白竜、神竜、六色
とある世界。
そこには、六色の竜がいて、世界の存在を支えている。
竜は、神竜と呼ばれている。
赤竜。火竜とも呼ばれる。炎と熱を司り、火山に住んでいる。
青竜。水竜とも呼ばれる。水と流れを司り、湖に住んでいる。
緑竜。木竜とも呼ばれる。植物と生命を司り、草原に住んでいる。
紫竜。雷竜とも呼ばれる。雷と天候を司り、高山に住んでいる。
黒竜。夜竜とも呼ばれる。夜と闇を司り、地下洞窟に住んでいる。
白竜。月竜とも呼ばれる。月と光を司り、樹海に住んでいる。
赤竜と青竜、緑竜と紫竜、黒竜と白竜がそれぞれ対になっている。
竜にはそれぞれ眷属がいて、彼らを小さく弱くしたのが、トカゲ。
※神竜は全長30mくらい。トカゲは、全長10mから3mくらいまで、いろいろ。
また、人型で、普段は人間達と混じって暮らし、神竜を主人と崇める"竜の民"という眷属もいる。
彼らは、なるべく人間の血を混ぜずに子孫を繋げ、ひたすら主人の神竜に仕える存在。
また"月の民"は、神竜が死んだ場合、彼らの中から新たな神竜が選ばれる特別な眷属。
神竜は、それぞれ世界に存在している事が、その役割なので、普段はたいてい眠っている。
しかし、黒竜と白竜には、それ以外の特別な役目がある。
黒竜は、神竜に害をなすもの、世界に害をなすものの排除。
白竜は、神竜が死んだ場合、それぞれの"月の民"から新たな神竜を選定する事。
人間の中では、神竜達は基本は神も同然の扱い。
しかし、一部の人間は神竜を眷属のトカゲ達と同じとみなし、金稼ぎの一つとしか考えない者たちもいる。