娘のために・・・
世界にVR技術が浸透してきた時代
1人のプログラマーとAIがゲーム制作に勤しんでいた。
「この調子でいけば予定通り終わりそうだ!」
《いえ、全然終わりそうにありませんよ》
「・・・・はぁ」
「今日も徹夜か…もう何日目だ」
《3日と6時間ですね》
「私の代わりにお前がやってくれればいいのにな」
《あなたが作った世界ですよ、あなたが最後まで作らないと》
「娘とゲームを一緒にいしたいと思って作っていたの
にどうしてこんなことになったんだろうな」
《それだけのためにここまでやったのですか・・・
馬鹿ですか》
「娘に喜んでほしかったんだ」
《娘さんに喜んでもらうためだけに私を作り世界を作ったのですか》
「最初はそれだけだったが今では自分でこの世界を歩いて回りたいと思うようになった」
《そうですか・・・》
《はい!すべての設定は終了しました》
「これであとはベータテストをするだけか」
《そうですね、とりあえず1000人ほどでしょうか?》
「今の人数で1000人を見れるか?」
《そうですねあと3人くらいはAIが欲しいですね》
「わかった作っておこう」
《では、βテストのプレイヤーを募集します》
「あ、7枠だけ空けておいてくれ」
《わかりました娘さんに上げるんですね?》
「それと知り合いと娘の友人用にな」
「ばれないようにしてくれよ?
娘に怒られたくないから」
《了解しました》
「では私は眠る!おやすみ」
《お疲れ様でした》
βテスト開始当日
「私もプレイしてくる」
《いってらっしゃいませ》
もう1話だけプロローグが続きます・・・・