13話
13話目
翌日の朝。
桜は朝食と桃子の弁当を台所で作っていた。
桃子が起きて台所にやってきた。
「お母さんおはよー、風邪は治ったの?」
「桃子、ええ治ったわ。」
「……ん?お母さん元気になったのはいいけど、綺麗になった?」
桃子が何気なく桜の事を指摘されて、ドキっとする。
誤魔化すように、桃子に朝食を出して急かす。
「もう、変なこと言ってないで早く食べなさい。」
「はーい。」
桃子は朝食を食べると、桜から弁当を受け取って登校する。
「行ってきまーす。」
「行ってらっしゃい……」
桃子が家から居なくなってから、俺は台所に現れた。
桜を抱き寄せる。
「おはよう……」
「だめ、やめてください。」
桜は少し嫌がるが、本気で抵抗していない。
俺は桜の首筋にキスをしながら、匂いを嗅ぐ。
「噓つきだなあ、お風呂に入ったでしょ、朝から期待してたのかな?」
「違います……汚れたから……」
「香水はいらないでしょ、少し化粧もしているし。」
俺は桜をテーブルに押し倒しながら、桜の服を脱がす。
桜も嫌がる素振りも無い。
「期待されているなら、答えてあげないとな。」
「あぁ……」
俺は朝食を食べる前に、桜を●●●して楽しむことにした。
桜も、やってるうちに喜んでいたのだった。
朝食を食べ終わると、俺は桜を連れて出かけた。
今日は呼び出したヤツと、待ち合わせをしていた。
待ち合わせ場所に向かうと、そこには組織の戦闘員の後輩が普段着の格好で待っていた。
俺が呼び出したのだが……
「あっ、先輩……うおっ、いい女を連れてるっすね。」
後輩がこちらに気付いて、手を振って呼ぶ。
俺は桜を少し離れた場所に待たせて後輩に近づく。
「どうしたんすか、あの女?」
「戦利品だ、お前も試してみるか?」
「ええっ、いいんすか?」
「ああ、それなりの物と交換だけどな。」
「あっ、はいっす。」
後輩は、慌てつつポケットからUSBを出して俺に手渡す。
「先輩の盗んだ試作品のカードは他になかったですよ、制作の方法とかも不明っす。ただ制作したと思われる人物たちの事は、メモリーにデータを移しておいたっすよ。」
俺は持ってきたノートパソコンで、データを軽くチェックする。
後輩の言っていることに、嘘はないようだ。
「ありがとな、これからも協力してくれるなら……」
俺は、クイッと親指で桜を指差す。
後輩に、やってもいいという意味だ。
「いいんすか?ありがとうっす先輩に、どこまでもついていくっすよ。」
大喜びで後輩は桜のところに行き、事情を説明すると桜を●●●●●に連れて行った。
思った以上に後輩は桜を気に入ったようだ。
桜の身体と交換なら、かなり無茶な注文も聞いてくれそうだな。
「あの、ちょっと……」
桜は戸惑いながらも、連れて行かれる。
俺は、それを見送りながら、データをチェックするため喫茶店にでも行くのだった。
続く