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婚ぎの月、24日
この港町の良いところは、上手いパンといいワインを飲めるところだ。交易港であるせいか、少し高めなのが欠点だが。
リオが、一週間分のワインと、明後日までのぶんのパンを持ってきてくれた。彼はこの街の生まれであるらしいから、いい店をたくさん知っているという。いいやつであるのは確かだが、あの妙な言動は悪魔憑きと思われないか心配ではある。
今日はリオの妻に灯台整備を教えてもらった。彼女は先代灯台守の娘であるらしい。また、豆のスープを少しだけ作りおいてもらった。気立てのいい女性で、何かあったらすぐに頼ってほしいとも言っていた。良い女性だ。リオは一体、どうやって彼女を捕まえたんだ?
そういえば、近々船乗りたちが挨拶に来るかもしれないと言っていた。そういうしきたりなのだそうだ。船乗りとは関わったことがないから、どんな輩が来るのか不安だ。最低限舐められないようにしたい。