表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/35

12話

12話目




しばらく仕事をしていた桜だったが、様子がおかしい。

息が荒くなり、顔が赤くなり熱っぽい。


「大丈夫ですか?顔が赤いようですけど……」


と、俺は心配そうに桜に話しかける。

まあ、俺が飲ませた薬のせいなのだがな。


「心配いらないわ、平気よ。」


俺に心配させまいと、元気なフリをする桜。

俺の飲ませた薬は媚薬びやくだ。

感度かんどが5千倍になる、服なんて着ていられない状態だろう。

桜の肩をポンと俺は叩く。


「ひうっ!」


桜が敏感びんかんに反応する。

薬の効果は抜群ばつぐんのようだ。


「やはり休みましょう、店は俺が閉めますので、部屋で休んでください。」


と、俺は心配そうに言いながら店を閉める。

桜も無理出来ないようで、俺の指示通りに自分の部屋へ戻ろうとする。

店を閉めて片付け終わらせてから、桜の様子を見に行こうとした。


「あぁ……」


桜は部屋に辿り着くことが出来ずに、階段の所で倒れ込んでいた。

俺は桜を抱き起す。


「うぅん……」


うめく桜の唇に、俺は舌を入れてキスをする。

抵抗する力のない桜。

桜の唇は少し甘い味がした。

俺は好きなだけキスを堪能たんのうする。


「ふうぅ……うちゅ……うんん……」


「ぷはあ……うめえ……」


俺は満足するまで桜の唇を楽しみ、そして彼女を部屋のベッドに寝かせる。

旦那だんなと一緒に寝ていた部屋だろう。

その部屋で俺に……


「くくくっ……」


始めて見た時から、こうしてやりたかった。

俺は、桜に……

辛そうなので看病することにした。【建前】




 数時間後……

学校から桃子がクマっぴと一緒に帰ってきた。


「ただいまー、店が閉まっていたけど、何かあったの?」


「あっ、おかえりー。」


と、俺は料理をしながら桃子に言う。

ちなみに、おかゆを作っている。


「桜さん風邪をひいたみたいで熱を出して倒れて、今は二階の自分の部屋で休んでいるよ。」


「大丈夫なんですか?」


「うつすと悪いから様子を見に来なくてもいいから、薬も飲んだし、寝て休んでいれば平気だから、桃子は勉強してなさい。だってさ。」


「もう、お母さんは……」


「まあ看病は俺に任せておいて、桃子ちゃんは文教でも頑張ってよ。」


「太郎さんまで、もうちゃんと勉強してます。」


少し不貞腐れながら、桃子はクマっぴと一緒に自分の部屋に入っていった。

なんだかんだで、ちゃんと勉強するのだろう。

俺は、お粥を運びながら桜の部屋に入る。

部屋のベッドの上で、桜は声を殺して泣いていた。

俺は、お粥をテーブルに置き、再び桜に触れる。


「あぁ……いやぁ……」


桜の抵抗は弱々しいものだった。

本当に嫌という感じでもない。


「桃子ちゃんが帰ってきたから、声が大きいとバレてしまいますよ。」


そう言われると桜は、両手で必死に口を塞ぐ。

たまらない。


「もう桜は旦那さんのものじゃなく俺の所有物だ。これから体と心に、たっぷり教えてあげますよ。」


俺は喜びながら、桜を……

看病してあげた。【建前】





続く



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ