白竜、歪み、罪の実
世界はたくさんある。
それぞれの世界には、その世界を作って管理する、管理者がいる。
※いわゆる『神』。
ある一つの世界。
そこは、機械のようになっていて、いろいろな「歯車」が組み合わさって世界が動いている。
「歯車」には、"世界の理"や"人間"、動物や植物などの"生き物"などがある。
完璧な機械が無いように、ある程度時間が経つと、歯車が狂ったりずれたりして、世界に【歪み】ができる。
【歪み】には、殺人から"世界の理"を捻じ曲げる事まで、大小様々ある。
【歪み】が大きくなれば、世界は停止するか崩壊してしまう。
でも、世界はある程度の自浄作用を持っている。
【歪み】が世界を崩壊させる程度になった時のみ動く、【歪み】を矯正する「歯車」が、"白竜"。
"白竜"には、異世界の魂だけがなることができる。
"白竜"は、【歪み】を具象化して、真っ赤なリンゴの形、『罪の実』を作る能力と、その『罪の実』を食べる事で、【歪み】を浄化する能力がある。
【歪み】は、形を成す。
世界から生じた純粋な【歪み】からは、この世のどんな動物とも似つかない異形の生物が生まれる。
それは、魔物と呼ばれる。
また、人間が【歪み】を生じさせ、かつその【歪み】にとりつかれる事を、「魔に落ちる」と言い、その人間は魔人と呼ばれる。
魔物と魔人には、共通点があり、それは瞳が血のように赤くなる事。
※この世界では、自然に赤い瞳は存在しない。
また、管理者の意向によって、人間はこの世界の仕組みを知らない。
意思を持つ魔物、魔人、また一部の"世界の理"に触れる事ができる人間のみが知っている。
また、世界の危機が訪れるのが、一度の世界の浄化から数百年後に渡るため、"白竜"の事もほとんど知らない。
"白竜"は、竜体だと、白い鱗に金の瞳。
人型だと、白と金の混じったストレートな髪で、白い肌、金の瞳。