表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/26

EP22 記憶復元

「今日はありがとう。じゃあこれ、今日の分のお金ね」


 仕事始めの一日目を終え、私はお金を受け取って図書館の外に出た。毎日お金を稼いでいられれば、宿の代金もしっかり払える。


 自由に使えるお金が減るのはちょっと嫌だが、必要な出費だと思えば問題ない。


「本も借りてこられたし、この仕事はすごく私にあっているかも」


 まだ発展途上ではあるが、科学の分野の本はすごく面白かった。読んでいるだけで、様々な知識が脳内に湧き出てくる。


 そう、取り入れているというより、私の中から溢れ出してきている。いつもと同じ、記憶が戻っていく感覚だ。


(私の前世は、科学が発展した世界だったのかな?この本に載っているその更に先には、一体どんな話があったんだろう……?)


 歩きながら本を読み、溢れ出てくる知識を、余すことなく脳内に焼き付ける。


 それと同時に、最近、かなり頭が冴えわたってきているような感覚もある。知識を詰め込んだだけだけど、それを使った経験も一緒に入ってきているらしい。


 経験だけで、記憶はほとんど戻っていないが。


(つまり、知識の復元には、最低限事前知識があることが前提で、経験は、知識を実際に使ったことがあれば、記憶は、自分の中での経験が、心に根強く残っている必要がある、と……)


 知識を詰め込むだけなら、前世の自分の知識量を信じることが出来れば、対して難しい道のりでもないだろう。


 経験も、生きていく段階とか、試験的なものがあればそこでも使っただろう。


 問題は記憶の方で、前世の自分の中で、重要な意味をもつ事柄を、的確に当てなければならないのだ。


 デジャヴと、いった言葉から、私が記憶の一部を取り戻したように、前世の“思い出”につながる事柄を見つけるのだ。


 それでもまあ、全く違う文化をもった場所で、同じような知識を得るのは非常に難しい。こないだみたいに偶然を狙わない限りは。


「はあ、道は長いねー」


 畑の方から走ってくるリーブルさんと合流し、一緒にいつもの宿に向かう。二人合わせて2500Gだ、宿泊費は二人で2000Gなので、毎日500Gずつ貯めることが出来る。


「で、司書の仕事ってどうだったの?」


「暇だった」


「そうなの……?」


 まあ、実際人が来なければやることはなかったし、書架の整理をしながら、ずっと本を読んでいるだけでお給料がもらえる。


 本が嫌いな人だと、あまり良いとは思えなさそうだが、私にとっては本も読めてお金ももらえる、下手にきつい肉体労働もなかったので、かなり楽な部類に入りそうだ。




「その日暮らしの生活でもやっていけそうだね」


 私達は、とある町の夕暮れ時に、小さな小道を歩いていった。


 未来に宛なんてなにもないけど、今はずっと、この生活で良かった。


「よーし!明日も頑張ろう!せっかくまともな収入源が見つかったんだから」


「うん、そうだね。明日も変わらないと思うけど」




面白いと思った方は、ブックマークや評価をよろしくお願いします。


今日から活動報告を始めてみようと思います。あまり使わないかもしれませんが、小説に関する情報を垂れ流していきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ