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I am Aegis 2  作者: アジフライ
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第29話【最悪の事態】

前回、 クラスメイトとの再開を果たしたイージスはクラスメイト達が攻略しようとしているダンジョンに潜り込む。

……ダンジョンに入ったはいいが……このダンジョン……

「……なぁ勇斗君、 このダンジョン……上位ダンジョンじゃないか? 」

「ん? そうだが……」

……駄目だ、 この戦力じゃ上位ダンジョンは攻略できない……最も……俺達がいなければの話だが……

しばらくダンジョン内を進んでいるとサイクロプスが数体出てきた。

ふーん、 レベル50……皆のレベルは平均30……早速詰んだな。仕方ない……

付与魔法……身体能力超強化、 魔法超強化……っと。

イージスはこっそり後ろからクラスメイト達に強化魔法を掛けてやった。

「な、 何だか力がみなぎってきた……! 」

「今なら何でもできそう! 」

そしてクラスメイト達はサイクロプスの集団に突っ込んでいった。

クラスメイト達は次々とサイクロプスを倒していく。

ほぉ……動きは悪くない……魔法詠唱も昨日よりはマシになったか。

「よーし、 この調子でどんどん進むぞ! 」

『おー! 』

……俺のお陰だけどな……

そしてイージス達はダンジョンをどんどん進んでいった。その中でもイージスがちょくちょくサポートを入れていた。

上位ダンジョンの攻略は平均でもレベル90は無いとヤバい……なのにヒュレイダルは何を考えているんだ……皆にこんな危険なダンジョンに潜り込ませて。

イージスがそんなことを考えながらクラスメイト達の後を付いていっていると……

「よし、 ここが最後だ! 」

「今までに無い気配を感じる……皆、 気を引き締めて行くよ! 」

……ジースさん。

(はい、 扉の向こうにはレベル200以上の魔物の生命反応が三つ程あります。)

これは……ヤバいな……

「皆! 」

「ん? 何だ、 龍人? 」

「……ここからは俺達も戦う」

するとクラスメイト達がざわめいた。

「り、 龍人が戦うって……」

「でも龍人君の表情……この先に何がいるのか少し予想が付いたかも……」

「分かった、 俺達に何かあったら龍人に任せる」

勇斗がイージスに言った。

前のように扉を開けていきなり攻撃されるのは貯まったもんじゃないからな……最初から警戒態勢で行くか。

「ラム、 ミーナ、 ヒューゴ……構えろ」

『はい……』

そして扉は開かれた。

そこにいたのは……

「ォォォォォォ……」

「……シャドーファントム……なるほど、 複数確認される訳だ……」

「な、 何だあいつら! 宙に浮いてる! 」

クラスメイト達は武器を構えた。しかし次の瞬間、 シャドーファントム達は分身を始めた。

こいつら……分身が…………いや違う……本当に増えてる! 同じ反応が増えてるから間違いない!

「皆気を付け……なっ……! 」

イージスが後ろを振り向くとクラスメイト達の姿が無かった。

……野郎……面白い、 その喧嘩買ってやる! ! !

(スキル、 広範囲探知が発動します。)

……いた、 この真下にもう一つ空間がある! ただフロアが分かれてるみたいだな……一気に進むか……

……………………

その頃、 ダンジョン真の最下層にて……

「な……何だこの空間……」

「龍人君達はどこに! 」

困惑しているクラスメイト達にシャドーファントム達が襲い掛かってきた。

魔法担当の生徒達は急いで防御魔法を張った。しかしシャドーファントム達の攻撃に一撃で結界が割られてしまった。

「ど、 どうして! ? 力がさっきより……」

「まさか……今までのは龍人が……」

「ヤバい、 来るぞ! 」

クラスメイト達を囲うようにシャドーファントム達は攻撃を仕掛けてきた。戦闘特化型の職業の生徒達が何とか押さえ込もうとした……しかし……

数分後……

クラスメイト達は殆ど瀕死状態になってしまった。

「ゆ、 勇斗君……魔力が……もう……」

「私も……」

治癒魔法担当の生徒達も限界に来ていた。

「くそっ……ここまでか……いや……」

勇斗はボロボロになりながらも剣を構えた。

シャドーファントム達は勇斗に攻撃を仕掛けてきた。

次の瞬間、 轟音と共に天井が崩落してきた。

「うっ……何だ……! ? 」

「……皆、 良く耐えた……遅れてすまない」

「り、 龍人君……! 」

砂埃から現れたのはイージス達だ。

「ラム、 ミーナ、 ヒューゴ! 皆の治療を頼む! 」

『はい! 』

イージスはザヴァラム達に指示を出した後、 シャドーファントム達に目を向けた。

「……よくもやってくれたな……皆を……! 」

(スキル、 超威圧、 身体能力超越、 魔法超強化、 超高速化、 物理攻撃無効、 魔法攻撃無効、 覇神の加護が発動します。)

皆を傷付けた……友達を……そのツケは大きいぞ!

するとイージスは目にも止まらぬ速さでシャドーファントム達に距離を詰めた。すかさずシャドーファントム達も反撃を仕掛けるも攻撃がイージスに全く当たらない。

……奴らは攻撃力と防御力が高いが速さはそれほどではないみたいだ……ただ一つ気になるのが……

イージスは奥にいる謎のローブを被ったシャドーファントムが気になっていた。すると次の瞬間……

「……ッ! ? ぬぉ! 」

床や壁が生きてるかのように動き始めた。

……まずい、 皆が……

イージスがクラスメイト達を見ると既にザヴァラムが防御結界を張っていた。

よし、 ナイスだラム!

イージスは浮遊を使って宙に浮いた。

「……奴か……」

そしてイージスはローブを被ったシャドーファントムを狙った。するとシャドーファントムの一体が槍を超高速で投げてきた。

……なるほど、 連携を取ってるな……しかし……

槍がイージスに当たろうとした瞬間、 槍はイージスの体に取り込まれた。するとイージスは手のひらを槍を投げてきたシャドーファントムに向け、 取り込まれた槍を空間の裂け目から発射した。

槍はシャドーファントムの頭を吹き飛ばし、 そのまま後ろのシャドーファントムを二体程貫いた。

「そもそもの力が足りないんだよ……! 」

しかし貫かれたシャドーファントム達はすぐに再生した。

……ゴーストだからか……物理攻撃は効かない……しかもあの鎧……魔法攻撃を吸収できるみたいだな……だったら……

「……出番だ……ダークゴースト……目覚めろ、 召喚獣よ! 」

(召喚獣収納空間からダークゴーストを解放します。)

そして空間に現れた魔法陣からダークゴーストが現れた。その姿はまさしく不気味……真っ白なローブを纏い、 その顔部分には延々と続きそうな暗闇が広がっていた。黒く変色している骸骨の手には自分の体程の大きさもある大鎌を持っている。

……す、 すげぇ邪気だな……ガインに引けを取らないんじゃないか……?

「ダークゴースト、 俺がシャドーファントム達の動きを一時的に止める。その間に吸収しろ! 」

ダークゴーストは倒した相手を吸収することによってさらに強くなるのだ。

ダークゴーストは黙って頷いた。

「……行くぞ……超結界魔法! ! 」

シャドーファントム達の周りに複数の魔方陣が現れ、 そこから黒い鎖がシャドーファントム達の動きを止めた。

「今だ、 ダークゴースト! 」

するとダークゴーストの顔部分から巨大な黒い二本の手が出てきた。その手はシャドーファントム達を一気に覆い被さり、 閉じ込めた。そしてそのまま手はダークゴーストの顔部分へ戻っていった。

うわぁ……エグ……敵だったら明らかに面倒な奴だった……

「やった……のか……? 」

「凄い……あれが龍人君の……」

するとダークゴーストはイージスの元に戻ってきた。

「よくやった、 戻れ」

そしてダークゴーストは魔方陣の中へ消えた。

ゴーストにはゴーストだな。これが一番楽だ。

するとジースが

(報告、 ダークゴーストはカオスゴーストへ進化しました。)

うぇ……! ? マジか……まぁレベル200以上のゴーストを六体も吸収すればそうなるか……それより。

イージスはクラスメイト達の元に降りた。

「イージス様、 全員の治療が完了しました」

「こっちもバッチリです! 」

「こっちもだ! 」

「よし、 皆ご苦労様」

すると勇斗がイージスの元に歩いてきた。

「……ありがとう、 龍人君……君がいなかったら皆今頃殺られてた……」

「……まぁ……気にするな」

それよりダンジョンの宝が気になるところだが……

するとイージス達のいる最下層の空間の奥に台座が現れた。そこには一つの宝箱があった。

おっ、 あれが宝か。

「……ほら、 勇斗君。あれは君達のだ」

「えっ、 いいのか? 」

「あぁ」

まぁ……そんなに欲しいって訳でも無かったし……

そしてクラスメイト達は宝箱の前に集まった。

「ほら勇斗、 開けてみろよ」

「中には何が入ってるんだろう? 」

勇斗が宝箱を開けるとそこに入っていたのは……

「鎧と剣だ……! 」

ほほぉ……装備一式か。どれどれ……

(スキル、 鑑定が発動します。)

ふぅーん……退魔の鎧に天空の剣か……勇斗にはピッタリかもな。能力は魔物に対するダメージ増加か……魔族ならさらに加算か……

「装備しなよ、 勇斗君」

「えっ……でも皆は……」

勇斗はクラスメイト達を見た。

「勇斗が一番似合ってそうだしな」

「誰も文句はねぇよ」

クラスメイト達は賛成してる。

「皆……」

そして勇斗は鎧と剣を装備した。

おぉ~、 様になってるなぁ。

一時クラスメイトと盛り上がっていた。

「さてと……帰ろうか」

「でもどうやって? 」

「フフフ……任せなさい! 」

するとイージスは地面に手を付き、 魔方陣を展開させた。次の瞬間、 イージス達が立っている地面が大きく揺れだし、 その空間ごと宙に浮き始めた。

「一気に行くぞぉ! 」

「うぉぉおぉぉ! ! ? 」

地面は一気に上に上昇し、 地上まで突き破った。

超大地魔法……ガイアコントロール!

『す……スッゲェェ~~~~! ! ! 』

クラスメイト達は地上を見ながら唖然としていた。

そしてイージス達は地上へ降りた。

「龍人……今のって……」

「大地魔法だよ。極めれば誰でもできるよ」

「誰でもって……」

こうしてイージス達のダンジョン攻略は無事終わったのだった。

……無事ではなかったけどな。

続く……

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