調教師への道その1
昨日ふとみたら、ブックマークしてくださっている方がいると知りとても励みになりました。
皆様、読んでくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
ただ、気になるのは他作者様と比べて1話1話の内容が少なすぎることに気づきました・・・。
そのことを踏まえて第2章に入る時に第1章の文章は2話を1話にまとめていくつもりです。(一応第2章の原稿はストック中です。)
そのことをご了承ください。
【職業斡旋所】についた2人。
中では、同じくチュートリアルクエストを受けるためにプレイヤーで溢れ返っていた。
2人も早速、クエストを受けるために受付に向かう。
「すみません、クエストを受けたいんですが。」
「はい、それでは書類の方を提出してください。」
先ほど受け取った書類を渡すと、確認のために職員NPCは一旦後ろに下がる。
程なくして戻ってきて、
「確認が取れました。
調教師の部屋は1階の103番の部屋です。
ここから左にいって突き当たりを右に行ったところにあります。
この書類を中にいる人にお渡しください。」
ここまでを話すとNPCは次に美紀の呼び出しを行う。
「それじゃ理沙、クエストは別だからまた後でね。」
それだけ言って美紀は受付に向かう。
正直言って、一緒に付いてきて欲しかったが、任せっぱなしは失礼だと思えた。
それに、
「チュートリアルクエストってことは初の調教モンスターが貰えるんだよね!?
どの子にしようかな~・・・。」
βテストの情報を思い出し、期待を膨らませていて美紀がいない不安も気にならなかった。
103番の部屋は直ぐに見つかった。
受付NPCから持らった書類を確認し、中に入る。
「失礼します!」
中を見渡すが、誰もいないように見える。
部屋の中には1匹の猫が見える。
毛並みは白く、長毛種なのであろう。
見るからにフワフワしていて、思わず触りたい衝動に駆られる。
目は青色であり、目元にはまるで眼鏡を掛けているかのような模様があった。
しかし、おかしな所を挙げれば、その猫は椅子に座りこちらを見ていた。
まるで、その部屋の主であるかのように。
「調教師志望の子?それならまず書類を渡してもらえるかな?」
最初は、どこから聞こえているのかわからなかった。
いや、気づいていたが認めたくなかったというのが正しいのだろうか。
声の主はその猫なのであったから・・・