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創造狐神の夢  作者: 桜氷
20/22

12

「そろそろポーションが無くなってきましたね」

「あれだけ使っていれば無くなりもするだろう」


ミフネ達は二ノ街の西にある森に来ている。


「本当にこっちに村なんてあんのかよ」

「二ノ街の住人の話ではこの道で合ってるはずですが」

「ここのモンスターかなり強いんだが」

「このクエスト本当に適正レベルですか」


現在受けているクエストの内容は二ノ街から北西に位置する村に向かった職人が帰ってこないので確認してきて欲しいというものだ。ただこのクエスト、住人は西にある村としか言わないので自分達で探さなければならない。現在いるのは二ノ街からずっと西に来た場所だ。この先にはエリアボスが居りクリアすると亡者の森といわれるゾンビだらけのフィールドに到着する。一般プレイヤーならここのモンスターは強すぎるので別の道に行くのだろうがシン達はぎりぎりではあるが戦えているのでそのまま進んでいる。


「一旦戻りますか?」

「ポーションが切れたら帰ろうぜ」

「死んでも知らないぞ」



1時間後ポーションがなくなったのでミフネ達は二ノ街に戻った。


「これからどうすっかな」

「私は生産ギルドに用があるな」

「ミフネ先輩も生産ギルドに登録したんだな」

「店をやるのに必要だからな」

「何か委託に出すんですか?」

「ああ、ポーションを出すな」

「今のポーションあんまり美味しくないから回復力低いと売れないらしいですね」

「効果の高いポーションはかなり高いですよね」

「PTによっては自分達の分は自分達で作ってるところもあるらしい」

「お前たちポーションに詳しいな....」

「必需品だからな」


ポーションの味が美味しくないなどの要望は来ているがこれは工夫次第でどうにでもなるので変更していない。果物をポーションに組み込む方法は見つかっているのは知っているがまだ実用レベルではないらしい。


「丁度いいからミフネポーション売ってくれ」

「今から売りに行く物は一般販売用だがいいか?」

「回復量150くらいあればいい」

「今売ってるポーションの中でもかなり高いやつだな」

「すまんが150回復するポーションは今はないな(それ以上回復するのなら大量に持っているが)。私の店に来ればあるぞ」

「ミフネ先輩もう店買ったのか....」

「まあ先輩ですからね....」

「じゃあその店の場所教えてくれ。店で待ってる」


ミフネは店の場所を教えて1人でギルドに向った。ギルドの到着したミフネは受付に向かい委託の手続きをおこなった。今回売るのはポーション(HP500)x500本とフルーツポーション(HP300)(MP150)x300ずつにした。値段だがポーション(HP500)が1本銀貨5枚でフルーツは1本銀貨6枚にした。他の人が売っている1番効果の高いポーション(HP185)が1本銀貨14枚とかなり高額だったが私は金稼ぎが目的ではないので平均的な価格にしておいた。一応転売不可と1人10本までの制限も付けておいた。個人で大量に購入されると他のプレイヤーが買えないためだ。手数料を支払いポーション3種計1100個を委託に出した。


用事が済んだミフネは自分の店に向かった。


「なんで店の前で待っているんだ?」

「やっと来たか。店開いてねぇじゃねぇか」


そういえば店に誰もいなかったのを忘れていた。このゲームは店を開く際住人を雇うかプレイヤー自身が店番をしてない場合他のプレイヤーは店に入ることはできないのだ。それに加えて私は一般プレイヤーは一切入店できないようにしている。


「私がいないと店が開かないのを忘れていた。今開ける」


ミフネがドアハンドルを引くと簡単にドアが開いた。


「それにしても小さい店だな」

「店の部分はかなり小さく作ったからな。代わりに生活スペースはかなり広い」

「普通反対でしょう」

「ポーションを少し売るだけだからな広い場所必要ない」


ミフネはローブとお面を外してカウンターの椅子に座りシン達に何のポーションがどこにあるか説明と値段を伝えた。シン達はミフネの説明を聞いて自分が欲しいポーションを購入した。ユウキとユウハは素材を持っていたので素材分の値段を引いた。


「毎度あり。随分買ったな」


用意していたポーションが殆どが売れた。4人にはオマケで???のポーションを2本ずつ付けておいた。


「性能が破格な上この値段ですからね。こんな値段で本当にいいんですか?」

「ポーションなんて原価で言えば銅貨30枚以下だぞ?」

「原価はそうだが」

「効果を見る限りもっと高くても売れると思うんですが」


ユウキの言うように現在売っているポーションの効果を優に超えている。ただそれはミフネのステータスと完璧なタイミングで作っているからである。他のプレイヤーが完璧なタイミングで作ったとしてもミフネの作ったポーションには届かないだろう。だがここで高く売らなくても委託販売に今この店の棚に売っているポーションより効果が上な物を売ったので気づいた者がいればその内売れるだろう。


「委託販売にも出したからなそっちで稼がせてもらう」

「そういえばさっきギルドに行ってましたね」

「このレベルのポーションが委託に出てるのか....」


男3人はメニューを操作し始めた。どうやら掲示板を見ているようだ。サユリは掲示板はあまり見ないタイプのプレイヤーなので特に何をするでもなく棚に並んでいるポーションを眺めていた。


「すでに掲示板では話題になってますね」

「かなりのプレイヤーがお前の事探してるな」


ミフネはカウンターにぐったりと倒れこんだ。創造神をやっているのでプレイヤー達に何時かは捜索されるのは分かっていたがこんなに早くから探されると自由に遊べない。自分の行動が招いた結果なので仕方ないと言えば仕方ないのだが今後のためにもアリンと話し合わなければいけないな。


「自業自得だ」

「北の街にでも逃げるか」


他のプレイヤーが来るまでには時間がかかる上到着する頃にはこの騒ぎも収まっているだろう。来週からイベントが二ノ街で行われるので戻ってくるがそれまでは北の街のダンジョンに籠るのもありだな。まあ、ダンジョンにはLv制限があるので現在のLvで到着しても入れない訳だが。街を拠点にしてLv上げをすれば問題ないだろう。ステータスだけならLv80を優に超えているので街に向かうだけなら行けるはずだ。


「この店はどうするんですか?」

「店は来週のイベントまで一時休止する」

「さらっと初イベントが来週ある事を言ったな....」

「どうせ数日中に告知する事だ問題ないだろう」


シン達は呆れながらため息を吐いた。ミフネは気にする素振りもなくカウンターの椅子から立ち上がり店を閉じる準備を始めた。準備といっても並べているポーションを仕舞う以外することは無い。メニューを操作し店を休止状態にした。これで準備は終わった。後は北の街に向かい北の街でイベントが始まるまでひっそりと過ごし落ち着いたらここに戻ってくればいい。


「さて、私は明日から北の街に向かう」

「本当に行くんですね...」

「行くだけならどうにかなりそうだからな」

「適正80とか言ってたよな」

「まぁ先輩ですから...」






話が終わり北の街に向かうための準備があるミフネはシン達のPTを抜けた。シン達はクエストの村の情報収集をするらしいのでそのまま店から出て行った。ミフネも旅の道具を購入するため店を出た。

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