調教師への道その4
今回でやっと目的の調教モンスターをだすことができました。
この子がどんな感じで育っていくのかを上手く表現できるように頑張りたいと思います。
手順は、実に簡単であった。
①パートナーにしたい動物を選ぶ(本番だと魔獣も含む)。
②信頼関係を結ぶ(戦闘であればアイテムをあげる、力関係を示す)。
③契約可能になれば名前の横に◎のマークが出る(×マークは不可能)。
④契約スキル【テイム】を唱える(MPを10消費するためMPがないと不可能)。
上記4点が基本であると、ティムさんに教えてもらった。
スキル【テイム】のやり方を習い、手順を確認する。
後は、どうやって信頼関係を結ぶかだ。
改めて草原を見渡し、まずは、観察を始めることにする。
いきなり近寄って警戒心を持たれては逆効果だからだ。
この草原にいるのは、基本的に3~4ヶ月程の子供だそうだ。
例え、現実では捕食関係にあろうと、この空間では、今はお互いが遊び相手となっているため残酷な食物連鎖は見ずにすむそうだ。
動物であるため仕方ないとはいえ、いきなり目の前で殺し合いが行われるのは、トラウマになる不安があったため
少し安心した。
さて、観察開始。
まず目に付いたのは、白い毛並みの子犬と葦毛の子馬、キジトラの子猫の3匹。
ふわふわである。思わず喉を鳴らしてしまう。
どうやら3匹揃って寝ているようだ。ここはそっとしておくべきだろう。
だが、遠くからこの状態を記録するのは問題ないだろう。
この光景を撮影しておくことにする。
(【スクリーンショット】!【スクリーンショット】!【スクリーンショット】!・・・。)
やっと、満足いったので他のグループを探す。
次に見つけたのは、今の私と同じ金色の子狐と青い羽毛の小鳥のペア。
小鳥は子狐の頭の上に止まっており、子狐もそれを受け入れているようだ。
勿論、スクリーンショットは忘れない。
観察を始めて、30分がたっただろうか。
こうして見てみるといくつかのグループができているようであった。
しかし、そんな中で1匹だけはグループもなく離れたところにいた。
黒い毛並みを持ち、他の子と比べると少しだけ大きい気がしたその子犬。
目つきも鋭く、何も近寄らせたくないという雰囲気をかもし出していた。
まさしく、一匹狼という言葉が似合うであろう。
だが、子供であるため、見ていると保護欲が沸いてくる。
その様子を眺め、決意する。
(この子を仲間にしたい!)
そのために、どうやって信頼関係を築いていくか、模索する。
信頼関係を得るとして自分が取る方法は何があるだろうか。
まずはそれを考えてみる。
(相手は子供とのことだから・・・まずはご飯を与えることかな?
次に遊んであげることで他になにかあるだろうか。)
色々考えては見るものの、この2つ以上は現状浮かんできそうにない。
とりあえず、思い付きを試してみることにした。