3枚目 表面の彼と抗えない私
二枚目に引き続きご覧いただきまして本当にありがとうございます!
最後まで見ていただけると幸いです!
「、、、いとこだよ」
彼が頭の後ろに手を当てながら言った、ホントはわかりきっていた。
多分彼はこの蛇女が好きなのだろう、少しでも期待していた君が馬鹿だったと我に返った
「そうです」
「えー!びっくり!まさかつぼみちゃんと松田くんがいとこだったなんて!」
「え、名前、、」
「ああ、ごめん!実はちょっと前に教えてもらってたの!」
何を言っているかわからない、そもそも初対面で下の名前で呼ぶなんて馴れ馴れしい、私は仲良くする気なんてこれっぽっちもない。
「じゃあ」
私はゴミをごみ捨て場に投げ入れ早歩きで帰ろうとした
「ちょっと待って!」
蛇女に引き止められた、無視しようとしたが彼の前で私の悪い部分を出したくない、正直めんどくさいが振り返ることにした
「なんですか?」
「ここで会えたのはなにかの縁だし、駅の近くの喫茶店にでも行かない?」
「わかった」
彼が言った、やっぱり蛇女のことが好きなのか、悲しみに襲われた。
まあ、どうせ水曜日の放課後だけの関係だしこの際どうでもいいか
「やった!でつぼみちゃんはどう?」
「いきます」
そして3人で喫茶店に向かった
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私と彼はドリンクパーを頼み、蛇女は苺ソースのかかった無駄にカロリーがあるパンケーキを頼んだ
数十分蛇女の話を聞かされ、謎に緊張している彼のオレンジジュースが六杯目に突入したときやっとパンケーキがきた。
「わあ!美味しそう!」
無駄にでかいリアクションに少し苛立ちながらも話を続けた
話を聞いていると彼女は最近遠くから転校してきた転校生らしい、席が近くなった蛇女と彼は話しているうちに意気投合していったようだ
蛇女が小さめに切ったパンケーキに苺ソースを絡めながら言った
「ふたりはさ、学校で全然話してないよね」
「まあね」
彼は少し気まずそうに言った
「なんでなの?」
「なんでっていうか、、」
「いとこって言うことを誰にも言ってないし、変な噂が立ったら大変だから!!」
この妙に思い空気を余計に悪化させる言い方をしてしまった
申し訳なさそうにしていると、蛇女が言う
「事情あんま知らないのに変なこと聞いちゃった、ごめん」
「大丈夫だよ!!」
彼が焦りながら謝った、いつも冷静で冷たい彼が焦るところなんて初めて見た
蛇女は私の見たことない彼を知っているようだった、私は別に焦りもしなかった逆に自分が誇らしくなった、なぜなら蛇女は表面上の彼しか知らないからだ営業スマイルしか知らない、それに対し私は裏の彼を知っている、甘える顔や私を見下す顔も。
そして少し時間が立ち解散することになった、やっと開放されたと私はホッとした。
「じゃあまた!」
「さよなら」
もう会いたくない、そう思った
解散したあと彼からすぐ連絡があった
”いまから☓☓駅の東口に集合”
鳥肌が立った、水曜日以外にあってしまった天罰としてもう会えなくなってしまうのか。
足が重くなった、でも私は彼に従うしかないのだ
ありがとうございました
次は 6/12(日)19:00 です!!
引き続きよろしくお願いします!