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創造狐神の夢  作者: 桜氷
6/22

β4



「やっと出番か」


ミフネは立ち上がり用意していた狐のお面を付け用意していた真黒の剣を手に取った。


《では私も戻ります》

「ああ、話し相手になってくれてありがとう」


ミフネの暇つぶしのためだけに呼ばれていたアリンは管理に戻って行った。

アリンが消えたのを確認してミフネは9本の内8本を縮め見た目が普通の狐獣人になった。

腰に差してある剣の鞘をのんびり撫で、街の方を眺めているとシン達がこちらに向かってくるのが見えた。


「こんにちは、異界人」


ミフネはシン達に挨拶をした。異界人とはこの世界においてのプレイヤーの立ち位置の呼び名である。

初めて敵に話しかけられたのか40人は驚いていた。


「そんなに驚いてどうした?私が言葉を発したのがそんなに不思議?」


ミフネがシン達の方を向いて言うと、


「お前がここのボスか?」


赤い髪の男が聞いた。


「ただの獣人かもしれないよ?」


ミフネはおどけてみせた。


「ケンジこいつ答える気ないよ多分」


PTメンバーと思われるエルフが答えた。

(あの赤髪がシンが言っていたケンジか)

「確かに答える気はないね」


ミフネは腰の剣を抜いた。その剣を抜いた瞬間ミフネの目が赤く光り、ミフネの頭の上にボスのHPバーが現れた。


「さあやろうか【ランス】」


ミフネは魔法を撃った。

普通の魔法とは違いボスは適当な言葉を言うだけで魔法が発動する。

50本の炎の槍がプレイヤーを襲った。


「あらら、この程度か。これは期待外れだなあ」


40人いたプレイヤーの内20人以上が即死してしまった。

今回の九尾は力より魔法に特化しているためまとも魔法を食らうと即死する。特に炎の適性が高いので避けるか、同等の魔法で相殺するしかない。盾で守ろうとすると槍の温度が高すぎるため溶けてしまう。


「ふざけた火力してるな」

「今ので半数がやられました」

「恐らく魔法に特化だな」

「魔法剣士の可能性は?」

「あの見た目からして獣人だろう。ならどっちかに偏っているはずだ」


ケンジ達はこれ以上魔法を撃たせてはいけないと接近戦に切り替えてきた。

ミフネはケンジ達の剣を剣でいなした。隙ができた瞬間後衛に魔法を撃つ。


「此奴っ!隙ができると後衛狙ってくるぞ。囲んで隙を突かせるな」


ケンジ達が前から、シンとハルキが左右から来た。

シンの攻撃を躱した隙に魔法とユウハとハルキが後ろから来ていた。

ミフネは剣では間に合わないと、尻尾を4本にして魔法と2人の剣を弾き残りの2本をケンジ達の方に叩きつけた。尻尾が動いた直後シンとケンジは横に飛んだ。叩きつけを避けきれなかったプレイヤーが死んだ。


「後ろから攻撃してくるなんてひどいじゃないですか」


尾をゆらゆら動かしながらミフネが言った。


「おいおい、尻尾どこに隠してやがった・・・」

「誰も尻尾が1本だけとは言ってませんよ?」


ミフネが尾を撫でながら答えた。


「俺達で武器と尻尾を止めるから他の奴等は隙を見て攻撃してくれ」

シンとケンジが隙を与えないように連続で攻撃をしてくる。剣で防ぎきれずにミフネのHPが減り始める。


「ちょっと邪魔ですよ【ファイア】」


左右から攻撃してくるユウハとハルキを尾で防ぎながらシンとケンジに魔法を放った。


「「くっ!」」


シンとケンジに直撃した瞬間尾で相手していたハルキが尾を弾きミフネに切りかかりミフネは反応が遅れた。ハルキはミフネの左腕を切り飛ばしミフネのHPが半分を切った。


「痛いじゃないですか。折角遊んでやってるのに【炎獄】」


ミフネの周りに炎の竜巻が起こり周りにいたプレイヤーを吹き飛ばした。


「第2形態か」

「残り時間1時間ですよ!急がないと」

「焦るなよ。ミスするぞ」


竜巻が収まるとそこには9本の尾のミフネが立っていた。


「遊びはここで終わりだ」


そう言ってミフネは剣を鞘に戻した。そしてどこからか1本の刀を取り出した。

刀を鞘から抜いた瞬間ミフネの周りに黒いオーラが現れた。


「このゲームに刀なんてあったんだな」

「そんなこと言ってる場合か!」


シン達は武器を構えなおした。


「まずは私の腕を切ったお前からだ【黒炎】」


ハルキの方を向いて魔法を放つ。今までの魔法とは明らかに威力と速度が違う魔法にハルキは反応が遅れて直撃した。


「なんだあの魔法・・・」

「全然反応できなかったぞ」


ミフネの放った魔法一撃でハルキとその後ろにいたプレイヤー消し飛んでいた。


「まさか9本も出させられるとは思わなかったぞ」


ミフネの尾は増えるごとにステータス、使えるスキルが増え威力が上がっていく。そのためミフネは尾の数を減らして戦っていたのだ。



9本出したことにより強化されたステータスでケンジに接近し刀を振り下ろした。

ケンジはぎりぎりで反応し剣でガードした。追撃しようとすると横からシンとユウハが切りかかって来た。ミフネはそれを尾で防ぐ。


「なかなかやるじゃないか」

「強化されすぎだろっ!」


ケンジは剣でミフネの刀を弾き後ろに下がった。


(さすがはトッププレイヤーだ。これだけ強化してもついてこれるとはな)


ミフネは今立っているプレイヤーを確認した。シンのPTはハルキ以外は全員生きていた。

サクラの方を見るとサクラはビクッとした。


「【鬼火】」


ミフネは悪戯心で弱い魔法をサクラに向けて撃った。

サクラはそれを避けようとした。だが、


「え!?この火追尾してくるんだけど」


使った魔法は九尾の専用スキルである【鬼火】だ。効果は火の色によって違う。今回使った【鬼火】は黄色で効果は麻痺状態にする物である。そんなことを知らないサクラは当たってはいけないと必死に逃げ回っている。


「くそっ!サクラちゃんを助けに行きたいが」

「行かせないぞ?」


シンがサクラの方へ行けないように尾で追撃する。


「もう時間がないぞ」

「一気に畳み掛けろ!」

プレイヤーたちはMPの消費を無視して攻撃し始めた。

ミフネはシン、ケンジ、ユウハの剣を刀と尾で防ぎつつ、飛んでくる魔法を残りの尾で弾き飛ばしていく。だが、尾は刀と違いミフネと繋がっているので攻撃を弾く度に少しずつではあるがミフネのHPが減っていく。


そしてミフネのHPが30%を切った時ミフネがシン達から離れ刀を鞘に納めて居合の構えをとった。


《5時間が経過しました》


「終わってしまったか。折角調子が出てきたところだったんだがな」


ミフネは8本の尾をしまい居合の構えを解いた。その瞬間シン達はその場にへたり込んだ。


「この程度で情けないな。次戦う時までに鍛えなおしておくことだ」


そう言い残しミフネは制御室に転移した。




《イベントが終了しました》


《モンスターが退却しました。プレイヤー側の勝利です》


《イベントのランキングは後日発表いたします》


《プレイヤーを一ノ街に転送しますのでその場でお待ちください》




「はあ....疲れた」

《お疲れ様です》

「シン達にあんなこと言っておいて何だが私も限界だ」


ミフネは座りこんだ。


実際尾の数でステータスを上げていたとはいえステータスで言えば人族のLv25と同じくらいなのだ。スキルを連発できるほどのMPも持ち合わせていないため最初の一発でMPの7割を使っていたのだ。もしも、半数を削れていなければ負けていたかもしれない。


「急拵えのボスだったがどうにかなったな」

《ミフネ様がおかしいですよ。普通は1週間で人間には存在しない尻尾を9本も自在に動かせないです》

「できてしまったのだから仕方ないだろう」

《はぁ・・・》



「そうだ、ランキングの方はどうなっている?」

《すでにできていますよ確認しますか?》

「ああ、頼む」


討伐数ランキング

1位 ゼビオ  32574P

2位 サクラ  19828P

3位 エイラ  13736P

4位 ゴゲン  9456P

5位 ルーブル 9235P


支援ランキング

1位ミキ   25724P

2位ユウキ  19687P

3位未来   18425P

4位マイ   17053P

5位タケメバ 16934P


ボス攻略ランキング

1位ケンジ  41942P

2位ユウハ  36429P

3位ハルキ  34193P

4位シン   34032P

5位原人   33469P


サユリ以外は全員ランクインか、やはり討伐数は魔法職が上位を取ったか。トッププレイヤーのほとんどが5位以内にいるな。


「大体予想通りだな」

《そうですね》

「あと6時間でβテストも終わりか」

《予定はすべて終わっていますし、ミフネ様もお祭りに参加しては?》

「そうだな。だが普通に行っても面白みがない」


どうせなら私がボスだと気づいたシン達の表情が見たいな。今の九尾状態で会いに行ってはトラブルになりそうだしな。そうだ普段のキャラクターに九尾の耳と尾を追加しよう。その状態なら私がミフネだと分かるし、シン達なら気づくはずだ。


《何か思いついたようですね》

「ああ、通常のミフネのアバターに九尾アバターのすべてを追加する」


ミフネはすぐにいつものアバターでログインした。


「”創造神の権限”【キャラクターEdit】」


10分ほどで完成した。通常のミフネに九尾仕様の黒ではなく普通の色の狐耳と9本の尾が生えた。

「完成したぞ。それじゃあ行って来る」

《一応ステータスを確認した方がいいのではないですか》

「そうだった。」



----ステータス----

ミフネ

妖狐

Lv??

???Lv15/???Lv15

HP4500/4500

MP???40/???32

攻???900

防??32

魔???323

敏???42

耐???

運----

《属性》

【炎Lv30】【氷Lv15】【闇Lv15】

《武器スキル》

【刀Lv15】【片手剣Lv??】

《強化スキル》

【回避Lv??】【感知Lv5】【暗視Lv??】

《固有スキル》

【尻尾操作】【伸縮】【鬼火】

《その他》

【鑑定Lv1】【隠密??】【威圧Lv15】

《特殊》

【創造神の権限】【世界神の権限】





何だこれは....


《どうかしましたか?》


どうしようか。ここでアリンにステータスの表示がおかしいと言うと修正のため祭に行けなくなってしまう。なにより今日はシン達と戦闘をしたせいで疲れているからこれから修正するのがめんどくさい。ここはごまかしてβ終了後にこっそり修正しよう。


「いや、少しステータスが高いなと思っただけだ。」

《それはそうですよ2アバターのステータスを足した値になっているんですから》


明らかに足した数値以上ありそうなんだがな。


「では私はシン達のところに向かう。後のことは頼んだ」

《行ってらっしゃいませ》




次でβテスト終わりです。やっと本編をかけると思うと妄想が膨らみますね

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