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13 ご挨拶状

 こんにちは。


 いやー……、なんか一番ズドンと来た。


 一昨日、ひぃちゃんのご両親からご香典返しのお品が届きました。

 大きな缶に入っていたので、あられかな~、とか思いながら開けたら海苔でした。

 高級海苔。

 円柱の缶でも、紙の箱でも無くて、あられとかが入っている大きな缶。(一斗缶の半分……?くらいの)

 絶対、良い金額してる……

 ちょっと俗っぽいことを言ってしまいますが。


 なんだか申し訳ない気持ち。



 まぁ、それもあるんですけど……


 生前も、ひぃちゃんと毎日会うようなことは無かったものだから、ふとした瞬間に、まだ病院だったかな?とか、どこかで生きてくれている感覚が抜けないのです。


 どうしようもない事だけど、一日一日、居ない毎日に慣れていく。


 そりゃ波が有って、居ないことを頭じゃなく心が思い出してしまって、沈むことだってある。

 それでも毎日は過ぎていくし、過ごさないといけない。生きているんだから。

 平気なフリが平気になって、平気なつもりがフリである事を忘れて、毎日を過ごす。


 それを、現実を歪めてんじゃねーぞ!って(言葉が悪い)肩をドンっと押された感じ。


 あぁ、やっぱりそうだよね、死んじゃったんだよね、もういないんだよね、もう話せないんだよね、と。


 添えられていたご挨拶。


 「苦しい闘病生活の中 いつも笑顔と感謝の心を持ち続け

  健康診断の大切さを説き続けた彼女の想いを皆様どうか

  心の片隅においてください」


 辛い。

 全部真実。

 定型句じゃなくて、全部本当の事なんだよなぁ……


 これが、やっぱり真実か。


 暑さで朦朧として夢でも見ていたんじゃないかと、思いたかったけれど。



 これから暑さの本番です。

 皆さんも、これを読んでいただいているご縁です。


 どうか、暑さに注意して、身体にいいものを食べて、心にいいものも食べて、そしてちゃんと寝て、

 時々は、ぱーっと楽しい事をして、許せる程度の散財もして、

 自分より弱い立場の人に優しく、自分にも優しく。

 体に気を付けて生きてください。


 まだ遠くに行かないで。


 心よりお願いします。

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