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初期装備最強説 リアルなVRMMOでの成長ー初期装備の可能性と魔物プレイヤー  作者: りんごアップル
異世界編2 ダンジョン編
101/103

ロードしますか? はい/はい

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更新遅れてすみませんでした。


いつもの様にログインすると、赤色のポップアップが現れた。

『ロードしますか? はい/はい』

「は?」

瞬間、空間が歪む。

そして、気がつくと再び白い世界に戻っていた。

目の前にはメッセージが。

『【地球サーバー】の【個体名:ヒロト】のデータがBANされました。対象の魂を【異世界】に固定。』

「ふざけんな!」

『スキル・ステータスを初期化。ペナルティにより前ステータスの引き継ぎをロック。』

『全ステータスを0.01に変更ーー承認を確認。【無限転生】【地獄難易度】を付与ーー成功。』

『対象が得る全スキルを雑魚スキルに固定ーー成功。

 種族、職業をハズレ系統に固定ーー成功』

『ペナルティ期間は、無限。異世界へ出発』


目の前が光り輝き、目の前には龍と巨大なカブトムシーーでは無く、

ゴブリンのような見た目の俺と、骨でできた巨大な大剣を手にする骸骨だった。

どうやら俺はゴブリンに転生した様だ。


あ、骸骨が剣を振り下ろそうとしてる。

瞬間、地を蹴り、後ろに下がる。

コンマ数秒の後、大剣が地面を抉る。

そうだ!スキル。何か無いのか?

「グギャギャ!(ステータス)」

空間が歪み、青色の画面が現れる。


そこには、こう表示されていた。


=====


【名前】ヒロト 

【種族】ゴブリン 

【職業】一般人未満の雑魚

【L V 】1

【HP】 0.01/0.01  【MP】0.01/0.01

【筋力】0.01

【耐久】0.01

【敏捷】0.01

【器用】0.01

【魔力】0.01

【精神】0.01

【幸運】0.01


【通常スキル】 【そよ風魔法Lv1】

【固有スキル】 【初代魔王の血筋Lvー】 【ゴブリン王の息子Lvー】

【**スキル】 【無限転生Lvー】 【地獄難易度Lvー】 【ペナルティLvー】【コンティニューLvー】


=====


風魔法!遠距離攻撃!キタアアアア!

骸骨に向けて、風魔法を放つ!

とても弱い風が出た。

......って、コレは【そよ風魔法】じゃねえか!

『そよ風』にする必要あった!?

ねえ!【風魔法】でいいじゃん!


まあ、いい。

今度は風を丸くして、『ウィンドボール』的なものを撃ってやる!



.....ポスッ

不発だった。

そうだ。俺は今MPが0.01しか無え!

逆に、よく【そよ風魔法】1回撃てたな、俺!


って、そんな事考えている場合じゃねえ!

逃げろー!

【MP】0.00

   ↓

【MP】0.01



良し!MP回復した!

風を丸めて、投げる!

ダメだ。1ミリもダメージを受けてる様子が無え!


骸骨は攻撃が大振りだから避ける事は出来る。

だが、俺は奴にダメージを与える事が出来ない。


どうしよう!?俺、死!?

いや、冷静に考えろ、俺。

【無限転生】がある今なら、死んでも生き返る。

だから、恐れず戦おうぜ!俺!


そよ風魔法を発動し、拳に、脚に、纏う。

瞬間、世界が停止する。否、極限まで集中する。

避け、殴り、蹴って、避ける。

大剣を脚で弾き、それを足場に跳躍する。

だが。

ダメだ。前世までの感覚と、極限まで高めた集中。

コンディションは最高に良い。

しかし。

ステータスが、身体が、その感覚に伴わない。

1度殴れば、骨が軋み。

2度殴れば、骨にヒビが。

3度殴れば、骨が砕け散る。


既に、右腕と左脚は、粉々だ。

絶対に勝てない。

圧倒的な強さ。

それでも、縋る。

何に?

生きる事に。

死ぬその時まで、ダメージを与えられずとも、足掻く。


瞬間、世界から色が消え、視界を闇が支配する。

闇は真っ黒ではなく、『紅の何か』が混ざっている。


スローモーションな世界が戻る中で、俺は悟った。

『俺は、死んだ』と。

次の世界は、もう少し優しいといいな。

そう願い、意識を失う直前に。



『【無限転生】の効果で、別世界に転生ーー失敗。【コンティニュー】の効果で、

 【ペナルティー】を獲得後のステータス・スキルを引き継ぎ、【コンティニュー】します。』


ーーー何か、最悪な言葉が頭に響いた気がした。


今回から異世界をロードする事になります

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