表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/35

18話

18話目




 翌日から夕方になると店の前のあたりで朱音が店の様子をうかがっていた。

バレバレの偵察だった。

念の為、後輩には店来ないように言っておいた。

後輩は桜と出来なくて残念そうだった。

まあ、どうだもいいことだが……


「のんびり諦めるのを待つのもいいが、量産型が出来る前までに、開発できないようにしないとな……」


ひとまず、店の仕事をしつつ閉店まで様子を見る。

店を閉めるまで、朱音は俺のことを見ていた。

ほとんどストーカーだな。


「太郎さーん。」


桃子が手伝うために俺のところにきた。

俺は朱音に見せつけるように、桃子を抱きしめてキスをする。


「ううぅ……」


口の中をくちゅくちゅと俺にキスされるがままの桃子。

朱音の様子を見ると、驚きと怒りの表情だった。

くくくっ、ざまあ。

唇を離して目を潤ませる桃子を見る。

夕食を食べる前に、桃子とやりたくなった。

思い付いたこともあるので、店を閉めると桃子と一緒に家の中に入った。




 朱音は店が閉まってからも少し様子を見ていたが、流石に外からは家の中の様子がわからない。

仕方ないから帰ろうとした時、朱音のスマホが鳴る。

桃子からだった。

朱音は、驚きながら慌てて出る。


「もしもし。」


「……」


「もしもし、桃子?」


「はぁ……はぁ……朱音ちゃん……」


「桃子どうしたんだ?」


「今……どうしている……のかと……おもっ……うくっ!!」


「おいっ、様子がおかしいけど、大丈夫か?」


「うん、ちょっと……はぁ……疲れただけ……はぁ……」


さっき外から見ていた時には、元気そうに見えたが……

スマホで会話している桃子の声は、息が荒いし辛そうだ。

とりあえず、桃子の質問に返答する朱音。


「ちょっと用事があって、今は帰宅途中だよ。」


「そうな……はうぅ……」


「なんか変だぞ、本当に大丈夫か?」


本気で心配する朱音。

桃子も申し訳なさそうにいう。


「ごめんね、少し休むね……はふ……」


「ああ、大事にな。」


「じゃあ……また……ああっ!!」


スマホを切る寸前に桃子が甲高い声を上げていた。

驚く朱音だったが、スマホを切ったあとだった。


「何事だ⁉」


朱音から桃子にスマホをかけてみるが、全く繋がらなかった。

心配になる朱音。


「戻ろうかな?でも……」


スマホから聞こえた桃子の声は、どことなく幸せで嬉しそうだった。

それに、ある状況が朱音の脳裏のうりよぎる。

桃子が、あの男と……


「ないない、桃子は中学生だぜ。それに付き合い始めたばかりらしいしな。」


朱音は頭に浮かんだ邪推じゃすいを頭を振って忘れようとした。

そして走って家に帰るのだった。

もちろん桃子は風邪ですよw【建前】




 俺と桃子は夕食を食べてから、リビングでイチャイチャしていた。

桜は台所で後片付けをしている。


「一緒に、●●●入ろうか?」


「……うん。」


少し恥ずかしそうにしながらも、桃子は俺の提案に頷く。

俺の言う事は、ほぼ聞いてくれる。

もう、桃子は完全に俺の都合のいいオモチャになっていた。




続く




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ