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I am Aegis 2  作者: アジフライ
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第28話【見せつける実力】

「まさか……龍人……なのか? 」

「あぁ、 そうだよ」

するとクラスメイト達がイージスの所に集まってきた。

「マジかよ! 死んだと思ったらこの世界に来てたなんて! 」

「何か雰囲気変わってんじゃん! 」

「何だよその装備、 カッコいいじゃねぇかよ! 」

久しぶりかと思ったら、 思ったより皆普通にしてたんだな。

すると集団の奥から声がした。

「けっ、 何が変わっただよ……見た目だけだろどうせ! 」

そう言ってきたのは昔から龍人のことを馬鹿にしてきた生徒、 拓哉だ。イージスも生前いた世界では彼が特に苦手だった。

……ここに来てもやっぱりアイツも変わらない……か……だがもう俺は昔の俺じゃない。

「久しぶりだな……拓哉」

「おうおう呼び捨てとは……気取ってんじゃねぇよ」

……仕方ない、 ジースさん。

(スキル、 超級戦闘術が発動します。)

するとイージスは背中の剣を抜き、 超高速で拓哉に距離を詰め、 拓哉の首筋に剣を突き付けた。

「……へ……? 」

「気取ってんのはお前じゃねぇのか……? 」

(スキル、 超威圧が発動します。)

そして拓哉は腰を抜かした。

その光景を見たクラスメイト達はざわめいた。

「何だ今の……見えなかった……」

「あれが龍人君……! ? 」

「……強い……」

イージスは剣をしまった。

そして拓哉を見下しながらこう言った。

「強者ぶってる奴が本物に勝てるとでも思うな……これからは俺を見下すような発言は控えろ」

「は……はいぃ……」

ふぅ、 スッキリしたぁ……昔からこうしてやるのを夢にも見てたんだよなぁ。

「……さて、 皆久しぶりだし何か話そうか♪」

そしてイージスはクラスメイト達としばらく食堂で話した。今まで何があったのか……元の世界では何が起きていたのか……いつの間にかさっきの出来事を忘れ、 皆仲良く談笑していた。

「すげぇな龍人、 今はあの噂になってるメゾロクスを治める国王になってるなんて! しかもレベル1500越えって……」

「通りで強い訳だ」

「でも、 この世界で15年も過ごしてたのに年齢が変わってないのは何でだろう? 」

「それは多分俺のスキル、 不老不死の能力だ」

「強い上に不老不死と来たか……もう何でもありかよ……」

それは俺も思ってた。

皆やっぱりスキルの数には制限があるみたいだ……俺だけスキル数の上限が無いのか……

すると突然食堂の扉が開いた。

「イージス様! 」

「あ……やべ……」

息を切らしながらザヴァラム達が入ってきた。

「酷いですイージス様! 私達を置いて行くなんて! 」

「行くなら私達も連れていって下さいよぉ! 」

「ご、 ごめんごめん……皆に会いたくてさ……」

するとクラスメイト達がザヴァラム達の周りに集まってきた。

「もしかして貴女がザヴァラムさんですか! ? 」

「え……えぇ……? 」

「か……可愛いしかっけぇ……! 」

「君がミーナちゃん? 可愛いぃ~~! 」

色々話されてザヴァラム達は混乱した。

み、 皆好奇心旺盛だな……異世界に来たばかりだからか……でもラム達が困ってるし……

「皆、 その辺にしてあげな。ラム達が困ってる」

「お、 おう……」

するとクラスメイトの一人がザヴァラムに質問してきた。

「あの、 ザヴァラムさんって凄い強いって聞いたんですけど……その力、 見せて頂けませんか? 」

ラムって堅いからなぁ……そう簡単にリクエストに答えてくれるほど優しくは……

「え? ……いいけど……」

いいんかぁ~い……

そして皆揃って王宮の中庭に来た。

するとザヴァラムは早速手を空に掲げた。空には巨大な魔方陣が現れた。

この魔法……王宮が吹っ飛ばないといいんだけど……

「ラム、 加減はしてよ? 」

「心得ております」

イージスが注意した次の瞬間、 目の前に一筋の光が落ち、 着弾した地面に大爆発が起きた。轟音と共に物凄い風圧でクラスメイト達は少し後ろに吹き飛ばされた。

爆発が止み、 砂埃が晴れるとそこには小さなクレーターができていた。

それを見たクラスメイト全員は唖然とした。

「まぁこんなものかしら……これが本気の一割未満よ」

「これが……一割未満……? 」

ラムにしては加減した方か……まぁ俺もやったらあんな感じになるだろうな……むしろあれより酷くなるかも……

「まぁラムの力はこんな感じだ」

「……俺達が本気を出して総攻撃してもあんなクレーター出来るかどうか……」

「ははっ……」

皆が遠くに感じる……ある意味……

「さ、 さぁ皆! 気を取り直して行く予定のダンジョンに備えて訓練をまた始めよう! 」

「そ、 そうだな……もうお昼休みは終わりだし」

皆訓練してレベル上げてるのか……俺の上げ方がおかしいだけか。

すると一人の男子生徒がイージスに話し掛けてきた。

「龍人君もどうだい? 一緒に訓練」

彼は櫻井勇斗、 クラスの委員長である。昔から皆の人気者でリーダー気質も高い。

勇斗君か……嫌いではないんだけども……ちょっと苦手っていうかなぁ……

「俺はいいよ、 見学してる」

イージスは丁重に断った。

そしてイージス達は王宮の訓練所にやって来た。そこでは専属の教官が就いており、 皆にアドバイス等をしてくれている。

へぇ……中々いい教官だなぁ……体育の清武先生を思い出すな……

しばらくイージス達はクラスメイト達の訓練を眺めていると……

「……駄目だなあれじゃ……」

魔法の訓練を見ていたイージスは呟いた。

「そうですね、 詠唱に時間が掛かり過ぎてる」

ミーナもその点に気が付いた。

……あぁーイライラする! ! 我慢ならねぇ! !

我慢の限界が来たイージスは座ってた芝生から立ち上がり、 教官の前に立った。

「皆それじゃ駄目だ。そんなんじゃ実戦で役に立たない! 」

驚いた教官はイージスを止めようとするが……

「イ、 イージス様……お止めください……」

「うるさい、 こんなんで実戦に飛び込んだら死んでしまうだろうが……! ! 」

「は……はい……」

イージスの威圧にあえなく撃沈。

引き続きイージスは皆に魔法のコツを教えた。

「いいか皆、 魔法っていうのは所詮は想像力だ。詠唱だとか術式だとかそんなのは殆ど飾りみたいなものだ。自分の使える魔法や威力、 それだけ把握していれば後は無詠唱でも簡単に魔法展開が可能になる。実際にやって見せよう」

するとイージスは訓練用の的に手を銃の形にして指差した。次の瞬間……

「それっ」

指先から稲妻が走り、 的を貫き破壊した。

それを見たクラスメイト達は唖然とした。

「……まぁこんなものだ。練習すれば誰でもできるようになる」

「お、 おう! よし、 俺達もやるぞ! 」

『おー! 』

再び訓練が始まった。

これで大丈夫かな……皆を死なせたくないからな。この世界で生き残るためには強くなるしかない……それは俺が一番良く知っている。

イージスは再びザヴァラム達の所に戻って見学した。

数分後……

イージスの元に一人の女子生徒が話し掛けて来た。

「あ、 あの……龍人君! 」

「ん? 」

「この火炎魔法……炎が安定しないんだけど……」

「うーん……もしかすると魔力を集中させる場所を間違えてるのかもなぁ……」

「魔力を集中させる場所? 」

「そう、 魔法はただ出そうとするだけじゃ駄目なんだ。魔法を構成する魔力を集める箇所を意識しないといけないんだ」

イージスはその女子生徒に丁寧に教えてあげた。

今さらながらここでこの世界においての魔法の定義を教えておこう。

この世界においての魔法というのは大きく分けて三種類ある、 一つは陣を組んで発動させる魔術式、 もう一つは魔力を直接操りイメージを具現化させる能力式、 そして最後の一つはこの二つを混合させた混合式。

そして主に使われる人口が多いのは魔術式であり、 魔術式の方が魔法発動がし易いという利点がある。しかしその反面、 時間が掛かる物も多く発動させるためには術式を覚えている必要があるのだ。

次に能力式、 能力式は魔術式と違い威力に制限が無く、 術式を組む必要も無いので発動までに時間が掛からないという利点がある。しかしこちらでは使う者それぞれが生まれ持った才能、 体に宿る魔力に大きく左右されるのだ。

そして今現在、 イージスがクラスメイト達に教えているのは魔術式と能力式の混合式である。こちらはこの中で一番難しい物となっており、 陣を展開する場面も多く使う者の想像力も必要とされる。しかし他の二つには無いのが自由さである。混合式にはどんなものにおいても制限が無く、 その上威力もこの中では一番である。

イージスのように混合式を全てマスターしていれば陣を発動する場面と能力で発動する場面、 またはその両方を組み合わせて戦い、 活用することができるようになる。

そして次に魔法を使う上での魔力について。

これに関してはいたって単純である。一言で言えばただ魔法を出したい体の部位に意識を集中させればいいのだ。しかし注意すべきなのは魔術式を使う場合、 魔術式は陣を展開させ、 その陣にある魔力回路に魔力を流し込む必要があるのだ。

以上がこの世界においての魔法の定義である。深い所までいくとキリがないのでここでの説明はここまでとする。

場面は戻り、 イージスは女子生徒に魔法の定義を全て教えてあげた。

「……とまぁこんな感じだ」

「なるほど……全部覚えるのは少し難しそうだね……」

「まぁ少しずつだな」

するとイージスは女子生徒の手を持った。

「目を閉じて、 意識を集中させる感覚を教えてあげよう。俺が握ってる手の温度を感じてごらん……」

「う……うん……」

そしてイージスはゆっくりと手を離した。

「目を開けてごらん……」

「……わぁ……」

女子生徒の手のひらの上に小さな灯火が漂っていた。

「魔力は空気の塊と同じなんだ。火炎、 凍結魔法なら温度、 自然、 雷撃なら刺激を感じ取るんだ」

「うん! ありがとう龍人君! 」

これで少しは成長してくれればそれでいい……生き残れる強さを……彼らに教えないとな……

こうしてクラスメイト達の訓練は終わった。

その後、 イージス達はヒュレイダル法王から四人用の宿泊部屋を用意してもらった。

そして夜……

王宮の中でクラスメイト達が走り回っていた。

「……ははっ、 何だか修学旅行に来てる気分だな……懐かしい……」

「……私が大人しくさせて─」

「やめなさい」

ラムは最近ちょっとポンコツになったか? ……いや気のせいか。気を張りすぎてるんだなきっと……

イージスは自室のベッドの方を見た。

ミーナとヒューゴはもう眠っていた。

「……俺達も寝るか」

「はい」

明日は皆のダンジョン攻略、 お手並み拝見と行こうかな……

続く……

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