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俺の召喚獣だけレベルアップする  作者: アッキ@瓶の蓋。
第1章『俺の召喚獣はレベルアップする/雪ん子の章』

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第37話 岡本・S・太郎(3)


 ===== ===== =====

 敵の 召喚獣3体に対し 【浄化の泉】を 使用いたします

 召喚獣2体に かかっていた 蜃による "悪意の霧"状態を 治します

 蜃の体内の 微量な毒素を 治します

 瘴気が 消えていきます


 【悪意の霧】

 蜃が生み出す特殊な霧の1つで、蜃の体内で生成される微量な毒素の霧

 生物の体内に入ることで蜃の敵を滅ぼす瘴気となる 

 ===== ===== =====



「《あれ……?》」

「うわぁーお! なんだか身体のイヤーな感じが無くなっちゃいましたよ! これなら、ぜーんぜん、ダイジョーブ!」


 敵の3体の召喚獣に使った【浄化の泉】は、無事にその効果を発動したみたいである。

 雪ん子とファイントの2人は、調子を取り戻したらしく、気合十分だ。


「やはり、岡本・S・太郎の戦術は、瘴気による戦術だったのか」


 瘴気とは、病気を引き起こすとされていた"悪い空気"である。

 めちゃくちゃ小さな細菌を見る事が出来なかった時代、病気は悪い空気、すなわち瘴気が原因とされていた。

 悪い空気が原因だから、祈祷だとか神頼みとかで清めようとしていた。



 今では勿論違うことは現代医学が証明しているが、岡本・S・太郎はその瘴気を使って、俺達に攻撃してきたのだ。

 蜃が吐いていたのはただの水蒸気ではなく、俺達のみに通じる瘴気による霧だったのだ。


 恐らく、岡本・S・太郎の作戦は、こうだ。


 まず初めに、岡本太郎という「芸術は爆発だ!」という言葉で、自分の攻撃手段は爆発だと思わせる。

 しかしながら、本当の攻撃手段は、蜃による呪いの霧----瘴気による攻撃。

 そういう戦闘方法なのだろう。


 ばくだんいわの役割は、自身を爆発させて、瘴気を広げる事だったのだ。

 あのばくだんいわはただのフェイクで、ヤツの戦術で一番重要なのは蜃だったのだ。


 でもまぁ、瘴気の発生原因である蜃、それに瘴気に感染してるだろうばくだんいわも浄化しておいた。

 【浄化の泉】によって解いた以上、これ以上瘴気によるダメージはない。

 そして、その攻撃を封じた以上、圧倒的たるレベル差で上回るこちらが、断然有利!



「----でも、他に戦う手段があるんだろう?」



 既に岡本・S・太郎は、次の戦略を発動していた。


「芸術は、爆発だ! だが、爆発だけが、芸術じゃなぁぁぁぁい!!!」


 カパッと、蜃が、その二枚貝の口を大きく開けると、中から白い靄が出てくる。

 先程の動き回るための水蒸気ではない、それとは別種の、濃厚な霧のような物。

 蜃が出した白い靄は、2体のばくだんいわを飲み込んでいき、1つの姿へと変形していく。


 それは、甲冑。

 血を思わせる赤い甲冑で全身を覆い、その手には長い薙刀を手にしている。

 顔のところから覗き見えるばくだんいわの瞳だけが、不気味な形相を作っていた。



 ===== ===== =====

 【幻影の騎士(ミラージュ・ナイト)】 レベル;Ⅰ+Ⅰ

 騎士の姿を映しとった、霧の騎士。力ある者の靄の能力により、騎士としての身体と、その力を与えられた

 甲冑の中身であるばくだんいわの使用能力により、全ての攻撃に爆破能力が付与されている

 ===== ===== =====



 ばくだんいわ改め、【幻影の騎士】となった2体の元ばくだんいわは、薙刀をこちらへと向けていた。


「爆発の次の芸術! それは武芸! 完成された武芸は、人々を魅了する、まさに芸術なりぃぃぃぃ!」


 ----なるほど、これが岡本・S・太郎の、爆発以外の戦術か。


「(爆発が防がれようとも、霧によって騎士の強さを与えて、別の戦術を行う。

 やっぱり先輩として、色々と学ぶべきところが多いぜ)」


 【幻影の騎士】のレベルは、"Ⅰ+Ⅰ"。

 レベルⅡではなく、こんな変な表記になっているのは、甲冑部分である【幻影の騎士】が、【ばくだんいわ】を包んでいるからだろうか。


 さて、コイツの強さ。

 どれほどの物か、俺の召喚獣と力比べと行こうじゃないか。


「雪ん子、ファイント。2人の無双っぷりを、あの騎士に見せてやれ!」


「《了解っ!》」

「うーん! わたし、すっごく頑張っちゃうんだからね! そりゃあもう、あまりの強さにご主人の感動するのは、まず間違いなくですねー!」


 さーて、瘴気作戦の次に来た、物理的な力を重視しての戦闘。

 ここを乗り越えて、レベルⅡになってやるぜ!


 おっしゃあー! 俺も【優しい木こりの鞭】で、バフによる強化をしまくってやる!


 さぁ、岡本・S・太郎。

 第2ラウンドの、始まりだぜ!

先日、今作に投稿してくれた感想が

遂に100件を超えました!!

たくさんの応援、ご指摘、ありがとうございます!!


今、第2章の制作中なんですが

「なんで召喚獣、女の子ばっかりなん?」

みたいな感想をいただきました!!


私としては、女の子がいっぱい居た方が楽しそう

みたいな感覚なのですが、

やはり、召喚"獣"としてるから、女の子以外も

出した方が良いのかな?


3人目も女の子にするつもりでしたが、

友人から助言を受けました!!



分かりました、クラゲですね!!



皆さんもご意見ご感想がありましたら、

あとクラゲ以外に出して欲しいのがありましたら、

ぜひ感想などいただけると嬉しいです!!

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その行為が、私の創作の励みになります!!

活動報告に今作の作成秘話を書きました
よろしければ、ご覧ください

今作についての活動報告

サイドストーリー、外伝を制作しました。第2章も始めましたので、こちらもどうぞ
俺の着ぐるみが超有能である
― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公がどういう召喚獣を好むのかを考えて決めるのが良いかと思います。 どうせなら女の子が良いというのが主人公の思いならそれを貫いた方が。 主人公だけ召喚獣が成長するので、ずっと付き合い続け…
[気になる点] 最新話まで読んで、気になる点を質問させてください。 第3話に 「人間、普通の冒険者なら格上の魔物でもスキルや作戦などを用いて、攻略することが出来る。  だが、召喚獣の場合、たとえゴブ…
[一言] ここは触手のローバー系とかマーラ様とか… 絡み付いて触手の鎧とか触手の鞭とか(
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