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創造狐神の夢  作者: 桜氷
17/22

9

約束の日。


ベッドからか起き上がり約束の時間に遅れないように宿を出た。二ノ街に人が到着し始めているようで昨日より人通りが多かった。ミフネはいつも通りローブで全身を隠し、狐のお面をつけているのでかなり目立っていたが本人は慣れたのか気にする様子もなく店に向かった。


店の近くに到着すると店の中には数名の客がいたので今の姿のまま入ると店主の迷惑になるので付けていたお面、ローブ、指輪を外して【伸縮】を解除し【変化】で生産ギルドに向った時と同じで耳と尾を消し髪の色を黒にした。ステータスが元に戻ったので30分近く姿を変えられるのだがやはり防具がないので仕方なく夜桜の着物のまま行くことにした。初期防具で行こうかとも思ったが寄生で二ノ街に来たと思われるのも癪だ。


準備も終わったので店に入ると客の視線がこちらに向くが気にすることなくカウンターに居た店員に話しかけた。


「店主のフミールさんはいますか?」

「貴方は誰でしょうか?」

「三日目に弟子入りの約束をした者です」

「ミフールさんから聞いていた姿とは違うようですが」

「流石に真昼にそんな姿は迷惑でしょう?そちらの姿がいいのであればなりますが」

「まあいいでしょう。こちらにお入りください」


カウンターの裏側にあるドアを店員が開きその奥に入った。


「こっちです」


店員に案内されながら奥に進むと薬の匂いがする部屋に案内された。


「では私はこれで」


店員はお辞儀をして来た道を戻っていった。その部屋にはお爺さんが椅子に座って薬を作っていた。


「お主本当にあの時きたミフネか?」

「そうだが?」

「確かに声と体格は似ているがお主獣の耳がなかったか?」

「よく見ているな。確かに私は獣人だな」


ミフネは【変化】を解いた。


「ほお....妖狐か」

「知っているんだな」

「初めて見たがな」

「驚かないんだな」

「確かに詳しい事は分かっていないが伝承は残っているからのぉ」


私が追加しいない事ということはこれもアリンが追加したものか。伝承という曖昧なものという事は現在は存在していないか確認されていない種族という事か。ミフネは【伸縮】で4本の尾を隠した。


「ローブとお面をつけてもいいか?あまり見られたくはないんだ」

「別にかまわんぞ」


ローブとお面を装備した。


「では、何から始めるか。まずお主調薬の事はどこまで知っておる?」

「大体の事は知っている。ただ、調薬の道具を持っていないから知識だけだが」

「ではその知識とやらだけでどこまでできるか試してみるかの」


フミールはこの部屋にある道具を自由に使ってポーション1本作るようにミフネに言った。ミフネはアイテム欄から薬草、上ウルフの血、野苺を取り出した。


「変わった素材を使うのぉ」

「ただのポーションはまずい上に効果が弱いからな」


擂鉢に薬草、上ウルフの血、野苺を入れ潰していく。この時自分の魔力を流し込む事で効果が上がるのだが今回は【変化】でMPを消費しているのでやめておいた。潰し終えたものを濾して少し水を足して瓶に入れた。


ポーション(HP,力) ☆10

???が制作したポーション

作り方は雑だが破格な効果を持つ

味はほんのりと野苺の風味がある

HP1500回復・力+5%(5分)


おかしいな。???とはなんだろうかそして☆10とはなんだ。私は☆9までしか作っていないはずだがいつの間に☆10なんて物が追加されたのだろうか。とりあえず完成したのでフミールに渡した。


《新たなスキル【調薬】を閃きました》


「これはまたすごい物を作ったのぉ」

「自分でもここまでとは思わなかった」

「では修業を始めるかの。とは言っても知識はかなりあるようじゃからあとは道具の使い方に慣れれば卒業じゃの。とりあえず普通のポーションを今日1日ずっと作り続けるんじゃそうすればお主なら最適な方法を見つけるじゃろう」


スキルポイントを3消費して【調薬】を覚え作業を開始した。


ポーション(HP) ☆6

完璧なポーション

味はおいしくはないが回復量は多い。

HP500回復


30本目を超えたあたりでタイミングが分かるようになり☆6に到達した。一般的なポーションが☆3で回復量は50ほどなのですでに破格なのだがミフネは喜ぶことなく無心で作り続けた。途中で5回ほど空腹で死にかけたが何とかフミールが用意した素材がすべて使い切った。


「まさか一日で教えることがなくなるとは思わんかった」

「では卒業か」

「そうじゃの。あとは自分で発見して行くものじゃ。それに知識はお主の方が上じゃから教えることはないな」

「一日だけではあったがありがとう」

「また遊びに来るといい」

「ああ」

「そうじゃ!あれをやろう。少し待っておれ」


フミールが部屋から出ていき数分後、手紙を持って戻ってきた。


「卒業祝いじゃ」

「これは?」

「儂の生産ギルドへの推薦状と知り合いの巫女への紹介状じゃ」

「ギルドへの推薦状はありがたい。で、なぜ巫女?」

「お主を見ていてピンと来たんじゃ。お主なら巫女になれるじゃろう」


巫女?そんな職業追加してないぞ。またアリンか....私をどうしたんだ。それに巫女のなる条件はなんだろうか。


「巫女になるにはどうすればいいんだ?」

「一ノ街から南に行き海を渡り六ノ街に行けば儂の知り合いの巫女が居る」

「その巫女に合えばわかるのか?」

「うむ」


六ノ街という事は和の国か。あそこはかなりLvが高い。今の私行けそうにないな。何より船がないので海を渡る手段がない。三ノ街に行って船を出してもらう必要があるな。


ミフネはフミールから受け取り部屋を出た。すると案内してくれた店員が手招きしていたので行ってみるとそこは裏口だった。なんでも綺麗な女性がこの店の奥に行ったと噂になって表は混雑しているらしい。ミフネは店員にお礼を言い裏口から出て宿に戻りログアウトした。






ログインしてベッドから起き上がり現在のステータスを確認した


----ステータス----

ミフネ

妖狐(5)

Lv41→43

職人見習いLv15(MAX)/剣士見習いLv15(MAX)

HP224/224→228

MP1700→1740  

力979→999

防424→428

魔1350→1390

精700→720

敏1000→1030

器722→744

運---

ステータスポイント100

スキルポイント44

《属性》

【雷Lv31】【氷Lv21】

《武器》

【片手剣Lv23】【居合Lv1】

《魔法》

【詠唱短縮Lv5】

《回復》

【神聖Lv7】

《強化》

【夜目Lv8】【見切りLv2】

《生産》

【採取Lv18】【採掘Lv1】【調薬Lv28】

《その他》

【鑑定Lv13】【探知Lv16】【威圧Lv2】

《固有》

【変化】【妖刀】【狐火】【妖術】【伸縮】

《称号》

【再来の異界人】【進化の可能性】【化物】【お尋ね神】

【魔の敵対者】【調薬の奇才】

《特殊》

【創造神の権能】


最高品質のポーション制作に見習い補正でかなりの経験値をもらえるので【調薬】は一日でLv28まで上がっていた。職業Lvが両方MAXなので今日は神殿で転職することにした。


神殿の中央にある三神の象の前まで行き礼拝する。すると自分の前にウィンドウが現れる。まずはメイン職から転職するのでメイン職の転職リストを開いた。生産職らしいことは全くやっていなかったので2つしか選択肢がなかった。ミフネは調薬師を選択した。次にサブ職業の転職リストを開きミフネは迷うことなく片手剣士を選択した。転職を終えたミフネは次に自分の店を持つための第一歩として生産ギルドに向った。


生産ギルドに着くと多くの生産職と思わしきプレイヤーが並んでいた。その列にミフネも並び順番を待った。


「次の方どうぞ」

「会員登録に来た」

「ではこちらを書いてください」


受付は1枚の紙とペンを取り出した。その紙に名前、職業、生産スキルを書いて渡した。


「あとこれを」


ミフネはフミールから受け取った推薦状も渡した。受付は確認するので少しお待ちくださいと言って紙と紹介状を持って奥に向かった。


「確認できました。こちらをどうぞ」


1枚のカードを渡された。


「そちらは生産ギルドの会員証になりますので紛失しないよう気を付けてください。もし紛失してしまった場合再発行に金貨1枚必要になります。ミフネ様はフミール様からの推薦でCからのスタートになります」


カードを見てみると自分の名前とランクの部分にCと書いてあった。本来は自分で作った物を渡しその出来でランクが決まるのだがおそらくフミールが私の作ったポーションの事を書いていたのだろう。


「ミフネ様の腕ならもっと上のランクからでもよかったのですが、ギルドの規定によりC以上は無理でした」

「別にかまわない」


ランクは高い方がいろいろできるのだがCランクになれば自分の店を持つことがきるので目的は達成できたことになる。低ランクの生産クエストは☆3の物を求められるので私には逆に作るのが難しいのだ。かと言って高ランククエストを受けようにもランクが足りずに受けれない。なので本当にフミールには感謝している。


「これで登録は終わりました。何かほかに用件はございますか?」

「なら早速だが店を作りたいな」


ランクが足りないと思っていたので今日は登録だけのつもりだったのだがランクCからのスタートになったので目的であった店を立てることにした。


「何のお店を作りますか?」

「ポーション系だな。金貨8枚以内の場所で頼む」

「そうなりますと道具関係の区画になりますね。金貨8枚となりますとこのあたりなどいかがでしょう?」


二ノ街のMAPを取出しおすすめされた場所は大通りから少しだけずれているが東門に近い場所だった。このゲームの店は最初からある建物を改装するか1から作るかで値段が変わってくる。今回は一から作るつもりなのでミフネは東門近くに場所を買った。


「土地だけの購入なので金貨3枚と銀貨20枚です」


《土地を購入しました》


「これでこの土地はミフネ様の物になりました。他に何かありますか?」

「いやもうないな」


ミフネは礼を言いギルドから出た。自分の買った土地に向かうとそこは何もない広場になっていた。


「さて、どうするか」


このゲームは建物を作る際3つの作る方法が存在する。1つ目は自分で素材を取ってきて1から組み立てる方法。2つ目は素材は自分で用意し組み立てを自動で行うというもの。3つ目金を消費して自動でて建てる方法。私は今回2つ目と3つ目で制作する方法を選んだ。今回購入した場所が用意していた素材では全く足りないので店の部分は金を使って作り生活スペースは自分で取ってきた素材を使うことする。まずは店の位置を決め店の広さを決めた。そして壁と屋根を作り道路側にドアを設置した。店内はカウンターの場所と商品を並べる棚、そして生活スペースに行くためのドアを選択した。これで総額金貨4枚だ。持っていた金が銀貨34枚になってしまった。一応店自体は完成したので入ってみることにした。店内にはカウンター、商品棚を置いたのであまり広くはない。まあ一般販売をしないつもりなので構わないが。店は完成したがかなりの金を使ってしまったためポーションを作るための道具が作れなかった。現在売るためのポーションが1本もないので店として開くのはまだ当分先になりそうだ。


そろそろ現実時間では昼なので一旦店の中でログアウトした。


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