空蝉の想い　～3つの国～

昔、度々の争いで滅びの危機にあった世界。
ある有名な心理学者が人はなぜ争うのかを考えた。
“人は欲が満たされない限り争うのだ”
その説は広がり、世界中の魔術師を集めて3つの大国に不老不死の命を、金銀財宝の富を、難攻不落の城与えた。

しかし、その頃から人の欲には疫という影が住みついてしまった。

謎多き人物リトと狐の少年モコ、記憶を探すソラは疫を払う解術師という仕事を通して絆を深めていく。

主な登場人物
リト:無敵の解術師。優しくさっぱりとした性格だがどこか掴みどころのない人物。フードを深く被っており、素性は誰も知らない。
ソラ:ソラの目線で物語は進行。彷徨っていた所をリトとモコに助けられる。次第に自分を取り戻し、リトに心を寄せていくが…。
モコ:純粋無垢な男の子。狐に変身することができる。子どもらしい柔軟な発想力で場の雰囲気を和ませてくれる癒しの存在。
兵士:搭の国で不老不死からの解放を望まなかった少数派。敵でも味方でもある。屈強な身体で乱暴な性格だが、なかなかの策士。