表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/35

24話

24話




 次々に魔法少女たちに襲い掛かるゾンビたち。

この病院で病気や事故で亡くなった元患者や、組織が人体実験で殺してしまった人々の死体を元に作られたゾンビたちだった。

魔法少女たち3人も魔法で反撃するが、3人の魔法に以前ほどのキレがない。

ピンクは差がないが、グリーンは精神的に参っているようで少し火力が落ちていた。

レッドにいたっては、もう色々とボロボロだった。


「この敵、強くないけど何度も復活して、しつこい!」


「何とか階段までの道を確保しましょう。」


階段までのゾンビたちに集中攻撃していく3人。

しつこく復活して襲ってくるゾンビたちだったが、流石に強烈な連続攻撃でゾンビたちが消滅して道ができる。

何とか逃げ出せると思った魔法少女の3人だったが……


「グロロロローーーー!!」


大きな雄たけびを挙げる新手のゾンビが、壁を突き破って現れた。


「何よ、あれ?!」


それは一目で人間のゾンビではない事が理解できた。

カニの爪、ワニの口、蛇の尻尾など……

いくつかは、魔法少女たちが見たことのある部分も存在した。


「ひょっとして、あれは私たちが倒した怪人たちの死体を繋ぎ合わせたキメラのゾンビでは?」


とグリーンが推察する。

それは、ほぼ正解で他にも生産や実験で失敗した怪人の死体も繋ぎ合わせて俺の能力でゾンビにしたものだった。

普通のゾンビだけでも厄介なのに、怪人のゾンビはパワーもスピードも段違いだった。


「クソッ、もう少しなのに……」


怪人のゾンビが道を塞ぎ襲ってきた。

天井や壁を破壊しつつ魔法少女たちを攻撃する。


「うわっ!」


喰らうとヤバそうなので必死に回避する魔法少女たち。

怪人のゾンビは魔法少女たちを分断すると、執拗しつようにグリーンに攻撃する。


「どうして、私ばっかり。」


「グリーン!!」


フォローしようとするピンクとレッドだが、他のゾンビたちに邪魔される。


「クソッ!!」


怪人のゾンビが床を殴ると床にひびが入る。

グリーンがひびの上に着地すると、床が崩れて大きな穴が出来てしまった。


「うわあーーーー!!」


グリーンと怪人のゾンビ、あと何体かのゾンビも巻き添えにして、穴の中に落ちていく。


「グリーン!!」


ピンクがグリーンを助けに行こうとするが、何体ものゾンビたちが妨害してくる。


「邪魔しないで!!」


ピンクは魔法でゾンビたちを薙ぎ払うが、次々とゾンビたちが現れては攻撃してきて邪魔してくる。


「ピンク!!こっちだ!!」


いつの間にかレッドが階段にたどり着いて、ルートを確保していた。


「でも……」


「私たちだけじゃ無理だ!イエローとブルーと合流してから助けにいこう。」


確かにレッドの言う事は正しい。

躊躇ちゅうちょしていたら、その分グリーンが危険になる。

ピンクはレッドと共に階段を駆け上がる。


「グリーン、お願い無事でいて……」




 グリーンは穴の底の暗闇の中で、体が動けなくなっていた。

何者かがグリーンの傍に来る。

衣服を●●音だけが辺りに響く。


「さて、俺が楽しんだあとは……そうだな、ゾンビは●●を作れるか試してみるかな。」


俺はグリーンに手をかけ……

グリーンが目を覚ました時、それは想像以上の地獄だった。




続く



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ