21話
21話
魔法少女たちの園児救出の戦い。
爆弾を魔法で無力化して、園児と大人たちを救い出す。
破れ壁れで戦闘をする、怪人と戦闘員。
「ええい、やっちまえ!ぴょい!!」
「イー!!」
戦闘員たちが魔法少女たちに襲い掛かるが、まるで歯が立たない。
魔法の力で戦闘員たちを次から次へと倒していく。
力の差が歴然だった。
「さあ、後はあなただけよ。」
と、ピンクが馬怪人を指差して言う。
馬怪人は撤退するか戦闘を継続するか迷っていたが……
「このまま俺だけ逃げて帰っては、戦闘員たちに申し訳ないぴょい。玉砕覚悟で行くぴょいよー!!」
馬怪人は猛スピードで走って、魔法少女たちの目の前でジャンプする。
「ゴールデンドロップキックぴょい!!」
だが馬怪人の渾身の攻撃も簡単に回避されてしまう。
そして魔法少女たちの魔法で馬怪人の動きを封じる。
そして……
「マジカル・コメット・シュート!!」
4人の魔法が空から隕石を呼び寄せる。
それを馬怪人にぶつける。
「ぴょーーーーーーーーーーーーい!!」
馬怪人の断末魔と共に魔法を喰らって消滅する。
敵を倒せて人質を救出できて喜ぶ魔法少女たち。
だが、ここに居ない魔法少女が彼女たちが考えられないくらいの酷い目に遭っているとは思ってもいないのだった。
1週間後……
朱音は桃子の家に居た。
家出したそうで、桃子の家に転がり込んできた。
朱音の様子は、まるで別人のような雰囲気になっていた。
目の下にクマができ、髪の毛もボサボサで前のような艶が無い。
体中に痣や傷があり、手首に包帯を巻いている。
何かに怯えて、いつもビクビクしている。
何があったのか桃子は朱音に尋ねたが、朱音は何も答えてくれない。
「朱音ちゃん……」
朱音を心配そうに見つめる桃子。
俺は、桃子の肩を叩いて元気づける。
「心配だろうけど、そろそろ学校に行く時間だよ。大丈夫、僕たちが面倒を見ておいてあげるから、安心して学校に行ってきていいよ。」
「太郎さん……はい、よろしくお願いします。」
と俺に朱音を任せて、桃子は元気に学校に向かった。
俺は桃子を見送りながら薄く笑う。
「めでたいヤツだ……」
「……」
俺は部屋の隅いる朱音に近づく。
怯えていた朱音が取り乱す。
「嫌っ‼来ないで‼」
暴れる朱音を取り押さえて、朱音に馬乗りになり朱音の腹を擦りながら言う。
「くくくっ……さてロシアンルーレットは誰が当たりになるかなあ。俺か、後輩か、他の連中か、怪人か、もしかしたら洗脳された弟か父親かもな、ハハハハハ……」
と楽しそうに朱音に言う俺。
もちろんゲームの話だよ。【建前】
朱音の表情が絶望に歪む。
廃工場での出来事は、ノクターンノベルズ並の酷い出来事だったので書けないが朱音の変貌ぶりで、どれだけ酷い事をされたのか……
もちろん、園児の誘拐は俺の偽メールの指示による囮だ。
本命は朱音の弟を誘拐して朱音一人を誘き出す作戦だった。
「イヤーッ!!」
朱音が泣き叫んでも、俺は桃子が帰ってくるまで朱音を●●続けた。
完全に俺に従うようになるまで……
続く




