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天才少女の転生譚・Memory Restoration  作者: はとかぜ
phaseⅠ lost memory
14/26

EP13 死解教団

「なあ、知ってるか?隣の村で…()()が出たんだと」


「ついにこの辺りにまで来たか。ならもうすぐここにも?」


「ああ、だろうな。早く逃げてしまったほうがいい。死にたくなければな」




 ◇◇◇


「ごちそうさまでした」


「ん、食器はあっちに置いておいて」


 私は、リーブルさんの家でご飯を食べた。ちょっとした肉料理と、パンにスープ、この村は私が住んでいた村と違って食糧事情は安定しているらしい。


「さて、と……さっきの本の続きを読もうかな」


 私は、しおりの挟まれた本のページを開く。借りてきたのは小説だ。知識を得るためには、少し不十分なところもあるが、やっぱり暇つぶしは大事なのだ。


「……すごい、いろんな単語が出てくる……」


 だけど、今までで色々な言葉を覚えたが、知識の復元はできても、記憶に結びつくものはなかなか出てこない……この誰かの知識と記憶の断片を継ぎ接ぎして、なんとか自分という存在を探ろうとしても、なかなか上手くはいかないらしい。


 それに、本で読んだ言葉だけじゃ最低限の知識復元すらままならないこともあり、そこのボーダーラインもひどく曖昧だ。


 つまり、本だけに頼っていないで、自分で実践して知識を蓄えていかなければならないのだ。


「めんどくさい……前世の私にいくら向上心があっても、別に私がそれを受け継いでいるわけじゃないのに……」


「……あれ、誰か来たかな?ごめん、ちょっとここで待ってて」


 リーブルさんが玄関の方に走っていく。ノックの音が聞こえていたので、そのことだろう。


「さて、最初はどんなことから実験しようか……」


 私は本を閉じて、それについて思案し始めた。私はなんとしてでも記憶と知識を取り戻したいので、めんどくさいことでも積極的にやろうとは思っているのだ。




「フィリアちゃん、急で悪いけど、今から言うことをよく聞いて」


 リーブルさんが玄関から戻ってきた。ただ、深刻そうな顔から分かる通り、良い知らせではなさそうだ。


「……どうしましたか?」


「持っていきたいぶんだけ荷物を持って、余計なものはいらないから。すぐにこの村から逃げるよ」


「ちょっと待ってください!話が見えてこないです……」


 それは道中で説明すると押し切られ、私は、借りたままの本を数冊持って、リーブルさんと一緒に家から飛び出した。


 もう日が落ちきった村の中を、手をひかれながら走っていく。


「それでっ!一体何がっ…あったん…ですかー!!」


「隣の村で昨日虐殺事件があって、悪意感知の結界がさっき作動したの。おそらく犯人は悪名高い宗教組織……”死解教団”、戦闘員の一人一人が即死スキルを持ち、死を解放と考えて世界各地で虐殺事件を起こしまくる危険集団よ!!」


 即死スキル、それだけでもヤバい奴らといった感じがプンプンするのに、それに加えて危険思想とは……


 私は生まれて初めて、死を実感した。




 ◇◇◇


(カイ)、調子はどうだ」


「絶好調ですよ。すごく、ね」




「ならば良し、あそこの村だ。この地獄にあえぐ者たちを解放させてやれ。それが我々の使命だ」


「ええ、言われなくても」

面白いと思った方は、ブックマークと評価をよろしくおねがいします。


アンデルシア連邦の方は、フランダム辺りならば、知っての通りヨーロッパ風味の国ですが、

万獣帝国の方は、中国、それも漢〜三国志辺りを想像してもらえるといいかも知れません。


まあ要約したら、文化は現実のユーラシア大陸とほぼ地域と性質が一致すると思っておいてください。

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