初めての戦闘です!
2/17 敵モンスターの名前に『』を追加しました。
アリアの街の外には、草原のフィールドが広がっている。
ここで出るモンスターは、『野兎』、『野犬』、『野鳥』とレアモンスターとして『ウルフ』とβ組みの情報にあった。
ある程度はごり押しで行ける程度のモンスターだけで、よっぽど下手な狩り方をしなければ死に戻りはないとされている。
ただし、レアモンスターである『ウルフ』は、仲間を呼び出すため、火力が低いと苦戦するとされていた。
現在、草原にきた2人と1匹は軽い準備運動をしている。
クロは2人の間を走り回っているだけだが・・・。
「さて?理沙、準備はいい?」
「う、うん。大丈夫!クロもいるし!」
周りには、同じようにチームを組み狩りにいそしむプレイヤーたちが見受けられる。
彼らの邪魔をしないように、少し離れた場所に陣取り、狩りを行うことにする。
まず、最初に現れたのは『野兎』1匹だけであった。
(この子もテイムできるのかな~?)
と思い、まずはステータスを見てみることにする。
「【ステータス確認】」
しかし、反応がない。
美紀が、剣を一振りし、野兎が消える。
その瞬間に、身体になにかが溜まるような感覚がした。
「なんで見れなかったんだろう・・・?」
美紀に相談すると、スキルがないからだと答えられる。
「索敵のスキルがないとモンスターの情報は確認することができないんだよ。」
索敵は確かβ組みの情報によると、アリアのスキルショップで売られていたはずだ。
次はスキルの購入が必要かと考えていると。
「ほら。次来るよ~。構えて構えて。」
見ると、『野兎』、『野犬』が1匹ずつ現れていた。
「それじゃ、あたしが『野犬』を相手するから、理沙は『野兎』を相手してみなよ。」
そう言って、『野犬』のほうに向き直り駆け出していく美紀。
私の初めてのバトルは、『野兎』であるようだ。
さすがに、初陣であるため、勝利を飾りたいと思う。
クロと共に、『野兎』に向き直り、武器を構える。
『野兎』がこちらに突進してくる。
それをかわし、短剣を振り下ろす。
さすがに、まともには当たらず、皮膚を掠めるだけだった。
『野兎』は、着地をすると反転しもう一度突進をしようと身構える。
そこにクロが、突撃し、『野兎』に噛み付いた。
その瞬間、青いエフェクトが走り、『野兎』が消えていく。
最初は、何が起こったかわからなかったが、スキルの存在を思い出す。
今のは、【協力】によるダブルアタックが発動したエフェクトだったのだろう。
こうして、初めての戦闘は勝利を飾ることができた。
私自身は、何もしていない気がするが、それでも勝ちは勝ちだ。
ステータス画面を確認してみると、次のレベルまで30となっている。
「早々レベルが上がるわけはないか。
いつになったらあのスキルを覚えるんだろうな~。」
勿論、あのスキルとは、ティムさんが使っていた調教モンスターと同化するスキルである。
あのスキルを目標にレベルを上げようと、決意する理沙であった。
割とあっさりとした戦闘シーンです。
深く描写できないのは自分の表現力不足です・・・。
そこだけはご了承ください。




