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統率者はすごいです!

「えい!やぁっ!はっ!」


掛け声を掛けながら目の前の『野犬』を倒していく。

少しずつではあるが、敵の数が減っていくのが分かる。

漸く敵が、残り数匹になったところでまた、


「ウオオオオオオォォォォン!」


と遠吠えが響き、『野犬』が遠くから出現する。


「これじゃぁ・・・終わんないよ・・・。」


イベントを受注した途端、目の前にモンスターが現れた。

現れたモンスターは、『野兎』が15匹、『野犬』が10匹、『ウルフ』が2匹であった。

美紀の言葉を思い出し、まずは、『ウルフ』を狙いに行く。

クロに1匹を任せ、もう1匹を相手にすることにしたのだ。

しかし、現実はそう上手くはいかず、途中で『野犬』の体当たりで押し戻されてしまう。

すぐさま、私の相手の『ウルフ』を取り囲むように他のモンスターが集結してしまう。

ならば、周りを!と倒していくと、『ウルフ』の遠吠えで『野犬』が追加される。


これが冒頭の出来事である。

幾度と無く、出現する『野犬』の群れ。

そして奥に佇む、灰色の毛皮を持った『ウルフ』。

さすがに『野兎』は呼べないらしい。

それでも、理沙にとってはきつい状態である。

クロが、もう1匹の『ウルフ』と肉弾戦で相手をしてくれているお陰で追加の呼び出しが無いのが救いである。

さすがにボスである『ウルフ』を傷つける可能性があるから、今の状態のクロには攻撃できないらしい。

クロが勝ってくれることを信じて、こちらも早く倒して応援に向かおうと決意する。


奥にいる、『ウルフ』を倒そうにも、肉壁になるように『野犬』が攻撃を受け止め体当たりを数匹単位で繰り出してくる。

いままで、何の問題も無く倒してきた相手が、統率者がいるだけでこんなにも違うのかと衝撃を受ける。


「ウオオオオオオォォォォン!」


また遠吠えが掛かる。

すぐさま駆けつける『野犬』たち。

だが、理沙が少し異変に気づく。


「あれ・・・?数が少ない?」


明らかに先程まで、10匹単位で呼び出していたのに、今は5匹しか来ていない。

『ウルフ』も動揺したのかもう一度遠吠えを掛ける。


だが、いくら待っても応援は来ない。

どうやら呼べる数には限界があるようだ。


理沙は知る由も無いが、実はこれは、プレイヤーが永遠に経験値を稼ぐのを防ぐための措置である。

草原の『ウルフ』はレアモンスターであるがゆえに、仲間を呼ぶことができる能力を持つ。

この時永遠に呼べるとしたら、体力の続く限り、『野犬』を呼び出させそれを狩り、飽きたりしたら『ウルフ』に止めを刺す。

それだけで、ものすごい量の経験値がもらえることになる。

こういった事態を防ぐ為に、ある程度呼び出すとそれ以上は出現しなくなるようにされている。

この仕様が、今の理沙にとっては神の救いのように感じた。


『ウルフ』も、仲間が来ないと悟ったのか、残った『野犬』と共に攻めてきた。

『ウルフ』の攻撃は、素早く尚且つ力も強い。

決して避けきれないほどではないが、当たったらHPは結構持っていかれるだろう。

そして、『ウルフ』の攻撃を避けようとしたところに『野犬』が突っ込んでくる。

こちらは、あまり痛くは無いが、痛みはあるので当たりたくない。

それでも、少しずつ反撃していき、残りは『ウルフ』のみとなった。


『ウルフ』の飛び掛りを避け、着地を狙うが、振り向き様の爪で弾かれる。

直ぐに体勢を立て直し、ナイフを突き立てる。

まだHPがあるのか、『ウルフ』はよろめきながらも飛び掛ってくる。

タイミングを見計り、ナイフをカウンターのように突き出す。

ズブッ!と音が鳴ったと思うと、『ウルフ』は苦痛そうな顔をして消えていく。


初めての本格的な戦闘で、肩で息をする理沙。

だが、直ぐにクロを助けなきゃと思い出し、クロの方に走り出す。

クロのステータスを確認するとHPは半分といったところであった。

まずは周りを片付けてから助けようと、考える理沙であった。

経験値の無限増殖を聞くと、○ラクエのマ○ハン○を思い出しますね・・・。


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