22話
22話
さて魔法少女のレッドを、ほぼ無力化することに成功した。
実に気分がいい、ざまあーーーーーーーーーーーーーー!!と嫌味ぽく叫びたいくらいだ。
俺は桃子の父親の部屋にある椅子に座って、机の上にあるノートパソコンをいじりながら考える。
気分が良く気持ちも良くて最高だな。
「さてと……」
魔法少女たちの攻撃力は減らせたが……
次はブレーンのどちらかを潰したい。
ブルーとグリーンが、それに該当する。
グリーンはIQが高いが、ブルーは知識を応用したりチームメンバーの全体を見て判断するタイプだ。
「知識があるだけのグリーンの方が、陥れやすいかな……ふうっ。」
やはり、まだ情報が不足だな。
とりあえず近くにいるヤツから聞くか。
俺は椅子から立ち上がり机から少し離れる。
「おい、出てこい。」
俺に、そう言われて机の下から朱音が這い出てきた。
苦しそうに何かを飲み込んでいた。
一体ナニを飲み込んだのやら……
風邪薬だよw【建前】
「グリーン……翠について知ってることを全部話せ!言わなかったら……お前を家に戻す!!」
「い、いやだ……弟や父さんに●●●されるのだけは……」
俺の一言に、あの強かった魔法少女が恐怖し狼狽する。
いやあ最高に、ざまああああーーーーーーーーーーーーーーーー!で気分が清々(すがすが)しい。
朱音は怯えながら、少しずつ俺に話していく。
「博士……翠は本当に賢い子で海外の学校で飛び級して大学卒業しているんだ。」
「本物の天才ってやつか、気に入らねえなあ。」
「今の学校には友達作りと思い出作りで、やってきたんだ。天才でも友達作りは下手だったけど、友達1号になったのは桃子だった。」
「まあ、テンプレ展開ってやつだな。」
「それから一緒に遊びに行った先で敵と遭遇して戦闘になるけど一緒に付いてきていたクマっぴが翠に魔法少女の才能があるのに気付いて、その時に魔法少女になったのよ。」
『俺が組織に入る前の話だな。』
「そのまま仲間になって友達になって一緒に行動している。賢いけど運動神経が壊滅的で魔法少女じゃないと逃げることすらキツイかも。」
「変身を解除させると雑魚になるのか、まあ全員中学生なのだから、その辺は差が無いか……何か苦手な物とかないのか?」
「ピーマンが苦手だけど……」
「グリーンなのにかよ、でもそれは役に立たないな。他は?」
「後は、幽霊かな?」
「幽霊って、怪人と戦っているのにか?」
「ああいう人の手で作ったものとか、お化け屋敷みたいなテーマパークは平気だけど、本当に居るような廃墟やトンネルとかが苦手だよ。」
「ふむ……」
これは役に立ちそうだ。
俺は、この情報を元に翠を潰す作戦を考えるのだった。
続く




