表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創造狐神の夢  作者: 桜氷
8/22

サービス開始


アリンに制御室に連れて行かれ3時間に及ぶ説教されたミフネはアリンに監視されながら修正作業を開始した。ミフネのステータス画面がバグっていた原因をを調査すると1つの疑問が出てきた。それはミフネのステータス画面になぜか世界神の権限が存在していることについてだ。通常のミフネは創造神の権限は使えるが世界神の権限は使えないのだ。世界神の権限を持っているのはイベントの開始宣言をしたアバターだけである。にもかかわらずミフネのステータス画面には両方の権限が表示されていた。気になったミフネは世界神のアバターでログインした。だが、ログインしてみると九尾状態のミフネの姿だった。世界神のアバターがどこに行ったのかを調べてみるとステータスがバグを起こした理由が判明した。【キャラクターEdit】でミフネは2つのアバターを足したアバターを作ったつもりだった。だが実際は世界神のミフネ、通常のミフネ、九尾のミフネのミックスが完成したのだ。なぜか世界神の要素が権限しか追加されていなかったためアリンとミフネは気づけなかったのだ。


原因が分かったミフネは早速修正に取り掛かった。ミフネが修正をしている間にアリンはプレイヤー達からの要望や報告をまとめていた。


修正を開始して数時間が立った頃ミフネがあることに気付いた。世界神のアバターが世界から1度消えたせいで一部のクエストが不具合を起こしていた。世界神を元に戻してもこのクエスト達は治らないようなのでクエストを作り直すことにした。

まとめ終わったアリンとクエストについて話し合った。ミフネの悪い癖で折角作り直すならもっと私が楽できるようにと考え始めた。


「世界神がどこかに行ってしまったなんてどうだろう」

《世界神の代わりが必要ですよ。それに物語に世界神の存在は必須です》

「なら世界神はこの世界のどこかで遊んでいて、それを神々は探していると」

《貴方がそれでいいなら私たちAIは従いますが、いいんですか?クエストで自分を探させることになりますよ?》

「それはそれで楽しそうだ」


ノーヒントでもプレイヤーならいつか私にたどり着くだろう。そうと決まればクエストを作り直して私の代わりにクエストを進行してくれる神を作らねば。どうせなら世界神の妹という設定にしよう。世界神の姿が140cmなのだがそれより小さいと言うのもなあ。

いろいろ考えた結果、名前はメア、身長は175㎝胸を大きく髪の毛は肩までにして他は世界神とほとんど同じにした。


《何を司る神にするんですか?》

「私が創造と破壊を司る神にして、メアを生と死を司る神にしよう」

《世界神はどうするんですか?世界神の代わりが必要だからメアを作るのでしょう?》

「そのことだがクエストに関わりがあるのは創造神に変更だ。そして世界神はアリンお前にしてもらう」

《世界神の能力は創造神と似た能力ではなかったですか?》

「世界神の能力を管理、調整に変更する。そして世界神の能力の残りは創造神に追加する」

《では私は今まで通りよろしいのですね》


予定が決まったミフネは能力とクエストの修正を始めた。まずはメアの能力作り元世界神のアバターに変えて神界でメアを作った。


「始めまして、御姉様方。メアです」

《御姉様方?》

「はい、アリン御姉様とミフネ御姉様です」

「私が長女アリンが次女でメアが三女だ。」

《なんでミフネ様が長女なんですか?》

「世界神が女アバターだったから仕方ないだろう。メア自分の仕事は分かっているな?」

「大体は理解してます」

「わからないことがあれば基本的にアリンに聞いてくれ。これから私は忙しいのでな」


ミフネはアリンがまとめたプレイヤーの要望を見ながらメアのことをアリンに頼んだ。メアはアリンに連れられて別に部屋へ行った。一人になったミフネは制御室に戻り黙々と修正をしていった。






すべての調整が終わったのはβテストから2ヶ月後の6月10日だった。正式サービス開始は8月1日午前10時となった。開始日が決まって5日後公式サイトにて告知した。


そして現在8月1日午前6時半、ミフネは妻の祐美と食事をしていた。

「今日も仕事か」

「最近休みが取れないの」

「休みが取れたら言ってくれ何処かに旅行にでも行こう」

「いいわねぇ」


のんびり会話していると桜がきた。


「珍しい、桜がこんな時間に起きるなんて」

「今日からゲーム始まるからね」

「まだ始まるまで3時間以上あるが」

「ゲームもいいけど宿題は終わっているの?」

「大丈夫、夏休みが始まる前に全部終わらせたから」

「それならいいけどちゃんと昼食もたべなさいよ。そろそろ私は行くから」

「「いってらっしゃい」」


ミフネは自分と祐美の皿を片付け始めた。


「そうだ、桜にいいことを教えておこう。正式サービスから隠しダンジョンがある。そこに行けば化物クラスと戦えるぞ」

「隠しダンジョンは分かるけど化物って?」

「それは私にも分からない。そのダンジョンに関しては私もあまり知らないんだ。すべてアリンが作った物だからな。ただ、アリンが言うには私でも苦戦させてみせると言っていた」

「うわあ....それ勝てるの?」

「戦てみなければわからないな」

「ならお父さんは最前線に行くの?」

「恐らくソロだろうが行くだろう。ただ、私は今回メイン職を生産にする予定だからな。」

「お父さんが生産職....素材は自分で取りに行くんですね。分かります」

「もちろん自分でも取りに行くが基本ソロだろうからな。限界がくる」

「シンさん達に手伝ってもらわないの?」

「彼奴らも社会人だ。毎日はできないだろうからな」

「あ、そういえばお父さんはβテストから何を引き継いだの?」

「私のアカウントは問題が起こってな名前とフレンドリストとお金以外は引き継げなかった」


アカウントは治りはしたが完全にではなく通常のミフネの装備とアイテムなどはすべて消えてしまった。そのため引き継げるものが何もなかったのだ。本来は種族、名前、装備品1つ、お金、フレンドリスト、アイテム10種、イベント報酬を持ち越せる。


「お金が残っただけラッキーなのかな?」

「ああ、九尾の時使っていた剣ならあるんだが、あれを使うと絶対にトラブルになるからな」

「九尾の時使ってた剣?」


桜にはまだミフネがイベントのボスをやっていたことを言ってなかったので、教えるとポカンとした顔でだった。


「あの九尾がお父さん....お父さんに40人で負けたの」


桜はかなり落ち込んでいた。慰めようと思い何か考えていると、


「っは!今何時!?」

「ん?8時半だが何かあるのか?」


桜は急いで残りを食べてお皿を水に浸けた。


「私、舞達と約束があるから!」


桜がそう言い残し自分の部屋に走って行った。ミフネは皿を洗い昼食の用意をした。今日は桜がすぐ食べれる物がいいと言っていたので簡単な物を作って冷蔵庫に入れた。その後部屋の掃除を始め終わるとシャワーを浴び自分の部屋に向かった。


時刻を確認すると9時59分だった。


「そろそろ私も行くとするか」


ログインすると


《ようこそ、ミフネ様》


「なぜお前がここにいるんだ?」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ