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夏芽と春  作者: オハセ
1/3

一枚 愛しい名前

ご覧いただきありがとうございます、最後まで読んでいただけると幸いです。

今過去のことを振り返ってみるけど思い出すのはいつもあの無駄に元気なあの寿司屋で、

君のことを思い出さなくなった今更どうでもいいけど、高校生活を棒に振ったようでなんだか悔しかった。

中学生好きだった人も私を必要としてくれていたでも、急に消えていった

その後私は事故に遭い、記憶喪失でこんな悲しい部分しか思い出せなくなっていた

でも高校ではもっと複雑になった、また あの人 に出会ったら私は次こそおかしくなるもう会いたくない

________________________________

あの頃私は結局戻ってくるフリスビーのようだった

彼が嫌いといえば距離をおいて、好き会いたいと言われたら帰っていく簡単に言えば都合のいい女だった、でも正直必要とされてるようで嬉しかった。

毎週水曜日の放課後のチャイムがなったとき私は120円をポケットに入れて彼の教室に行く

窓の外のオレンジ色の妙にきれいな空を見ながらゆっくり歩く、彼のいる教室のドアを開ける

「遅いんだけど」

彼がハエを見つめるかのような冷たい目線で睨みながら言った。

「ごめんなさい」

少し震えながら謝った、でも彼の表情は1ミリも変わらない

「いい匂い」

彼の髪が風になびいてシャンプーのいい匂いがした、思わず口に出す

香水をつけていないから自然で魅力的で私をドキドキさせる匂いがする。

「うるさい」

「ごめんなさい」

彼が私を包む、匂いがさらに強くなってあたしは目を閉じてすっと息を吸う

私はこの匂いが大好きだとここで再確認する、ああいつまで彼を感じられるんだろう

「じゃあ、俺部活行く」

「わかった、じゃあね」

この短い時間だけが彼と私を繋げてくれている

毎週水曜日の放課後だけがわたしの生きがいだ。


夏芽、なつめ、ナツメ


彼の名前を心の中で3回唱える

彼はみんなに苗字で呼ぶように言っていた、もちろん私も下の名前で呼ぶことを禁止されている

自分の名前が嫌いだといった、でも私は彼の名前が何故かすごく愛おしくてたまらなかった。


彼を下の名前で呼べる人はどんな人なのだろう。

家族以外にいるのだろうか、

なぜこんなに愛おしく感じるのだろうか。


そんなことを考えながら彼といた教室をあとにした








最後まで読んでいただきありがとうございました!

今日は月曜日だけれど、

基本的更新頻度は

”毎週水曜日の放課後”と”日曜日の夜”

2枚目は 6/5(日)19:00!!

まだ足りないところはありますが、次の話も見ていただけると幸いです。

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