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彼は静かに眠りたい

実は、とあるの王家の血を引く少年。

その王家では、王家の証として、心臓の位置に、赤い痣ができる。

また、正統な血筋には、その心臓に超常的な力を持つ守護者の宿った赤い石が入っている。

守護者は、主人を絶対に守る。

→それが、寝ている時の、自動防御。

戦闘モードになると、少年の目が赤くなり、身体の主導権が守護者に移る。

守護者は少年の身体を使って、戦う。

その間、少年は外界の情報がシャットダウンされる。

→そのため、戦闘風景は分からない。

寝ている間の自動防御では、そもそも記憶に残らない。

戦闘以外でも、毒などを摂取すると、体内から主人を守る。




少年は、見分の低い側室の息子だった。

王の寵愛を受けていた上、少年は王家初めての男児だった。

王位継承権第一位の少年の誕生に、王妃はひどく怒り、側室を暗殺。

また、少年を王城から追い出し、辺境の地へ捨てた。

捨てられた少年は、その地にいた老夫婦に偶然拾われ、育てられる。

夫婦は、長い間辺境にいたため、王家の特徴を知らず、普通の子どもとして育てる。

しかし、少年が少年の年になる頃、老夫婦はなくなってしまう。

その直前に、老夫婦の息子が王都にいるから頼るように、夫婦は伝えていた。

その言葉に従って、少年は王都への旅を始める。


一方、少年と少年の母を消したが、王の寵愛が王妃に向く事はなかった。

王妃はそれに怒りつつも、男児が産まれる事がなかったため、ひとまず安心していた。

しかし、少年が旅を始め、とある町でその王家の証を見た者がいた。

すぐにそれは王家に報告され、王妃は少年が生きていた事を知る。

しかも、王都へ向かっている少年が、自分への復讐を企てているかもしれない、と疑心暗鬼にかられ、少年を暗殺しようと、刺客を向け始めた。


そんな事とは知らない少年は、王都にいる老夫婦の息子を目指して、旅を続けている。

守護者の存在は知っていて、自分が実は王家の血を引くと知っているが、すでに死んでいるとされていると考えて、名乗りあげようとは露ほどにも思っていない。

しかし、昼夜を問わず刺客が送られてくるようになってから、少し考えを改める。

このまま王都にいけば、老夫婦の息子に迷惑がかかると思い、国を出る事に決めた。


王家としては、行方不明になっていた王子が生きていた事は、奇跡に近い。

王は絶対に連れ戻すよう命令を出していた。

しかし、それと同時に王妃からは暗殺の命令が出ており、少年のもとには、刺客と王家の使者の二種類の人間が代わる代わる現れた。

だんだんめんどうになってきた少年は、さっさと姿をくらましたいな、と思うようになる。

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