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俺の召喚獣だけレベルアップする  作者: アッキ@瓶の蓋。
第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』

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第84話 北海道、ハワイ沖上空にて

なるほど、1万文字を越えてても、短編なら

この冒険者パーティーの需要がありそうだ

という訳で、近々報告します。着ぐるみとは別で書いてみたいのがありますので


本編もどうぞお楽しみください

 北海道本土の大きさは、およそ83400平方kmと言われている。

 これは日本本州の約5分の1の大きさを占め、東京のおよそ38倍もの大きさを誇る。


 そして、そんな北海道は今----ハワイ沖上空で、のんびりと遊覧飛行しながら、世界各国にテロ行為を行っていた。



 北海道主要都市の1つ、旭川。

 そこにある佐鳥愛理特製の超巨大ビル型アジトの最上階で、佐鳥愛理は実に楽しそうに、イタリアに攻撃を開始していた。


「よーし!! 続いて、イタリア辺りに槍投下攻撃!! 槍には『ろんぎぬす』と書いて、盛大に煽っとけ! 煽っとけ!」

「実に楽しそうですね。#引く程に」


 楽しそうにテロ行為をする佐鳥愛理の姿を見ながら、彼女のパーティー仲間にして警戒監視役でもあるダブルエムは若干、引き気味になりながら、佐鳥愛理に声をかける。


「そろそろ日本が、冒険者達をこちらに派遣する頃合いですよ。#合計1000人 #5つの部隊

 共同している他の国々と比べたら、これでも一番大きいですが」

「命題による揺さぶりをかけたにしては……少ないですね」


 警戒監視役のダブルエムの報告に対して、あまりにも少なすぎる報告に対して、ちょっと不満気に佐鳥愛理はそう呟く。


 命題として自分を殺せなる命令文が出るのは、彼女の予想通り(・・・・)

 問題があるとしたら、自分を殺しに来る人間が、30の国々を集めて、ようやく1万人を越えるくらいだという事。

 命題として、自分を殺せと言われてる者達はもっといるだろうに、自分達を舐めているのだろうか。


「たった1万人ぽっちで、私を----私達を殺して、この北海道を元に戻そうと考えているのでしょうか。彼らは」

「こっちの戦力はたった3人ぽっちなので、#十分なる過剰戦力 じゃないかと」

「でも、各地にボス級魔物を配置している」


 今、佐鳥愛理とダブルエムがいるのは、釧路に作り出した超巨大ビル型アジトの最上階。

 そして、ただいま北海道大陸は、佐鳥愛理が集めた約7千人の幽鬼の魔力によってCランクダンジョンとなっており、その上で【世界球体=幽霊船世界(ゴーストシップパンク)=】の力によって、浮遊しているのだ。


 佐鳥愛理、ダブルエム、そしてもう1人のパーティーメンバーであるシーヴィーは、北海道各地にボス級魔物を生み出して、配置している。

 函館、札幌、稚内、帯広という北海道でも有名な四つの都市には、ボス級魔物をそれぞれ20体ずつ配置しており、ダンジョン化を維持している幽鬼達を守らせている。

 そしてシーヴィーがいる旭川の超巨大ビル型工場では、各国にテロ行為として送り込む戦略兵器を開発しているのだ。


「北海道はとにかく広いですしね、私達【三大堕落】がいる場所は容易には掴めないでしょうね!

 日本からの冒険者一行は重要拠点である私達2人がいるここ釧路、そしてシーヴィーがテロのための戦略兵器を作っている旭川の工場に辿り着く前に、どれだけ削られるか、楽しみだね! ダブルエム!」

「あっ……日本の冒険者達が乗ってるヘリが近づいてきましたね #ずばり敵来襲」

「そうですか! 遂に来ましたか!!」


 佐鳥愛理は嬉しそうに、「ぐふふっ!!」と笑う。


「日本から来たりし、1000人の冒険者よ! 当てもなく、我ら3人の居場所を探したまえ!

 それまでに各地に配置したボス級魔物達によって、どれだけ削られるか……実に楽しみですね!!」


 「……さぁ、ダブルエム! 彼らはまずどこに降り立とうとしている?!」と、佐鳥愛理は監視役を担うダブルエムに尋ねる。

 ダブルエムは冷静に、かつ的確な数値を応える。



「第一陣たる主力部隊、それから第四陣と第五陣----その3つの部隊がここ釧路の巨大ビル型アジトに。それから残りの第二陣と第三陣の2つの部隊が旭川のシーヴィーの工場に向かってますね。

 端的に言うと、#的中率100% #一発で本命当てられてやんの」



「バカなぁぁぁぁぁぁぁ?!」


 信じられない!! と頭を抱える佐鳥愛理を横目で見ながら、ダブルエムは小声で「対処してきますね」と言って、部屋を後にした。




「……いや、そりゃ初見で分かるでしょ。

 この超巨大ビル型アジト、それと旭川のシーヴィーがいる工場、2つとも高さ500mはありますからね」


 どこの世界に、日本でも高い建物として有名な東京タワーよりも高い建物を作る馬鹿がいるんですか。

 おかげで、怪しすぎる巨大建物ってことで、5つの部隊が【三大堕落】が守る重要拠点に向かって来る羽目になったじゃないですか。

 北海道という広大な土地を、何一つ、活かせてないんですけど。


「まぁ、良いです。佐鳥愛理が頭がおかしいのは、いつもの事。

 パーティーメンバーの中で一番の常識人たる私が頑張るしかないですね。#ダブルエム #頑張るしかないな #本当に」


 と、少なくとも#(ハッシュタグ)付きで喋るという、常識人には思えない言動をしているダブルエムは、ここに来ている3つの部隊の対処に向かっていた。

 警戒監視役であるダブルエムの任務は、冒険者が来ることへの警戒任務、それとここに来る冒険者達への対処が任務なのである。


「旭川に向かった第二陣と第三陣の2つの部隊は、シーヴィーに任せましょうか。彼女、普通に強いですからね」


 ダブルエムは、シーヴィーの戦い方は、はっきり言って嫌いである。

 どうして不老不死担当のダブルエムの前で、あんな非道な戦い方が出来るのか、全く分からない。


 だけれども、嫌っているのは戦い方だけで、彼女の性格はわりかし好きだし、強さも認めている。

 それだから、なんなく2つの部隊を対処できる。


 2つの部隊はシーヴィーに任せ、ダブルエムはここ釧路に向かってきている3つの部隊の対処を始める事とした。




「----さて、いつも通り、対処しておきましょうかね」


 と、彼女はパチンっと、指を鳴らす。

 指を鳴らすと共に、彼女の背後に巨大な絵画が2枚現れる。

 ダブルエムの周囲に浮かぶ巨大な2枚の絵画は、落葉拾いをする人達の絵が描かれている、どこか見た事のある有名な絵画であった。


「9千人----日本以外の、残り29の国々が派遣した外国の冒険者を、華麗に封じこめた#絵画封じ込め作戦

 いざ、開演と参りましょうじゃないですか!!」


 と、ダブルエムはそう言いながら、巨大絵画と共に、対処に向かう。




 この後、ホログラム映像にて、とりあえずの警告をしてから攻撃しようとしたのだが……。

 その際に、マイマインの【剣士】レベルⅩのスキル、あらゆる次元を超えて対象を斬る【次元斬・六式改】によって、首を落とされてしまうのは、その後の話である。




(※)佐鳥愛理……【三大堕落】、文明担当のサトエリ。ルトナウムを売りさばく、【世界球体】の音を聞いてうっとりするのが趣味。3人の中で、自分が一番常識人だと思っている

・シーヴィー……【三大堕落】、甘言担当のシーヴィー。自称、最強の召喚士にして、目玉をボタンにする、またはさせるのが趣味。3人の中で、自分が一番常識人だと思っている

・ダブルエム……【三大堕落】、不老不死担当のダブルエム。絵画の中に人を閉じ込める能力など厄介な能力を複数持っており、#(ハッシュタグ)を付けた特異な喋り方をする。3人の中で、自分が一番常識人だと思っている

結論)3人とも、普通ではない

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活動報告に今作の作成秘話を書きました
よろしければ、ご覧ください

今作についての活動報告

サイドストーリー、外伝を制作しました。第2章も始めましたので、こちらもどうぞ
俺の着ぐるみが超有能である
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