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夢か現実か

作者: 黒兎

目の前に迫ってくる大きな光。

その光があまりに眩しくて、俺は目を閉じた。


その瞬間、俺は体が軽くなった。

そしてそのまま、意識がぷつりと途切れた―――


「ん……あー」

俺は欠伸をしながら起き上がる。

まだ眠気で頭がぼーっとする。

でも、大抵こういう場合は母親の馬鹿でかい声が聞こえて……聞こえて……あれ? おかしいな、いつもなら母親が俺を起こしにくるはず……。


ふと、周りを見渡すと、周りには草、草、草。

しかもでかい。

しかもどうやら俺は高いところにいるようだ。俺が今座っているのは多分、草の上。


おかしい、何かがおかしい。一体俺が寝ている間に何が起こったというのだ。


慌てて起き上がれば、立っている草が揺れて振り落とされそうになる。


「うおおおお! やっべぇーっこんな高いとこから落ちたら死ぬ!」

草になんとかしがみつく。

そろりそろりと下を見れば、地面ははるか遠く。バンジージャンプとかの高さ比じゃない。


「一体何なんだよ……」

そこで俺はふと気づく。

見たくないが、現実逃避しててもしょうがないのでそーっと自分の腕を見る。


「……ぎゃー!」

細い! 肌色じゃない!

ひぃぃぃ、これじゃまるで虫……虫?


内心本気で泣きたいが、俺は茎を伝って命がけで地面に降りた。

そして走る。だが、中々進まない。

体がおかしなことになっているせいか、上手くバランスがとれず何度も転びかける。


だが俺は必死に走る。走った先には―――小さな池。

ではない。俺は冷静に考える。

これは多分、水溜りだ。周りがおかしくなったんじゃない。俺が小さくなったんだ。なぜか俺は冷静にそう思った。


落ちるんじゃないかってぐらいの勢いで水を覗き込む。

そこに映っていたのは、いつもの冴えない顔ではなかった。


……天道虫だ。


「…………」

絶句。

言葉がでない。


何でとか、どうしてこんなことにとか。

色々言葉が頭に浮かぶのに、声がでない。


俺に一体、何があった?


俺が水を覗き込んだまま固まっていると、頭上からでかい声がする。


「確かここらへんよ、幻の”虫”がいるのは」

「ええー? ここただの草むらじゃないの……。やだぁ、汚れるー」


でかすぎて子供なのか大人なのか判別はつかないが、一応どちらの性別も女のようだ。


とりあえず、踏み潰されないよう必死に走って逃げる。

女たちの言葉など今の俺の頭に届くはずなどない。


俺、これからどうなるんだ……。


俺は茎を上りながら、泣きそうな気持ちになった。

一体何が書きたかったのか自分でもわからない作品が多すぎて困る←


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