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第三話

 カラスの鳴き声を尻目にランニングを続ける。

 入学からは一週間がたち、だんだんクラスの雰囲気もつかんできた。

 俗にいうヤンキーとやらの存在もなく、カツアゲだのという心配はない。

 いじめの問題があるかどうかは少し怪しいが、それは被害を確認してから対処すればいいだろう。

 友人にも恵まれたことだ。ラッキーと言っていいだろう。


 日課のランニングをこなし、コンビニにお菓子や飲み物を買いに向かう。

 もちろん汗はきっちり拭きとる。そのタオルもカバンにしまう。

 

 

 ランニング後の四月の気温は、ゆったりくつろげていい塩梅だ。

 そよ風が吹いて心地いい。

 穏やかな気持ちでコンビニに入る。そしてスイーツを食べまくる。

 実はインスタで結構稼げているので俺は小金持ちだったりする。

 といっても学生にしては、程度のものだ。流石にちゃんと働かないで社会人より稼げているということはない。

 それはさておき今日は期間限定のいちごクリームシューを買う。これはどうやら相当好評なようで、近所で全然見かけなかった。

 だからわざわざシャワーを浴びずにコンビニに来るという危険を冒した。

 賭けである。ヤンデレができるか否か、そしてシューがあるか。

 歩いた道にはヤンデレができるってか。

 ははは。



 「いらっしゃっせー」

 何を言っているのかわからない入店挨拶を聞いて、安心する。店員は男性しかいないようだ。

 落ち着いてスイーツコーナーを覗くと、そこにはちゃんといちごクリームシューが。

 さっとかごに入れて、すぐにレジに向かう。

 その途中、ふと1つのスイーツが目に入る。 

 

 『カスタード・フォン・デ・ショコラ チャイティー風味』


 なんっという恐ろしい名前だ。チャイティーが必要だったのか皆目見当もつかない。

 きっと担当者は

 「スイーツに茶ぁ入れとけばなんかもういいんじゃね?」

 みたいな感覚で作ったに違いない。いや見当ついてるじゃん俺。 

 なんて一人ボケ突込みはさておきしかし名前の破壊力は抜群である。

 ここは一度試すしかないだろう。

 

 『待ちなさい、トウヤ。こんなところであなたの貴重なお金を浪費することはないわ』 

 『いやいや、こんな珍しいものめったに食えないぜ。買っちゃえ』

 

 お、俺の中の天使と悪魔がささやいてくる。左右に分かれてるからASMRみたいだ。

 「「やかましいわ」」


 「あ、ママー!これおいしかったよ!」

 「あら、じゃあ食べてみようかしら」 

 

 ま、まじか。女子高生が言うなら間違いない。買おう。

 

 

 レジに行くと店員は女性になっていた。さっきの母娘といい目の前の店員といい、すごく俺を見てくるのは気のせいだろうか。

 きっと気のせいだ。

 うん。


 「あ、あの、か、かっこいいですね。何かモデルさんとかやってらっしゃるんですか?」


 店員よ。君は店員のままでいいんだ。話しかけないでくれ。

 そんなことはもちろん言わない顔に出さない。


 「あ、まあそんな感じです」

 全然違うけどな。頼む、さっさと袋に詰めてくれ。後ろの客が待ってるじゃないか。


 「え?! え!? うそ、やばぁ。やっぱイケメンってこの世の中にいるんだね。どの雑誌です

 か?買います私!」

 「あ、いえ、モデルではないんですけども。インスタとかでちょっと紹介したりとかで。」

 「ええ!!すっごおい!なんてアカウントですか?」

 

 そうこうして、俺は自分のアカウントを教えてしまった。口が滑ったが、まあ公式マークの付いた方にしてある。本アカはばれてないだろう。

 そんな風に考えてこの間特定されまくったのを思い出し、目の前が真っ暗になった。


 あとチャイティーうんたらは死ぬほどまずかった。

 ははは。






いろいろ設定変わってるかもしれないです。もしキャラ設定見たいとかあればコメント感想でお願いします。

 ブクマ・感想・高評価おねがいします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「いらっしゃsっせー」 誤字脱字多すぎ、推敲と校正をきちんとしよう とりあえず、当分はもう見に来ない。評価1星も消す。評価自体するレベルではない。 中学生の国語以下。
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