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となりの慈英さん  作者: 芥川先生
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101号室 未知との遭遇

見渡す限りの高層ビルに人、人、人…


(ここが東京かぁ…)


日本の首都、東京

ぼくのような田舎者にとっては憧れの場所であり、

今日から生活していく街でもある。


共働きで海外を飛び回る両親に代わりぼくを育ててくれたおばあちゃんのもとを離れ、この春から都内の大学に通うために一人暮らしをすることになったのだ。


しかし、さすが都会

冗談みたいな家賃のアパートばかりで、やっとぼくでも手が届く住まいを見つけた。


かなりの訳あり物件らしいが、背に腹はかえられない。

………………


大学の説明会を終え、アパートに向かう。

アパートの名は、怪魔荘かいまそう


如何にも…というか、役所もよく通したな、こんな名前…


外見は至って普通だが、どこが訳ありなのやら?

部屋の中がボロいのか?

それとも言えないような事件が起きたのか?

身震いしながら部屋に入る…

…………………


ふつうじゃねぇか!


確かに少し古い感じはあるが、あまり気にならないほどだ。


事件の筋もなさそうだし、これはラッキーだったな…



などと、浮かれてしまっていた。


そう、()()()までは…

………………………


荷解きがひと段落し、もう今日は休もうかと布団に横になった時だった。


時計は間もなく夜の10時を指す。


と、爆音が響き渡る!


暴走族がエンジンを吹かせるような音と甲高い音が混じり合い、とても眠れたものではない!


音はどうやら隣から響いてくるようだ…


挨拶周りは明日から、と思っていたが、こうも(やかま)しい音を立てられて黙っているわけにもいかない!


いっちょガツンと言ってやろう!

………………………………


気合いを入れて、ドアの前に立つ。


(ヤバいヤツが出てきたらどうしよう…)


という弱気なぼくを押し退けるように、ドアを打ち鳴らす。


「すみません!すみませ〜ん!」



爆音が止み、ゆっくりとドアが開く…






ドアの向こうには、ヤバいヤツが立っていた。


手にはチェンソー、顔はホッケーマスク

血まみれの服を着たその人(?)は、

明らかに13日の金曜日な格好だった。

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