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強制的な孤独  作者: 藍内
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別人と信じる根拠

 割と鋭い目つきは前と変わっていないけど、表面だけ愛想よくて、ちょっとでも気に入らなければネチネチと――しかも裏でもいろいろ文句を言っているらしい。それだけだったら自分の知らない面があったとか、そもそも自分の印象が間違ってたとか解釈できない事もないけどさ――。

 昼休みに見つけたこの写真。引き出しの奥の方で文具に混じって残念な扱いを受けていた。これはチームを組んで進めた小規模な業務改善のプロジェクトの頃のやつ。私はいっちょ噛みした程度だけど、私のちょっとだけ図々しい性格もあってかプロジェクトの成功を祝った打ち上げのシーンが写っている。

 一緒に参加した石井さん――よくよく考えれば私が強引に誘った――そういや割と人見知りそうだったしこういう場は苦手だったのかも――、でもいつもと同じシルバーのメガネをして、少しアルコールで顔を赤くしながら楽しそうに笑っている。

 表情の違い? でもこの写真と今の石井さんを並べて道行く人にでも聞いてみたらきっと9割以上は別人だと答えるはず。

 そう、――別人なんだ。


 ――いつからこんな事になっちゃった?

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