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I am Aegis 2  作者: アジフライ
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第21話【勇者登場! ? 】

魔王軍を退け、 しばらくは安全となったメゾロクス王都は再び守護者達に任せられることになった。

「やっぱり冒険に戻りたくなるんだよなぁ! 」

「早く行こうぜイージスさん! 」

イージス達はメゾロクスを後にし、 バルナルハへ向かった。

バルナルハのギルドに着いたイージス達は早速クエストを受注しようと中へ入ると……

「だから……イージスを呼べと言ってるんだ! ! 」

受付の人に怒鳴り付ける一人の冒険者とその仲間らしき人達がいた。

何だ何だ……また面倒なことが起きてるぞ……俺を探してるみたいだけど……

すると受付の人がイージス達に気付くと

「あっ、 イージスさん助けて! 」

……うわぁ……面倒なことに……

それに気付いた冒険者達はイージス達の元に歩いてきた。

「貴様がイージスか? 」

「そ、 そうだが……」

するとさっき怒鳴り付けていた冒険者が腰に掛けていた剣を抜き、 イージスの顔に突き出してきた。

「イージス、 今から貴様に決闘を申し込む! ! 」

えぇ~……何で?

それを聞いたザヴァラムは激怒した。

「貴様ぁ……イージス様に何たる無礼を! ! ! ! 」

次の瞬間、 ザヴァラムからとんでもない覇気が衝撃波となって周りに放たれた。

それを受けて冒険者達は少し体が吹き飛んだ。

「な……何だこの力……」

尻餅をついた冒険者にザヴァラムは言う。

「この方は神聖国メゾロクスの王、 聖剣王イージス様であるぞ! ! ! 」

それを聞いた冒険者達は驚いた。

「め、 メゾロクスって……次に俺達が向かおうとしてた国……まさかその国王が……イージス! ? 」

「様を付けろ! ! ! 」

「ひぃ……申し訳ありません! 」

……知らない奴もいるんだな……まぁいいんだけど。それにしても何故急に俺なんかに戦いを申し込んで来たんだ?

イージスはザヴァラムを落ち着かせ、 冒険者達に訳を聞いた。

話を聞くとその冒険者達はなんと勇者のパーティだったそうだ。

最近イージス達の活躍のせいで名声も下がり、 仕事が減ってレベル上げができなくなってきてしまっていたそうだ。

「そうだったのか……」

俺達のせいで困る人達もいるんだな……

「でも……どうしても諦めきれないんです! でないと……この世界も救えないんです! 」

「お願いします、 リーダーのためにも……」

うーん……俺は構わないんだけど……ラムがなぁ……

イージスはザヴァラムをチラ見した。

「ガルルルルル……」

めっちゃ怒ってる……

「ラム、 すまないが何とか怒りを抑えてくれ」

「は……はい……」

「じゃあ勇者さん、 とりあえず訓練所に行こう」

「あ、 ありがとうございます! 」

イージスは決闘を承諾し、 訓練所に向かった。

訓練所に着いたイージス達は戦いの準備をした。

そういえば勇者のレベルはいくつなんだ?

(スキル、 能力透視が発動します。)

……え……348……てっきり900代は行ってるかと思ってたけど……まぁいいんだけど……

そして両者共に構えた。

「……行きます! 」

「いつでもどうぞ」

次の瞬間、 勇者は魔法を放った。

「雷撃魔法、 サンダードラゴンアタック! ! 」

(スキル、 超反射が発動します。)

雷撃はイージス当たる寸前で跳ね返った。そしてそれは勇者の方へ

「なっ! ? 」

勇者は雷撃を何とか避けた。すると今度はイージスが魔方陣を展開してきた。

流石はレベル300代、 基本魔法でも威力が高い……だがこれで終わるな……

龍撃魔法……ライトニングマキシマイズランス……

魔方陣は複数に分裂し、 そこから無数の雷の槍が飛び出してきた。

この魔法は槍に触れただけでも超高電圧で感電する仕組みになっている。

「ぬぉぉぉぉぉお! ! ! ! 」

勇者は槍を必死に避けている。しかし避けた先に槍は追尾してきた。

「ゲッ! 」

槍が勇者に当たろうとしていたその時、 横から氷塊が飛び出し槍を掻き消した。

なるほど、 一対一なんて言ってなかったもんな……

イージスは横で待機していた勇者のパーティメンバー達を見た。そしてイージスはそちらに向かって指招きした。

「い、 イージス様! 」

「へぇ……四対一でも良いって訳ね……」

勇者のパーティメンバーは勇者の後ろに付いた。

するとイージスは不敵な笑みを浮かべてこう言った。

「……いつ俺がが四対一になるって言った? 」

「……へ? 」

もちろんラムやミーナ達には手を出すなとは言ってある……だが……俺にはそれ以外にも戦える兵士達がいる。

「目覚めろ……召喚獣よ……」

(召喚獣収納空間から20体のマキシマムシャドーナイトを解放します。)

するとイージスの影が後方に広がり、 そこから影の鎧兵達が出てきた。

たまには覇王らしさを出してみようか……

鎧兵達を見た勇者達は怖じ気付いた。

「な……何なの……これ……」

「これって伝説級の召喚獣達じゃない! 」

「これが……聖剣王、 イージス……! 」

「さぁ……ここからが本番と行こうじゃないか……」

鎧兵達はそれぞれ武器出し、 構えた。

そして勇者達も武器を構えた。

しばらくお互い睨み合っていると……

「聖なる光よ、 我に力を! 」

女魔法使いが最初に仕掛けてきた。

光属性魔法か……闇属性のマキシマムシャドーナイト達には有効だ……しかし……

女魔法使いの杖から光の光線が放たれた、 しかし鎧兵達に当たった瞬間に光線はそのまま飲み込まれてしまった。

「う、 嘘……光属性の攻撃が効かないなんて……」

「イージス様、 一体何を! ? 」

「……超付与魔法、 属性吸収の効果だよ」

属性吸収……それはその名の通り特定の属性攻撃を吸収する魔法だ。

俺はマキシマムシャドーナイト達に対して弱点の光属性攻撃をされるのは予想していたんだ……だからあらかじめ超付与魔法で光属性攻撃を吸収するようにしておいたんだ。

「や……やばいんじゃない……この状況? 」

そしてイージスは鎧兵達に指示を出した。

「……行け」

鎧兵達は一斉に勇者達に攻撃を仕掛けた。

数分後……

「……参りました……」

勇者達は黒い鎖に縛られて身動きが取れなくなっていた。

「流石でした、 イージス様」

「いつの間にあんな召喚獣達を作ってたんですか? 」

「えっと……魔王軍と戦った時に……9000体位……」

「……フォルドゥナでもそんなこと出来ませんよ……」

えぇ、 フォルドゥナを越えちゃったよ……

まぁともかく勇者達には勝ったな。

イージスは勇者達を見た。

「……君達が困っているのは良く理解したよ……でも……俺も止まる訳にはいかないんだ……この世界のためにも……苦しんでる人や魔物達のためにも……」

「イージス様……」

勇者は気付いた、 イージスと自分の違いを……

「俺はただ勇者として名声を上げればいいと思ってた……魔物なんて全員敵だと思ってた……だけど違った……貴方からは俺とは違う真の正義を感じた、 人だけではなく魔物までも救おうとする貴方の心を……」

「勇者さん……」

「世界は貴方が救うべきだと改めて思いました。貴方にこの世界を託します、 勇者として……! 」

……この人はいい人だ……運命というものもそれを分かってこの人に勇者の称号を与えたんだろうな……己の間違いにも気付き、 それをしっかりと受け止めて……そこが俺との違いかもな……

「た~だ、 クエストが少なくなって稼ぎが悪くなったのは許してませんからね! 」

「あ……はい、 これからは控えます……」

イージスは今回のことで反省し、 クエストのやり過ぎには気を付けることにした。

訓練所からギルドへ戻る途中、 勇者達は別の行き先があると言って別れることになった。

「俺達の代わりに世界を頼みます」

「あぁ、 言われずとも……」

「そういえば名前教えてなかった、 俺はバアルと言います」

「私はセレル、 聖魔導師よ」

「全然話してなかったけど私はサーニャ、 アサシンだよ! 」

「同じく……ミーニャ……アサシン……サーニャの妹……」

あの二人姉妹だったのかよ! 通りで似てると思った。

そしてバアル達はイージス達に別れを告げ、 次の行き先へ向かった。

「……この世界に勇者っていたんだな……」

するとミーナが言った。

「知らなかったんですか? 彼はダイヤ等級の一人なんですよ? 」

「えっ、 マジか! 」

五人の内の一人が勇者だったのか……まぁ当然っちゃ当然だけど……そうとは気付かずに俺は……

とりあえず大変なことに巻き込まれちゃったけどこれで冒険者生活再開できるな。

イージス達は再びギルドに向かった。

ギルドに着いたイージス達は早速クエストを選んだ。

「うーん……」

バアルに怒られたからなぁ……選ぶクエストは気を付けないと……

するとミーナが一枚の依頼状を手に取った。

「イージスさん、 これはどうでしょう? 」

「ん? 」

海に潜む怪物の討伐依頼? 何だ海に潜む怪物って……クラーケンとかか?

これの報酬もそんなに高くはないから怒られないし……大丈夫か……

「よし、 これにしよう! 」

早速イージス達はクエストを受注し、 依頼主がいるカロスナの港町に向かった。

……………………

カロスナの港町から遠く離れた海、 深海にて……

『……許さん、 許さん許さん……! 美しき海で好き勝手する人間共め……! 』

日の光も届かぬ暗闇の深海の奥深く、 巨大な何かは怒りに満ちていた……

……………………

「海の怪物……まさか……ね……」

ザヴァラムは何か勘づいたようだ……

続く……

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