表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/27

魔女の恋

これは、題名通り、魔女のお話です。

王様とのざまぁ系の悲恋を予定してました。


【ハイネ熱】

…原因不明の熱病。ある日突然発症し、高熱、激しい動悸、意識混濁などの症状が出る。三日以上熱が続き、完全に昏睡状態になると、数日で死んでしまう。明確な治療薬はない。また、他の複数の病気と酷似しているため、ほとんど認知されていない。




【ハイネリア】

…ハイネ熱の特効薬。効果は抜群。魔女に代々伝わっている。甘い香りの黒い液体。小瓶を一本飲み、魔女が一晩『(なみだ)(うた)』を歌えば、次の日にはすっかり良くなる。


◉【ハイネリア】の作り方◉


◇材料◇

・蜂蜜…小瓶一本

・樹液…小瓶一本

・甘草の汁…小瓶一本

・蜂の毒…一滴

・かすみ草の蜜…一滴

・悪魔草の根…小指程度

・兎の骨粉…三匙

・かすみ草の実…三個

・沈黙草の種…三匙

・水…鍋と桶にたっぷり

・涙と『(なみだ)(うた)


◇作り方◇

1ーまず、鍋いっぱいに水を入れ、沸騰させる。桶にもいっぱいに水を張っておく。悪魔草の根を細かく刻む。

2ー兎の骨粉・かすみ草の実・沈黙草の種をすりこぎで撫でるように潰し、混ぜていく。

3ーある程度混ざったら、悪魔草の根を入れて混ぜる。さらに蜂蜜・樹液・甘草の汁・蜂の毒・かすみ草の蜜も全て入れる。

4ー『(なみだ)(うた)』を歌いながら、涙を適量入れる。全体がまとまってダンゴ状になるまで混ぜる。

5ーできたダンゴを沸騰した水に入れて、溶かし、煮る。

6ー『(なみだ)(うた)』を五回歌う。

7ー火を消し、鍋をすぐに桶に張った水につけて冷やす。

これで完成。




【『(なみだ)(うた)』】


痛みの涙を三滴

怒りの涙を五滴

絶望の涙を四滴


苦しみの涙を二滴

悲しみの涙を七滴

虚無の涙を十滴


混ざれ混ざれ

流れてゆけ

絶望の果てへ

溶けろ溶けろ

消え去ってゆけ

虚無の導く場所へ




【魔女】

…不思議を使う者。薬草や病に詳しい『森の賢い女』。拒絶する者。




【『魔女の(うた)』】


私は拒絶する者

私は去る者

私は嫌う者


魔女は何物も欲しない

魔女は何物も受け取らない


私は【魔女】

孤独に生を置く者


【魔女】が欲するのは一度だけ

人生でただ一度

【魔女】が欲するのは一つだけ

人生でただ一つ




"愛しい人、ただ一人"




【灰の(まじな)い】

…魔女は灰を使って、様々な不思議を行う。灰は、魔女の不思議の火で燃やしたものなら、何でも良い。




【魔女の(まじな)(うた)

…魔女は、不思議を行うほとんどの時に、(うた)を歌う。(うた)は魔女に代々伝えられる物(秘伝)と、個人によって、行う不思議によって異なる物(小唄)と二種類ある。


・魔女の(うた)(秘伝)

(なみだ)(うた)(小唄)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ