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phaseⅡ prologue

 最強の魔法使いになりたかった。


 この世界で魔法というと、魔法の園由来の異能を指すことが多い。魔法の園は、それを極めた者たちの楽園。


 私がずっと望み続けた、人の世から隔絶されたその楽園。


 だけど、私はそれがもはや叶わないことを知っている。




 私の村は、アンデルシア連邦の東側、つまり万獣帝国との戦争の最前線に近い場所だ。


 一ヶ月前、私たちのような場所に住む人達に、徴兵令が出された。


 男女その他関係なく、健康体なら誰でもいい様子だった。




「嫌だ……嫌だ……死にたくないよぉ……」




 戦争のせいで、片腕を失くして、村に帰ってきても日常生活すらままならない。




 この世界は、残酷だった。周知の事実のハズなのに、私はこれを、信じたくなかった。

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