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第一話

 「どうやら君の体からは、常に女性に対して依存欲、保護欲などを掻き立てるある種の媚薬のようなフェロモンが発生していると思われます。

 つまり、ヤンデレからは逃げられない、ということです」

 

 今俺は市内の病院に来ていた。俺の彼女を自称する女が、同じく彼女を自称する別の女に対して危害を加えた際、俺も巻き添えを食らったからだ。

 治療時に血液検査をして、アレルギーを診断してもらったところ、このようなことを開口一番にいわれた。

 「む、なおせないんですか?」

 「発汗機能のある部分をすべて取り除くくらいしか、対処法がないです。薬も与えようがなく、ほかのホルモンバランスまで崩れてしまいます。控えめに言ってお手上げです」

 「そ、そうですか」

 「受け止めてください、怖いかもしれませんが、まだ中学生。これからの体が成長した時には直っている可能性はゼロではないので」

 「ほ、本当ですか?」

 「ええ。だから……」

 「だから……?」

 「これからは毎週、いえ毎日私に会いに来るように。それだと治療費がかさむ、といった心配はないです。私が個人的に看てあげますからね、ふふっ!」

 「い、いえ結構です。ありがとうございました。それでは、これで」

 「ああ、待ってください、まだ連絡先も好感していないでしょう?」

 そういって、さっそくヤンデレ化の進行した医者から逃げ、ひいては県外に行くことを決断することとなった。

 モテる、といえば聞こえはいいが、実のところ迷惑している。

 今まで告白された人数、12名。 

 同じくフった人数も、12名。

 めげずにアタックされた人数、8名。

 告白せずに恋人にしてくる人数、17名。

 告白も恋人宣言もしていないが、好意を持っていることが確定である人数、19名。

 これらの人数は、 合計48名。

 つまり、おれは15年間の人生の中で48名のヤンデレを製造したということだ。

 生物兵器か、おれは。

 このまま県内にいたら、いつ何名に街中で刺されるかわかったもんじゃない。

 

 高校は県外にいこう。


 そうして俺はすぐさまに親に悩みを打ち明け、承諾を得て県外で一人暮らしをすることとなった。




 幸いなことに、私立伊藤高校に数少ない特待生として入学できた俺は、明日からは高校生である。あまり女子とは接しないほうがいいかもしれないなと、ヤンデレ化対策を練りつつ寝た。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「そ、そうですか、、、」 「そ、そうですか……」 基本は三店リーダー とりあえず、小説 書き方 でググるといい
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