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強制的な孤独  作者: 藍内
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大したことではないけどなんとなく気になった

「はー、ほんと適当ね。宗教とかどうとか言ったのは誰だっけ?」

「ごめんごめん」

 社会人になってから頻度は減ったとはいえ真子とはしょっちゅう電話している。だから――、

「真子、また電話しながら爪切ってるの?」

「そーだよ。ほんと耳いいね」

 はっきり聞こえた訳ではないけど、何か作業しながら会話しているような感じだった。どうでもいいような少しの変化も気づける。

「そんな事してたら前みたいに深爪するよ」

「ハンズフリーだから大丈夫だって」

「それも前言ってて、結局ミスったじゃん」

「もうー、変な事ばっかり記憶力いいんだから」

 爪切りの音に耳を凝らしていたからか、余計に真子の声の違いが気になってきた。

「なんか風邪とか引いた? 真子?」

「ううん。どして?」

「声がさ、ちょっといつもより暗い気がして」

「そうかなー」

 そういって真子は数回咳ばらいをしたようだけど、特に声に変化は見られなかった。

「自分では分かんないんだけど……、そっか、これが声変わりとかいうやつね」

「全然違う」

 呆れて返すと真子は普段と変わらず元気そうにケタケタと笑った。気のせいかな?

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