初めてのレベルアップです
2/17 敵モンスターの名前に『』を追加しました。
「ん~、簡単に言えば調教師と召喚士の2つの職業はレベルアップは遅くなるんだよ。」
と、美紀は告げる。
何故その2つの職業は遅くなるのか、と疑問を持つ。
「ほら、調教師だったら調教モンスターもレベルが上がっていくでしょ?
その辺の調整だと思うよ。」
美紀の話では、チームを組んで狩りを行う場合、以下の計算式となるという。
チームの人数補正(チームは最大6名で人数に応じて増えていく。2人だと1.2倍、6人で1.6倍となる。)
×モンスターの経験値÷人数。
だが、調教師、召喚士の場合、連れているモンスターなどもチームの枠に含まれる。
そのため計算式が少しだけ変わり、
チームの人数補正(モンスターも含む)×モンスターの経験値÷人数(モンスターは含まない)。
そこから更に調教師、召喚士は割り振られた経験値からモンスター+プレイヤーで割られる。
つまり、この場合は美紀には多く入るが、私はクロと半分ずつになっているということであろう。
謎さえわかれば、何の不満もない。
元々、調教師を選んだのは、モフモフを楽しむためだ。
むしろ、狩りは、可愛い子を探すための手段だと考えているからレベルが上がるのが遅いといわれても気にはならない。
「なら問題ないかな~。調教師レベルを上げれたらいいんだし。」
「まぁ、そういうとは思ったよ。
本当なら調教師はお勧めしなかったけど、あんたならそう言うと思ったからね。」
レベルが上がることにより習得するスキルもあるそうだが、調教師の場合は時間がかかりそうだ。
目標の同化スキルを得るのは結構先になりそうだと思い、改めて努力する決意を決める。
「それじゃ、理沙の疑問も解決したし、狩りの続きを行っても大丈夫?」
「うん、大丈夫。早くレベル上げよう!」
「珍しいね~。そこまでやる気を出すとは。」
美紀は、私の熱意に少し驚きつつも、狩りの続きを行うために、周辺のモンスターを探し出す。
『野兎』と『野犬』を狩り、2戦したところで私とクロにレベルアップのインフォメーションが鳴り響いた。
「おぉ~。これがレベルアップの感覚か~。」
なんとも言えない感覚だが、身体の奥底から力が沸いてくるような感じがする。
ステータスを確認してみることにする。
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種族:獣人(狐)
名前:リーザ
LV:2
職業:調教師
HP:50/53(+1)(3↑)
MP:10/22(+1)(2↑)
STM:74/101(+1)(1↑)
STR:30(+5)
DEF:15(+6)
INT:10(+1)
MR :10(+1)
QUI:20(+1)
DEX:15(+2)
SKILL:【テイム】、【リリース】、【指示】、【協力】
称号:なし
残りステータスP:42
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種族:フォレストウルフ
名前:クロ
LV:2
HP:15/22(+1)(2↑)
MP;6/6(+1)(1↑)
STM:65:116(+1)(1↑)
STR:11(+1)
DEF:8(+4)
INT:4(+1)
MR :4(+1)
QUI:13(+1)
DEX:5(+1)
SKILL:【噛み付き】、【引っ掻き】
残りステータスP:2
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10PをSTRに振って40Pになっているはずだが、2P増えている。
これが、レベルで増えたPだと判断できた。
+は装備の補正で↑になっているのが上がったステータスなのだろう。
初めてのレベルアップを経験し、クロも興奮しているのがわかる。
何しろ、私と美紀の間をぐるぐると走り回っているからだ。
私とクロのレベルアップを終えたことで、一度休憩を取ることになる。
レベル上げの大変さを痛感している理沙であった。




