12話
12話目
しばらく仕事をしていた桜だったが、様子がおかしい。
息が荒くなり、顔が赤くなり熱っぽい。
「大丈夫ですか?顔が赤いようですけど……」
と、俺は心配そうに桜に話しかける。
まあ、俺が飲ませた薬のせいなのだがな。
「心配いらないわ、平気よ。」
俺に心配させまいと、元気なフリをする桜。
俺の飲ませた薬は媚薬だ。
感度が5千倍になる、服なんて着ていられない状態だろう。
桜の肩をポンと俺は叩く。
「ひうっ!」
桜が敏感に反応する。
薬の効果は抜群のようだ。
「やはり休みましょう、店は俺が閉めますので、部屋で休んでください。」
と、俺は心配そうに言いながら店を閉める。
桜も無理出来ないようで、俺の指示通りに自分の部屋へ戻ろうとする。
店を閉めて片付け終わらせてから、桜の様子を見に行こうとした。
「あぁ……」
桜は部屋に辿り着くことが出来ずに、階段の所で倒れ込んでいた。
俺は桜を抱き起す。
「うぅん……」
呻く桜の唇に、俺は舌を入れてキスをする。
抵抗する力のない桜。
桜の唇は少し甘い味がした。
俺は好きなだけキスを堪能する。
「ふうぅ……うちゅ……うんん……」
「ぷはあ……うめえ……」
俺は満足するまで桜の唇を楽しみ、そして彼女を部屋のベッドに寝かせる。
旦那と一緒に寝ていた部屋だろう。
その部屋で俺に……
「くくくっ……」
始めて見た時から、こうしてやりたかった。
俺は、桜に……
辛そうなので看病することにした。【建前】
数時間後……
学校から桃子がクマっぴと一緒に帰ってきた。
「ただいまー、店が閉まっていたけど、何かあったの?」
「あっ、おかえりー。」
と、俺は料理をしながら桃子に言う。
ちなみに、お粥を作っている。
「桜さん風邪をひいたみたいで熱を出して倒れて、今は二階の自分の部屋で休んでいるよ。」
「大丈夫なんですか?」
「うつすと悪いから様子を見に来なくてもいいから、薬も飲んだし、寝て休んでいれば平気だから、桃子は勉強してなさい。だってさ。」
「もう、お母さんは……」
「まあ看病は俺に任せておいて、桃子ちゃんは文教でも頑張ってよ。」
「太郎さんまで、もうちゃんと勉強してます。」
少し不貞腐れながら、桃子はクマっぴと一緒に自分の部屋に入っていった。
なんだかんだで、ちゃんと勉強するのだろう。
俺は、お粥を運びながら桜の部屋に入る。
部屋のベッドの上で、桜は声を殺して泣いていた。
俺は、お粥をテーブルに置き、再び桜に触れる。
「あぁ……いやぁ……」
桜の抵抗は弱々しいものだった。
本当に嫌という感じでもない。
「桃子ちゃんが帰ってきたから、声が大きいとバレてしまいますよ。」
そう言われると桜は、両手で必死に口を塞ぐ。
たまらない。
「もう桜は旦那さんのものじゃなく俺の所有物だ。これから体と心に、たっぷり教えてあげますよ。」
俺は喜びながら、桜を……
看病してあげた。【建前】
続く