恵んで……
「あっ、居るじゃん金持ち。」
と、いうわけで次のターゲットは葵だ。
俺の都合のいいATMにするべく、俺は作戦を考えることにした。
翌日。
翠が退院したので、退院祝いに５人揃って町で遊び歩いていた。
クレープをシェアして食べ合っている。
「一口ちょうだい。」
「いいけどよ、桃子が１番楽しんでないか？」
「いい、私も楽しい……」
「そう見えるだけで、博士さんなりに楽しんでいらっしゃるようですわ。」
「私モ楽シンデマース。」
と、お互い楽しんでいる５人。
洋服の店に入って試着したり、アクセサリーを見たりする。
翠は、そういうのに興味ないが、みんなと一緒に楽しむことが彼女にとって楽しかった。
こういう事がやりたくて、日本の中学校に通っている翠だった。
それからカラオケボックスに行き、５人で歌う。
「博士ちゃん、一緒に歌おう。」
「桃子ちゃん……」
翠は少し恥ずかしそうに桃子と一緒に歌った。
久しぶりに、とても楽しい時間を過ごす５人。
こんな時間が、いつまでも続いて欲しいと思ったが……
１時間後……
翠がドリンクに混ぜた睡眠薬の効果が出て、桃子と葵とアリスが眠っていた。
申し訳なさそうな表情の朱音と、無表情の翠。
「ごめん……」
「……」
「おうおう、結構時間がかかったな。」
別の部屋で待機していた俺が、魔法少女たちの部屋に入る。
俺は朱音の肩を抱き寄せて言う。
「お前は友達を裏切った立派な共犯者だよ‼」
「うっ……うわあーーーーーー！！」
泣き崩れる朱音。
俺は、そんな朱音に冷たく言う。
「おらっ！！さっさとお前も撮影手伝え！！」
「カメラの準備出来ました。」
翠が、淡々と俺の指示した準備をしていく。
アビリティで洗脳しているが罪悪感はあるのか、少し泣きそうな表情をしている。
そんな表情されると、楽しくて仕方なくなる。
「よし、じゃあ二人で葵の着ている服を脱がしていけ！！」
「どうして……」
「どうして、こんな事させるのかって？」
朱音の質問に俺はキチンと答えてやる。
「そんなの、お前らの嫌がる事をさせて俺が楽しむために決まっているだろ！！」
その嫌がる感じを見てると、本当にざまあーーーーーーーーー！！って思うね。
続く
