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天才少女の転生譚・Memory Restoration  作者: はとかぜ
phaseⅠ lost memory
13/26

EP12 スキル

「『初心者から始める・スキル入門』……?」


 私は、手に件の本を持って首を傾げた。


「スキルって……どういう?」


「え?スキル?……まあ、不思議な力みたいな?」


 あんまり釈然としない。そういうことってあり得るのだろうか。


 私は訝しみながらもページを開く。


「スキルって一言に言ってもいろんな種類があるからねぇ……精霊の園由来のものもあれば、魔法の園由来のものもあるし……」


「そんなところがあるんですか?」


「あるよ。なかなか辿り着くのは難しいけど、他には、死者に会えるっていう死者の園、様々な人の忘れられた記憶を追体験できるという忘却の園とか」


 私には信じがたい話だ。


 私は嘘だとは思っていたいが、実際隷属術式みたいなのが当たり前のように存在するので、ありえない話ではない、と思う。


「まあ、冗談半分に読んでみるか……」




 ◇◇◇


 あれから、いくつかの本を借りて、家で読んでみることにした。


 さっきの本も含まれていて、それも読んでみて、実践してみたら、


「……もしかして、全部このくらいが標準威力?」


「んなわけあるかっての」


 広い荒れ地を教えてもらって、少し初級スキル『発火』を実践してみた結果が、巨大クレーター出現の大惨事である。


「一回ステータス見てみてよ、絶対すごいことになってるから……というか実際すごいから」


「ほい」


 相手の習得スキル、そして対象の状態や各分野の実力を解析する、『ステータス解析』、それを自分に使ってみる。




 名前:フィリア(■■■■)


 単純攻撃力:50〔スキル加算〕2000

 単純防御力:10〔スキル加算〕1000

 精神力:200

 生命力:∞


 習得スキル

『発火』解放率82%

『賢者の記憶』解放率2%

『デスキャンセル』解放率100%


 称号:《■■■》




「……あっれ……何これ」


「こっちが聞きたいよ……あなた、何者?」


「私は普通の人間です」


 絶対信じていない顔をして、リーブルさんはこちらを覗き込む。


「……珍しいんですか?」


「『発火』くらいならすぐ覚える人はいるけど、初期解放率…まあレベルみたいなものが80%超えは世界探してもほぼいないよ」


「へぇ~……才能があるなら頑張ってみるのもいいかも」


「でも、スキルにも適性があるからね。『発火』がたまたま相性が良かっただけかもしれないし……あと、ツッコまないでいたけど、『賢者の記憶』と『デスキャンセル』は一体何なの……」


 指摘されて、やっと私は違和感に気がついた。確かにこの2つは知らない。覚えようともしていない。


『賢者の記憶』はなんとなく分かる、最近の既視感はこれが原因だろう。


『デスキャンセル』も、文字通り死を無かったことにするものだろう。


 だが、これを覚えたのはいつだったか、私には全く分からない。


「あ、そう言えば、一部の人は生まれながらにスキルを持っていたりするとか聞いたことあるかも。まあ、一年に一人どこかで生まれたらいい方だってことも聞いたことがあるけど」


「じゃあ私はそれってことだ」


「そんなわけ……あるか……」


 ◇◇◇




「『電撃』、『空撃』、その他諸々、今いくつ覚えたかな……」


「その辺にしておいたら?そろそろ暴走しそうで怖い」


 リーブルさんから声がかかった。なんかあたり一面が焼け野原だが、火力調整間違えたかもしれない。


「じゃあ今日はこれでいいかー、他にも借りた本があるし、そっちを読もう」


 私が、立ち去ったあと、リーブルさんはため息をついた。


「これ、どうやって言い訳しよう……」


 少し悪いことをしたかもしれない。


 ◯◯◯


 名前:フィリア(■■■■)


 単純攻撃力:50〔スキル加算〕5000

 単純防御力:10〔スキル加算〕3500

 精神力:250

 生命力:∞


 習得スキル

『発火』解放率91%

『空撃』解放率78%

『電撃』解放率85%

『シールド』解放率89%

『悪意感知』解放率57%

『賢者の記憶』解放率2%

『デスキャンセル』解放率100%


 称号:《■■■》《普通の魔道士》

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