ロードしますか? はい/はい
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更新遅れてすみませんでした。
いつもの様にログインすると、赤色のポップアップが現れた。
『ロードしますか? はい/はい』
「は?」
瞬間、空間が歪む。
そして、気がつくと再び白い世界に戻っていた。
目の前にはメッセージが。
『【地球サーバー】の【個体名:ヒロト】のデータがBANされました。対象の魂を【異世界】に固定。』
「ふざけんな!」
『スキル・ステータスを初期化。ペナルティにより前ステータスの引き継ぎをロック。』
『全ステータスを0.01に変更ーー承認を確認。【無限転生】【地獄難易度】を付与ーー成功。』
『対象が得る全スキルを雑魚スキルに固定ーー成功。
種族、職業をハズレ系統に固定ーー成功』
『ペナルティ期間は、無限。異世界へ出発』
目の前が光り輝き、目の前には龍と巨大なカブトムシーーでは無く、
ゴブリンのような見た目の俺と、骨でできた巨大な大剣を手にする骸骨だった。
どうやら俺はゴブリンに転生した様だ。
あ、骸骨が剣を振り下ろそうとしてる。
瞬間、地を蹴り、後ろに下がる。
コンマ数秒の後、大剣が地面を抉る。
そうだ!スキル。何か無いのか?
「グギャギャ!(ステータス)」
空間が歪み、青色の画面が現れる。
そこには、こう表示されていた。
=====
【名前】ヒロト
【種族】ゴブリン
【職業】一般人未満の雑魚
【L V 】1
【HP】 0.01/0.01 【MP】0.01/0.01
【筋力】0.01
【耐久】0.01
【敏捷】0.01
【器用】0.01
【魔力】0.01
【精神】0.01
【幸運】0.01
【通常スキル】 【そよ風魔法Lv1】
【固有スキル】 【初代魔王の血筋Lvー】 【ゴブリン王の息子Lvー】
【**スキル】 【無限転生Lvー】 【地獄難易度Lvー】 【ペナルティLvー】【コンティニューLvー】
=====
風魔法!遠距離攻撃!キタアアアア!
骸骨に向けて、風魔法を放つ!
とても弱い風が出た。
......って、コレは【そよ風魔法】じゃねえか!
『そよ風』にする必要あった!?
ねえ!【風魔法】でいいじゃん!
まあ、いい。
今度は風を丸くして、『ウィンドボール』的なものを撃ってやる!
.....ポスッ
不発だった。
そうだ。俺は今MPが0.01しか無え!
逆に、よく【そよ風魔法】1回撃てたな、俺!
って、そんな事考えている場合じゃねえ!
逃げろー!
【MP】0.00
↓
【MP】0.01
良し!MP回復した!
風を丸めて、投げる!
ダメだ。1ミリもダメージを受けてる様子が無え!
骸骨は攻撃が大振りだから避ける事は出来る。
だが、俺は奴にダメージを与える事が出来ない。
どうしよう!?俺、死!?
いや、冷静に考えろ、俺。
【無限転生】がある今なら、死んでも生き返る。
だから、恐れず戦おうぜ!俺!
そよ風魔法を発動し、拳に、脚に、纏う。
瞬間、世界が停止する。否、極限まで集中する。
避け、殴り、蹴って、避ける。
大剣を脚で弾き、それを足場に跳躍する。
だが。
ダメだ。前世までの感覚と、極限まで高めた集中。
コンディションは最高に良い。
しかし。
ステータスが、身体が、その感覚に伴わない。
1度殴れば、骨が軋み。
2度殴れば、骨にヒビが。
3度殴れば、骨が砕け散る。
既に、右腕と左脚は、粉々だ。
絶対に勝てない。
圧倒的な強さ。
それでも、縋る。
何に?
生きる事に。
死ぬその時まで、ダメージを与えられずとも、足掻く。
瞬間、世界から色が消え、視界を闇が支配する。
闇は真っ黒ではなく、『紅の何か』が混ざっている。
スローモーションな世界が戻る中で、俺は悟った。
『俺は、死んだ』と。
次の世界は、もう少し優しいといいな。
そう願い、意識を失う直前に。
『【無限転生】の効果で、別世界に転生ーー失敗。【コンティニュー】の効果で、
【ペナルティー】を獲得後のステータス・スキルを引き継ぎ、【コンティニュー】します。』
ーーー何か、最悪な言葉が頭に響いた気がした。
今回から異世界をロードする事になります
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