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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

幸せって

掲載日:2014/03/31

ふーっと息を吐く。

「幸せって何だろう」

僕の白い吐息が流れていく様子を見ながら呟いた。


人に愛される事だろうか

お金を稼ぐ事だろうか

他人と談笑することだろうか


薄暗い階段を、一歩一歩確かめるように登ってゆく。

「幸せって何だろう」

階の途中で足を止め、呟いた。


自分の好きな事に打ち込む事だろうか

人を好きになる事だろうか

美味しいものを食べる事だろうか


4Fと書かれた明かりが、薄暗く点灯している。

僕の呟きに反応する人は居ない。

再び僕は階段を登り始める。


「幸せって何だろう」


そう考える事も幸せに入るのかもしれない


けど


屋上の扉を開け、町の風景を見た。

「どれも叶えられなかった僕はどうなんだ」

フェンスを乗り越え、真下を見る。

辺りは漆黒の闇で覆われていた。

そして僕は両手を広げ、飛び降りた。

この綺麗な景色と闇と濁った僕の思いを抱えて飛び降りた。

頭と足が逆さになって、僕は落ちてゆく。

「あはははははしあわせだああああああ」

どんどん落ちるのが速くなる。

眼に飛び込んだ満天の星空は一瞬で真っ赤に染まった。

最後の瞬間まで僕は惨めな思いで満たされていた。

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