β1
本来はβは1話で終わる予定でしたが長くなりすぎましたorz
真っ白な空間から景色が変わりる。
そこには煉瓦造りの街並みが広がっていた。
無事転移は成功したのを確認しつつ回りのログインしてきた人々を眺めていた。
周りを見る者、動きを確認する者、誰かと待ち合わせをしている者、PT募集をしている者、さっそく町の外を目指して走っていく者人それぞれだ。
みんな楽しんでくれているようで作った私としてはうれしい限りだ。
そんなことを思いながらぼーっとしているとメッセージが飛んできた。
それを開くと
シン:お前今どこにいるんだ?
お前以外のメンバーはもう神殿前に集合してるんだけど
という内容だった。そこで仲間たちと集合する予定だったことを思い出す。
メッセージを返すと早く来いという内容のメールが返ってきた。
急いで神殿に向かって走った。
「遅れてすまない!」
そう言って集合場書に着くと6人のプレイヤーがいた
「遅いぞ!こっちはとっくの前に揃ってたのに」
「先輩がここに神殿にログインしたら集合って言ったんですよ?」
「あの人は昔からこんな感じだったなぁ」
「そんなことより早くフィールド行きましょう!」
「この人がサクラのお父さん?」
「そうだよ。あ、私とマイは別の人と遊ぶからフレンド登録だけしよ」
上から幼馴染のシン、大学の後輩のユウハ、高校の後輩でユウキ、ユウハの友達のサユリ、娘の友達のマイ、私の可愛い娘のサクラだ
「本当にすまない。迷子になって時間かかった。」
私がそういうとマイ以外が何言ってんだこいつみたいな顔でこっちを見ていた
「なんでみんなそんな顔してるんです?」
「なんでってねぇ」
「こいつがサクラちゃ」
そう言おうとしたシンの声が周りに聞こえなくなった
「シン?途中から声が聞こえなくなったんだけどなんて言ったの?」
「え?だからサクラちゃ」
「また音が消えたよ?」
そこでシンは何か気づいたのか私のほうを見た
私はニコニコしながらシンに近づき耳元で
「お前がばらそうとすることは想定済みだ。現実で教えたら覚えとけよ?」
そう言って私はシンから離れる
「バグかもしれんから報告しておこう」
「なんかバグとは違うきもするんですけど」
「いやバグだよ。特定の言葉に制限がかかっているんだろう。どの言葉かわからないがね」
「あ、マイ!皆もう集まってるって急いで行かないと」
「え?もうそんな時間なの?」
「そういえばさっきサクラは別の人と遊ぶと言ってたな。まさか男か!男なのか!」
「そうだけど?クラスメイトの1人がβテストに当選してて一緒にやろうって私が誘ったの」
「なん...だと...」
私はその場に膝から崩れ落ちてしまった。娘に男友達だと?まさか彼氏か?
聞いてみようか?いやしかし彼氏だと答えられたら私は立ち直れないかもしれない。
「私たちもう行くね!フレンド送ったから認証しておいて」
「え?サクラお父さんはこのままでいいの?」
「いいのほっとけば勝手に立ち直るでしょ」
他のメンバーとフレンド登録は済ませていたようで挨拶して去って行った
私が立ち直ったときすでにそこには娘のサクラとマイはいなかった。
「っは!?サクラはどこだ!」
「お?やっと戻ってきたようだぞ」
「サクラちゃんならマイちゃんと一緒にクラスメイトのところに行きましたよ」
「なんだと!”創造神の権限”起動、来いシオン」
ミフネが創造神の権限を起動させて数秒後ミフネの前に青髪の小さい妖精が現れた
《なんでしょうか創造神様》
「サクラと待ち合わせている男プレイヤーを探しだして消っ!」
消してこいと言いきろうとした瞬間シンがミフネを押さえつけユウキが手で口をふさいだ
「おい待てこら何しようとしてんだお前は!?」
「先輩ストップストップ!こんなところでよくわからないもの起動させないでください!」
数分暴れたが二人が説得し落ち着いた
「すまない。取り乱した」
「やっと正気に戻ったか。」
「先輩はサクラちゃんのことになると周りが見えなくなりますからね」
《サクラ様のためにこの世界をお造りになった方ですからね》
「っ!なんでシオンがここにいるんだ?」
《なぜと言われましても創造神様に呼び出されたのですが》
「先輩が何か言った後「起動、来いシオン」とか言ってましたよ」
ユウキに言われてミフネは自分が何をしようとしたのかを思い出した
「あ、思い出したぞ!確かに私が呼んだな」
《サクラ様とマイ様を勧誘してきた男性プレイヤー3名のPTにペナルティを与えましたがこれでよろしかったでしょうか?》
その言葉を聞いたシンとユウキは間に合わなかったのかとため息を吐いた
「あーえっとシオンさん?だっけその3人のペナルティってなくせないのか?」
その質問に対してシオンは私の権限は与えることはできるが解除はできないらしいのでシンは誰なら解けるのか聞くとシオンはミフネの方を見てこの方のみですと言った。
ミフネは驚いていた。それに対してシンは
「なんでミフネしか権限もってないんだ普通はこの世界管理してるやつに与えてもいいだろう」
《いえ、創造神様が決めたのではなく私たち神が決めたのです!この世界の決定権は創造神様一人でいいと》
「え?シオンさんって神様なんですか!」
話を聞いていたユウキが聞いた
「あぁこいつは罪を犯したものを断罪する神だ。他にも二人いるがいつか会うかもな」
「で、ミフネその3人のプレイヤーのペナルティなくさないのか?」
《その必要はないと思います。その3名は他の女性プレイヤーにも迷惑行為を行い通報されています》
それを聞いたシンは諦めた
《では私は戻ります》
そう言い残しシオンは光になって消えて行った
「そういえば、ユウハとサユリはどこ行ったんだ?」
「あの二人ならお前がなかなか戻ってこないからアイテムを買いに行ったぞ」
「そろそろ戻ってくるんじゃないですか?」
そんな話をしていると
「あ、立ち直ってる」
「本当ですね」
ユウハとサユリが戻ってきた
「ああ、帰ってきたかこれからどうする?」
シンが言うとサユリがフィールドに出たいと言ったので5人でPTを組んだ
私たちのPTは私が剣士見習い、シンが人族で剣士見習い、ユウキがエルフで魔法見習い、ユウハがドワーフで職人見習い、サユリが狼の獣人で狩人見習いだ。
武器はシンが片手剣に盾、ユウキが長杖、ユウハが2m近くある大剣、サユリが短剣2本だ。
メンバーの職業を確認し南の門へと向かう
この街は東西南北に門がありその先にフィールドが広がっている。方角によってモンスターの強さも違う
今回選んだ南は東や西よりは難しいが北よりはレベルが低い。
「南でよかったのか?」
「東と西は人が多くて狩りができないんだって」
「ですから少し強いらしいですけど南を選びました」
ユウハとサユリは私が落ち込んでいる間に他のプレイヤーに情報交換していたらしい。
5人で南のフィールドに着くとほとんど人は居なかった。草原を進んでいくと2匹のモンスターを見つけた
「お!初モンスターだ。ミフネこいつ強いのか?」
「東の夜に沸くウルフだな。Lvは確か7だったか」
「ミフネそれじゃ強いかわからんっ!」
ユウキに飛び掛かってきたウルフをシンが盾で受け止めながら言った。
「まだ夜の情報は出てないですからね【ファイアボール】」
「でも、東のモンスターのレベルが2だから強いんじゃないかっ!」
ユウキがウルフに魔法をうちユウハがもう1匹のウルフを切る
「全然体力減らないぞこいつ」
「それは私たちのレベルが1だからでしょう」
「まあ、戦えてるんだしいいじゃないか」
シンがヘイトを稼いでるうちにミフネとサユリが切り込む
「まだ回復魔法もってないですからあんまりくらわないでくださいね」
「なんで回復職が最初からねぇんだよ!」
シンが文句を言っている
最初はあったがステータスを決める段階で魔法関係は魔法攻撃力に依存する設定にしたため回復職でも攻撃魔法が使えるようになったのだ。その結果回復職は魔法見習いの派生になってしまった。
「ポーションを仲間に使い続けていればいつか回復スキル出るぞ」
「そうなんですか?じゃあ俺がやりますね回復職目指してますし」
「さっそく俺にかけてくれないか?こいつ早すぎて対応できない」
ユウハのHPが50%を切っていた。
急いでポーションを投げる
「もっと早くいってください!」
「ごめん・・・」
「これで終わりだっ!!」
シンが1匹の狼にとどめを刺した
あと1匹もユウハが振り下ろした大剣で沈んだ
《レベルが上がりました》
レベルが4になったかなかなか経験値は美味しいな
「おお経験値うめぇ!!」
「そりゃこのレベルを倒せばなあ」
「疲れました。もうポーションがほとんどないです」
「まさか1匹倒すのに30分もかかるとは思いませんでしたね」
「本来はレベル5で来るフィールドだからなここは」
さすがに疲れたので休憩しながらスキルを確認した。
シンが挑発スキルをユウキが回復魔法を覚えれるようになっていた。
二人はそのスキルを取りスキルLvを上げるために1匹のウルフを探しては倒していった。
数時間後
「今日はこんなもんでいいだろ」
「そろそろ帰らないと夜のモンスターを会うことにあるしな」
「シンさんと俺のスキルも結構上がりましたし」
「あとLv1で転職ですけどもう無理です・・・」
「あ、そうだ皆ウルフの素材売ってくれないか?【鍛冶】のスキル上げしたいんだ」
ユウハは鍛冶師を目指しているらしいので金は要らないから武器ができたら安く売ってくれと言って私たちは素材を渡した。
《東のフィールドボスをケンジ様のPTが討伐しました》
《フィールドボスが討伐されたため二ノ街を開放します》
「東とはいえフィールドボスをもう倒すか」
「はえなもう倒せるやついるんだな」
予想では3日目辺りで二ノ街が解放されると思っていたんだがな。
「二ノ街ってどんなところでしょうか」
「それは行ってからのお楽しみでいいんじゃないですか?」
「あまり俺は興味ないな。早く街に戻って素材を使いたい」
二ノ街は職人の街だと言ったらユウハが今すぐ行こうと言いそうだから言わないでおこう。
街に到着し今日は解散することになった。
私もステータスをを確認してログアウトした
----ステータス----
ミフネ
人族
Lv8
剣士見習いLv9/狩人見習いLv5
HP88/88
MP34/34
攻70
防26
魔26
敏30
耐26
運10
ステータスポイント80
《武器スキル》
【片手剣Lv6】
《強化スキル》
【回避Lv5】【感知Lv3】【暗視Lv1】
《その他》
【鑑定Lv1】【隠密Lv2】
正式版から主人公があらすじスタートなのでまだ普通です・・・すみません