世界は狭いことが実感できました・・・
いつの間にか、評価を下してくださった方がいて驚きました。
しかも、意外と高評価でありがとうございます!
これからも、読みやすい文章を心がけていきたいと思います。
「まず、店の名前からして分かるとおり、ここはカフェであるから仕事の内容はウェイトレスね。
主に、給仕や掃除などを担当してもらうことになります。
えっと、クロちゃんはありのままに振舞っててもらっていいわ。
むしろ、自然な姿で客と接するのが仕事ってところかしら。」
と、リエルさんは簡潔な内容で仕事を教えてくれる。
後半は、クロに向けて言っているが、クロは頷きを一つ返し、尻尾を振っている。
(本当にわかっているんだろうか?)
でも、何かとクロは賢い部分がある。
今回のも分かっているのじゃないだろうかと考える。
すると、私の方を見て気づいたように、リエルさんが注釈を入れてくれる。
「あぁ。私は「念話」を持っているのよ。
だから、クロちゃんと会話してちゃんと了解を取ったわ。」
賢い子ね~、と感心しながらクロを撫でるリエルさん。
「念話」持ちであったのか・・・。
クロと会話できて羨ましい限りである。
「仕事は、現実時間で明日から営業することになってるの。
1日目は大体の人が、現状把握や狩りを勤しむから客はほとんどこないのよね。」
リエルさんの話しぶりからすると、他のゲームの経験が混ぜられているのだろう。
他のゲームでもβ組みだったのか~と感心する。
理沙の明日の予定は決まっていない。
最後に、美紀と話し合って、明日の予定を決めるつもりでいた。
その後、リエルさんにゲームの情報を教えてもらっていると、ピンポーンと音が鳴る。
また、来客だろうか。
リエルさんが立ち上がり、その人物を迎えにいく。
「よお、懐かしい顔を見かけたから連れてきたぜ~。」
と、男性の声がする。
「こんにちは~。「念話」でアルバイトの子が来たって聞いたんで来ましたよ~。」
と、どこか間延びしたような女性の声がする。
「どもっす。お久しぶりです!」
最後に聞こえた声は、とても聞き覚えのある声だった。
「本当に懐かしい顔ね~。他のゲームであったきりだから・・・。
大体1年くらい?ともかく歓迎するわ。」
リエルさんが、3人の来客を連れてこちらにくる。
やはり、1人は予想通りの人物であった。
「美紀・・・。何やってるの?」
本日分かれて行動しているはずの美紀。
ここで、再開したと言うことは、用事はこの人達についてである。
同じように、美紀も驚いた表情で、
「もしかして、アルバイトの子って理沙・・・?」
お互い、顔をあわせ、困惑した表情である。
リエルさん達は、この状況がよく飲み込めていないようである。
アルバイトを志望して、来た先の店員が美紀の知り合いであった。
世間の狭さをひしひしと感じてしまう、理沙であった。
お約束のテンプレですね。
次回で2人の新キャラと美紀のこちらの世界の名前が出ます。(今更




