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第2話 自己紹介をした

「では、今日から、あなたは騎士見習いとなる。ルドルフ。あの子達にこの子を紹介してやってくれ」

「分かりました」


 ルドルフと呼ばれた男の騎士。騎士見習いを育てる教官の一人らしく、俺はルドルフさんの後ろをついていく。

 ちなみにだが、ブーはずっとルドルフさんが預かっていたらしく、ルドルフさんからブーを返してもらう。

 ブーは唯一の家族として、一緒にいることが許された。


「リヴァだな?俺はルドルフと言う。これからよろしく頼む」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「ヨハンさんがすごい逸材を見つけたと言っていた。クロエもだ。筆記試験は散々だったらしいが実技試験はすごかったと聞いている。将来が楽しみだな」

「いえ、私なんかまだまだです」

「そう言えば歳はいくつだ?」

「18です」

「なら、一番年上になるな。うるさいやつらだが、仲良くしてやってくれ」

「はい。今後の仲間ですので。仲良くしていきたいと思います」


 そんな会話をした。

 しばらく歩くと、窓の外に広場が見えた。

 その広場に騎士見習いの子たちが規則正しく並んでいた。

 10人?いや、12人か。

 多くはない。

 男が10人。女が2人。やはり男の憧れる職みたいだ。


「なんだ?あの可愛い子は?」

「し!怒られるぞ。黙っておけ」

「あれがヨハンさんの紹介を受けた?」

「ヨハンさんは別の目的で紹介したんじゃないか?」

「なんで豚を持っているんだ?」


 そんな話し声が聞こえた。


「今日から騎士見習いの仲間入りをすることになる、リヴァだ。みんな仲良くするように。男どもは鼻の下を伸ばさないように。リヴァ。みんなに挨拶をしてくれ」


 ルドルフさんに言われ、俺は一歩前に出る。


「リヴァです。この子はブーです。よろしくお願いします」

「ヒューヒュー!」

「そこ!うるさいぞ!」


 歳は皆、15歳かその前後だろう。

 うん。うるさい。

 流石は男子だ。俺も昔はそうだった。


「リヴァは明日から本格的に訓練に入る。アリスとリナ。リヴァに部屋を案内してやってくれ」


 ルドルフさんの言葉に2人が元気に返事をした。

 同性?であるアリスとリナ。2人しかいない女子である。真っ赤な髪の女の子と、黒髪の子だ。

 2人とも普通に可愛い。


「今日は以上だ」


 そう言い残してルドルフさんは広場を出て行った。

 俺はどうすれば良いのか考えて、とりあえず2人の女子の元へ駆け寄った。

 途中男たちから視線を集めたが、無視だ。


「あの。部屋の案内よろしくお願いします」

「そんなに畏まらなくて良いよ。私の名前はアリス。よろしくね」

「私はリナ、です。よろしく、お願いします」


 赤髪のアリスと黒髪のリナか。

 よし覚えたぞ。


「こちらこそよろしく」

「それで、どうして豚を持っているの?」

「この子は私のペットだから」

「豚、を?不思議な方、ですね」


 俺の今後の人生の将来の友となるとは、少なくともその時の俺は思いもしなかった。

キャラ紹介6

モブ レオナール

男。歳は不明。気づいたら生まれたキャラ。

気にしてはいけない。

多分今後出ることもないと思う。

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