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質問タイムです

【職業斡旋所】に入り、受付に用件を伝える。

現在、ほとんど人がいないため、すぐに受付から訪ねる許可が出る。


調教師の部屋に入ると、ティムさんが書類を整理している。

その隣では、ティムさんの調教用モンスターの猫がお腹を見せて寝ているのが分かる。

そこで、ティムさんがこちらに、気づき声を掛けてくる。


「おや?どうかしましたか?」


「ティムさん。聞きたいことがあるんですが時間大丈夫ですか?」


「いいですよ。

 何について聞きますか?」


笑顔をたたえて、こちらに近づいてくる。

聞きたいことは2点ある。


「まず1つ目ですが、どうして試練のことを教えてくれなかったんですか?」


「試練・・・?詳しく教えてもらってもいいですか?」


教えてくれると思ったら、まさかの逆質問である。

とりあえず、フェンリルさんから聞いたことを説明する。


「う~ん。伝説だと思っていたのですが本当のことだったんですね。」


と、1人で納得してるようである。

それではわからないので、知っていることを教えてもらう。


「調教師になった時、パートナーの眷属の王となっているものが試練を与え、成功したものには栄光が約束されるという話です。

 実際は、調教師が確立されて1000年程となりますが、ただの伝説か与太話だとされている話ですがね。」


しかし、実際に存在していたんですね。と興奮しているティムさん。

確かに、伝説の話だとされているなら教えてもらったところでふ~んとしか思わず聞き流していただろう。


「それで、他に質問はありますか?」


1つ目はもう終わったのだろうと判断したティムさんが、続きを促してくる。


「はい。

 先程話した、フェンリルさんが調教用モンスターと話をしていないのかというようなニュアンスで言っていたのですが、レベルを上げれば取れますか?」


次に聞くべきはこのことである。

あの話しぶりからして、恐らくあるだろう。

ただ、取得方法がわからない。

なら、その道の専門の人に聞くのが一番だと判断した。


「え~と。多分「意思共通」のスキルですね。

 会話を行うことができるスキルで、10レベルになった時に取得可能になるはずです。」


10レベル。

今の私が4レベル、他の職と比べて上がるのが遅いため、遠く感じる。

だが、いつかはクロと会話ができる。

そのことに期待を持つ。


「まぁ、会話できるといってもそこまで自由にはできませんよ。

 ご飯とかその辺の単語で言葉が分かるってだけですね。

 自由に会話するには「念話」か20レベルで覚える「意思疎通」のスキルが必要ですね。」


と補足してくれる。

つまり、「念話」があればやはりクロと会話できることが分かった。

20レベルになれば覚えるらしいが、そこまで待てそうにない。

次に買うスキルは、「念話」にしようと決意する理沙であった。

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