表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の召喚獣だけレベルアップする  作者: アッキ@瓶の蓋。
第3章『決戦の北海道と、最強の召喚士シーヴィー/吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世の章』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/354

第82.5話(特別編) [メイド服]三日月三言、[振袖]山田花子

今日は、特別編!!

ごく普通なパーティーの、とあるシーンをご覧下さい!!

 ----ゴブリンメタル。

 それはゴブリン系のボス魔物に、100体以上のゴブリンを率いらせた者を倒した時、ドロップする特殊素材。


 その素材の効果は、錬成用素材として使う時に発揮される。

 ゴブリンメタルの効果、それは【服装用装備作成に使う際、その装備の防御力を上げる事が出来る】だ。

 水着であっても、ワンピースであっても、制服であったとしても、異常な耐久力を持つ装備として再構築できるのだ。


 ゴブリンメタルを使う事で、ダンジョンの中であってもおしゃれが楽しめる!

 防御力を上げるだけなので、鎧のように重くて動きづらいということもなく、むしろそっちの方が優秀なんじゃないだろうか!?




「え? だからって、なんでこんな格好にすんの、あんた」


 ダウナー系【吟遊詩人】、三日月三言はダンジョン内で、仲間に説教していた。

 桃色の髪という派手な髪色の臆病系【弓使い】の山田花子を。


 ダンジョンという、魔物が出てくるかもしれない危険地帯。

 そんな中、2人の恰好は異様であった。


 なにせ、三言は白と黒をふんだんに使ったメイド服、花子は綺麗な金魚の模様が入った振袖。

 ----とてもじゃないが、ダンジョンで戦う恰好ではなかった。


「うぅ……だって、だって! 三言さんと、オシャレしたくて」


 シクシクと涙を目に浮かべる花子。

 そんな、もう既に涙を流している花子の姿を見て、三言は溜め息を吐いた後にハンカチを取り出して涙を拭く。


「いや、オシャレをするのは別に良いんだけど。いや、ダンジョンでする恰好ではないって言う訳で」

「だだ、大丈夫です!! ゴブリンメタルのおかげで、防御力は! 前より上がってます!!」

「防御力問題じゃないのよ……ダンジョンでうちらがこれを着て、歩いている姿を想像してみ」


 「ほら、早く」と三言に促され、自分達の恰好を思い浮かべ。

 そして、自分達の3人目の仲間、【着ぐるみ】という職業になってしまった影響で、常に着ぐるみを着てダンジョンを攻略している、有賀刀祢の姿も入れる。



 ===== ===== =====

 パーティーの先頭に、着ぐるみを着た青年、有賀刀祢。

 その後ろに、【吟遊詩人】らしからぬスピーディーな攻撃で翻弄する、メイド服姿の三日月三言。

 一番後ろに、桃色の髪で弓を射る【弓使い】、振り袖姿の自分こと山田花子。


 着ぐるみを着た青年、メイド服にヘッドホン姿の少女、そして桃色髪で振り袖姿の【弓使い】。

 ===== ===== =====



「……斬新、ですね」

「斬新じゃないのよ、ただの色物なんよ」


 「まっ、良いけど」と、三言はメイド服の吟味を始める。


「(うわっ、本当に性能としては良いんよ。特に虫とかの対策あるのは大きいんよ、虫食いとかめちゃくちゃ気になるお年頃だからね。

 あと、なんかいつもの恰好よりも、若干動きやすいし。まぁ、たまに着るくらいなら、なんとか……)」


 ちょっぴり、装備の優秀さに心揺れかける三言。

 

「あ、あの……それで、この装備は……」

「ん? まぁ、良いんじゃね? 毎回着ろとか言われたら、絶交案件だけど。まぁ、ちょっぴり着るくらいなら」

「よっ、良かったあああああ」


 ほっと、安心したように座り込む花子。

 そんな花子の姿を見て、「あ~、良い振袖が汚れちゃうじゃん」と立たせて、パタパタと土埃を払っていく。


「てか、珍しいじゃん? いつもだったら、こんな装備用意したりしないじゃん。花子」


 そう、花子はいつもだったら、このように装備を見せて着てくださいという様なキャラではない。

 むしろ、無理やり着せられて困っちゃいます~みたいなキャラなのだ。

 だからこそ、三言は彼女が「着て欲しい装備がある」と言われた際、純粋に彼女の性格を信じて着たんだから。


「えっと、えっと……実は、次来る職業の人の良さを生かすには、これが一番だって……刀祢さんが……」

「あいつ、どういう職業のやつ、採用したん? メイド服と振袖を生かす職業って、なんなんよ」


 有賀刀祢がどういう人物なのか、本当に分からなくなって頭を抱える三言であった。

着ぐるみ青年、メイド服ダウナー少女、桃髪振袖なビクビク臆病少女……


……いや、普通じゃない?

うん、一般的だな(小並感


ちなみに、彼女達が活躍する外伝「俺の着ぐるみが超有能である」も、よろしく!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
面白かったら、ポイント・感想など、よろしくお願いします!!
その行為が、私の創作の励みになります!!

活動報告に今作の作成秘話を書きました
よろしければ、ご覧ください

今作についての活動報告

サイドストーリー、外伝を制作しました。第2章も始めましたので、こちらもどうぞ
俺の着ぐるみが超有能である
― 新着の感想 ―
[良い点] 全員が本編主人公よりもキャラ属性の数が多いの草 ただ、あくまで本編の主人公、本編の中で一番属性が少ない存在ではあるけど。 グラマー、吸血鬼、狐なとなど、てんこ盛りな召喚獣がいますからね
[一言] メイド系暗殺者は需要あるからへーきへーき
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ